要約 ソルガムの親自殖系統「LN290」は、晩生で紫斑点病抵抗性を持ち、組合せ能力が高く、一代雑種品種の花粉親系統として利用できる。 キーワード ソルガム、自殖系統、晩生、紫斑点病、飼料作物育種 背景・ねら...
組換え体作出に適した生長点由来カルスから再分化するシバ中間母本「E-GEN」
要約 「E-GEN」は生長点から誘導したカルスから再分化し、同じ遺伝子型のカルス・再分化個体を大量に得ることができるので組換え体開発に有用である。シバさび病に顕著な罹病性を示すため、病害抵抗性の研究材料...
作業工程の削減と作期分散が可能な温暖地向け不耕起-夏秋二毛作体系
要約 早春にトウモロコシ極早生品種を秋作エンバク跡地に不耕起播種することにより作業工程数の少ない温暖地向けの夏秋二毛作体系が実現できる。この作付体系は慣行栽培(耕起-夏作トウモロコシ+冬作体系)と同...
硝酸態窒素を蓄積しにくいイタリアンライグラスの選抜手順と多面的選抜効果
要約 乾物あたりの硝酸態窒素濃度等を指標とした個体選抜を5世代繰り返すと、硝酸態窒素濃度が既存品種中最も低い「ワセアオバ」の約60%まで低下する。選抜集団では乾物率が向上し、カリウム濃度が低下するなど...
サイレージ用トウモロコシ市販品種における種子の冠水抵抗性の品種間差異
要約 サイレージ用トウモロコシ市販品種における種子の冠水抵抗性には顕著な品種間差異が存在し、冠水抵抗性が弱~中程度の品種は冠水3日目で発芽率が50%以下に低下する。 キーワード 耐湿性、トウモロコシ、発...
AtNAR2.1の105番目のアミノ酸はシロイヌナズナの硝酸吸収能に関与する
要約 シロイヌナズナの突然変異誘起処理によりAtNAR2.1(AtNRT3.1)遺伝子に対して1塩基置換が生じた突然変異体は硝酸塩をほとんど吸収することができない。AtNAR2.1タンパク質の105番目のアミノ酸であるアスパラ...
要約 イタリアンライグラス「MSIA1」は、花粉を飛散させない(雄性不稔)個体の割合が約90%と高く、花粉症のアレルゲンになりにくい。また、組換え体の実用的利用を目指した、花粉飛散による組換え遺伝子の拡散...
越夏性、耐病性に優れるイタリアンライグラス新品種「友系28号」
要約 イタリアンライグラス「友系28号」は母系選抜法および栄養系選抜法により育成した極長期利用型4倍体晩生品種である。「アキアオバ」に比べて越夏性、耐病性、収量性に優れ、特に越夏後に多収である。 キーワ...
硝酸態窒素、カリウム含量が低いイタリアンライグラス新品種「優春」
要約 「優春」は、硝酸態窒素、カリウム含量が他の早生品種と同程度かやや低い。出穂始日は「タチワセ」と同程度、収量は「ワセアオバ」よりやや低い。耐倒伏性は「タチワセ」より優れる。東北南部から九州地域ま...
要約 出穂期~穂揃期のイタリアンライグラスの乾物中推定TDN含量は概ね55~60%の範囲にある。全品種の推定TDN含量の刈取時期間、および年次間の相関はいずれも正で有意である。 キーワード 飼料作物育種、イタリ...
要約 出穂始日を基準として、当該試験ではじめて倒伏が観察された日から最も早く刈取調査を実施した品種の刈取日までの各日の倒伏程度の角変換値の平均の平方根変換値(倒伏指数(LI))により品種の耐倒伏性程度を...
要約 ソルガムの親細胞質雄性不稔系統「JN-MS-5A」は、早生で高消化性遺伝子bmr-18を持ち、組合せ能力が高く、一代雑種品種の種子親系統として利用できる。 キーワード ソルガム、細胞質雄性不稔、早生、高消化性...
高乾物率で暖地の重要病害に強いソルガム新品種候補「東山交24号」
要約 ソルガム「東山交24号」は、暖地の重要病害である紫斑点病、すす紋病および糸黒穂病に対する抵抗性が強く、乾物率が高い晩生品種である。長期利用型イタリアンライグラス等と組合せた出穂期1回刈り利用に適...
組換えトウモロコシ圃場の隣接圃場のトウモロコシの結実種子への組換え遺伝子の拡散
要約 トウモロコシの除草剤グリホサート耐性遺伝子組換え品種と非組換え品種を隣接栽培した場合、非組換え品種に結実した後代のグリホサート抵抗性個体割合は組換え体から1.5mでは平均29.1%、組換体から30mで...
サイレージ用トウモロコシ系統の茎葉における乾物率との消化性との関係
要約 サイレージ用トウモロコシでは、茎葉(OCC+Oa)含量が高い系統ほど茎葉乾物率が高い傾向があるため、育成系統における茎葉消化性の向上と茎葉乾物率の向上は両立できる。 キーワード トウモロコシ、茎葉消化...
晩夏播きにおける飼料麦単播と飼料麦・イタリアンライグラス混播の適草種・品種
要約 飼料麦・イタリアンライグラス混播ではエンバク「スーパーハヤテ隼」又はライムギ「春一番」とイタリアンライグラス晩生品種「マンモスB」の組み合わせ、飼料麦単播ではライムギ「春一番」が高い乾物収量を...
遺伝子組換えトウモロコシ連作後の飼料作栽培における生物相への影響モニタリング
要約 トウモロコシの除草剤グリホサート耐性遺伝子組換え品種と非組換え品種を一般圃場に4年間連作した後、冬作に非組換え体イタリアンライグラス、夏作に非組換え体トウモロコシを栽培しても、後作の生育や圃...
SSRマーカーによるギニアグラスの品種識別と系統間の類縁関係
要約 ギニアグラス品種「ナツカゼ」から開発した13個のSSRマーカーは、ギニアグラス品種・遺伝資源の識別に利用できる。またこれらのマーカーによる系統の類縁解析から、ギニアグラスおよび近縁種の96品種・系...
不耕起播種トウモロコシ作付体系に適する冬作草種の選定と再生草処理法
要約 夏作トウモロコシの不耕起作付体系において、冬作草種としてライムギを選定し、再生草処理法として除草剤散布を行うことで、トウモロコシは収穫の遅延が防止され、増収する。 キーワード 不耕起播種、再生...
アグロバクテリウム法に適したトールフェスク等牧草類の遺伝子型の獲得
要約 トールフェスク及びペレニアルライグラスのカルスをアグロバクテリウムに感染後、選抜、再分化を行うことにより組換え体が作出できる。さらに、組換え体作出のためにスクリーニングした個体(遺伝子型)を...