要約 有機質肥料の側条施肥では、化学肥料(速効性)に比べ水稲への施肥効率が向上する。有機質肥料の側条施肥技術による化学肥料5割削減栽培のコシヒカリにおいて、慣行栽培と同等の精玄米収量・品質を確保でき...
有機性廃棄物の施用に伴うカドミウムの農地負荷量と作物中カドミウム濃度への影響
要約 有機性廃棄物の施用により畑地に持ち込まれるカドミウム量(北海道では平均2.7g/ha)は、収穫等で畑地から持ち出されるカドミウム量より多いが、有機性廃棄物を5年間連用した農地でも作物中のカドミウム濃度...
有機肥料等の緩やかな窒素肥効が水稲の充実花粉数を高く維持する
要約 化成肥料の速効的な窒素肥効では施肥量増加に伴って充実花粉数が低下するのに対し,有機肥料や肥効調節型肥料の緩やかな窒素肥効では,施肥量増加によって籾数や減数分裂期の茎葉窒素濃度が増えても高い花粉...
各種有機質肥料のδ15N値とコマツナ、キュウリのδ15N値の特徴
要約 有機質肥料のδ15Nは、大豆粕のようにマイナスの値のものから家畜ふん堆肥の一部のように15以上の値を示すものまで広範囲にわたり、コマツナとキュウリのδ15N値は、使用した有機質肥料のδ15N値の直...
株間局所送風によりトマト灰色かび病及び葉かび病の発病を抑制できる
要約 トマト株条間に配置したダクトチューブを使用し、株に局所的に送風することで、トマトの灰色かび病や葉かび病の発病を効率的に抑制することができる。比較的小型の送風機での導入が可能なため、導入コストも...
水稲中苗箱育苗での有機栽培等に対応した市販有機質資材の施用法
要約 水稲の中苗箱育苗において、市販の有機混合肥料又は有機混合肥料入り培土を窒素成分で箱当たり4.5g施用し、栽培法に応じた苗立枯病防除を併用することにより、化学肥料を使用しないで育苗が可能である。 キ...
要約 熱水抽出性窒素は、土壌の有機物分解能を反映した有機栽培野菜畑の窒素肥沃度指標として適当であり、またトリプトファンを標準物質として用いることで熱水抽出液の280 nm吸光度測定により簡易に分析可能であ...
水田に施用された有機質資材による水質負荷と流域水質への影響評価
要約 有機質資材を施用する水稲栽培では、資材施用に起因する水質汚濁負荷があり、米ぬかなどを主成分とする資材では、施用量の1~4%程度が系外に流亡する。八郎湖水質シミュレーションによる試算では、有機質...
要約 中山間地域における有機質肥料栽培では、100%有機肥料、特栽用50%有機肥料やペレット牛糞堆肥を用いても化成肥料並みの収量が得られる。穂肥を出穂前20日および30日に施用しても収量は同程度である。米ぬか...
要約 有機質肥料を施用した土壌での陸稲の生育は、土壌中の無機態窒素量と相関はなく無窒素区より生育が増加する。また、陸稲はアミノ酸を窒素源として無菌状態で生育させると、アミノ酸の種類によって生育が異な...
要約 有機栽培たまねぎで収量確保と病虫害軽減を可能とする生産安定化技術(適品種と作型、有機物の施用法および混和法,手押し除草機の効果)と土壌化学性の目標値を検討して栽培モデルを提案する。 キーワード ...
要約 有機栽培の育苗では、pH上昇を無機硫黄剤の床土施用によって矯正し、有機質肥料の適正施用により、慣行並みの苗形質を確保する。除草機の作用深度を4cmとして3回除草を行い、雑草の乾物量を7g/㎡以下とし、...
要約 有機酪農への取り組みは、解決しなければならない問題点が多く、かつ転換中の経済的負担も大きいことから、転換前から転換後を通して、生産者および関係機関、乳業メーカー等が役割分担し密接な協力体制のも...
要約 ハウス夏秋どりトマトの本圃において、収量や品質を低下させない無化学肥料栽培を実現するため、使用する有機質資材の種類、施用量および施用時期に関する栽培指針を策定した。また、本技術は土壌肥沃度に対...
要約 バレイショの有機栽培では、疫病抵抗性品種を用い、窒素無機化の速い有機質肥料を施肥標準量で施用することが収量、品質の安定化に最も適している。 キーワード バレイショ、有機栽培、疫病、抵抗性品種、有...
要約 循環式催芽器による催芽時の食酢50倍液処理は、イネ褐条病に対して安定して高い防除効果が得られる。浸種前の化学薬剤による種子消毒、温湯種子消毒と組合わせて使用でき、種籾の発芽や苗形質への影響も実用...
要約 草地造成の際は、基肥に発酵鶏ふんペレットをN換算4kg/10a施用し、播種を1番刈以降に行う。雑草草丈が20~30cmの時期に初回掃除刈を行う。維持段階では秋に腐熟堆肥4t/10a及び熔燐30kg/10aを施用する。飼...
要約 たまねぎの有機農業に要した費用は、生産費調査の水準の約1.3倍である。一方、販売価格は通常の1.3倍である。たまねぎの有機農業に取り組む際には、最低でも4,400kg/10a以上(価格81.0円/kg)を実現する必...
有機栽培のためのイチゴ「サンチーゴ」に適した育苗時の施肥技術
要約 「サンチーゴ」の有機栽培では、樹皮廃棄物を発酵させたバークとパーライトの混合培地を用い、育苗時に有機質肥料(6-6-4)を慣行の1/4に減肥することにより、12月上旬から頂果房を収穫でき、5t/10a以上の可販...
要約 食品産業の実需者は生産者との交流や直接取引、生産履歴の付帯や減農薬栽培、有機栽培など安全性に配慮した青果物をより強く望んでおり、外食産業の実需者は生産履歴の付帯や、生産者との交流や直接取引によ...