課題名 | g.斑点米カメムシ類の高度発生予察技術と個体群制御技術の開発 |
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課題番号 | 2008010604 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,中央研,斑点米カメムシ研究チーム (独)農業・食品産業技術総合研究機構,東北研,斑点米カメムシ研究東北サブチーム |
協力分担関係 |
青森県農林総合研究センター 岩手県農業研究センター 宮城県古川農業試験場 鳥取県農業総合研究所農業試験場 秋田県農林水産技術センター 新潟県農業総合研究所作物研究センター 山形県農業総合研究センター 福島県農業総合センター 千葉県農林総合研究センター 長野県農事試験場 |
研究期間 | 2006-2010 |
年度 | 2008 |
摘要 | 1)斑点米カメムシ類の発生動態と変動要因を解明する研究において、カスミカメムシ類による斑点米被害の発生変動要因として、登熟期間中の捕獲数および割れもみ率の変動を抽出した。クモヘリカメムシのイネ科植物群落上での捕獲数と周辺の出穂面積率との間には高い相関関係があった。2)斑点米カメムシ類の防除適期の解明に向けて被害解析試験を行った結果、カスミカメムシ2種は割れもみが多発する出穂20~25日後の穂で斑点米を多く発生させたが、アカスジカスミカメは割れもみが存在しない登熟前半でも多くの斑点米を発生させることを明らかにした。9日齢以降の幼虫と雌雄成虫は同等の斑点米発生能力を持つことを明らかにした。3)地域個体群の遺伝的変異を解析した結果、我が国のアカスジカスミカメ個体群は3つの大きな群に分けられ、それぞれの群間での遺伝子交流は非常に少なく、全国レベルでの長距離の移動や分布拡大はないものと考えられた。4)アカヒゲホソミドリカスミカメで性フェロモンによる交信かく乱効果が低い理由を明らかにするため雄の触角切除実験を行い、至近距離では雌雄間のコミュニケーションに雌の放出する性フェロモンは必ずしも重要ではないことを示唆した。5)情報化学物質を利用した発生予察手法の開発に向けて、アカスジカスミカメ性フェロモン主要3成分を発生予察用誘引剤に用いる場合の最適混合比・量を決定し、この誘引剤の野外での誘引性が約2週間は低下しないことを明らかにした。また、クモヘリカメムシではアクトグラフを用いた行動解析から、雄では生殖腺が発達し、胃の内容物が無い状態の個体の活動性が高いことを示したが、これは誘引剤トラップに捕獲された雄の生理状態の特徴と一致していた。 |
カテゴリ | アカスジカスミカメ カメムシ 性フェロモン 斑点米 斑点米カメムシ 防除 予察技術 |