要約 アフリカにおける主要陸稲品種NERICA4の栽培試験データをメタ解析に供し、化学肥料の増収効果を環境要因に応じて定量的に評価する。結果は粘土含量が異なる土壌間で、降水量や窒素施用による異なる効果を示...
イネのリン欠乏と低温不稔が問題となる栽培環境での効率的なリン施肥法
要約 リン欠乏土壌ではイネの出穂が遅延するため、生育後半に気温が低下する栽培環境では低温不稔が助長される。低温不稔のリスクが高い圃場にリンを施用することで、リン欠乏と低温不稔の双方の改善につながり、...
少ない窒素肥料で高い生産性を示す生物的硝化抑制(BNI)強化コムギの開発
要約 高いBNI能を持つ野生コムギ近縁種であるオオハマニンニクとの属間交配により、多収品種にBNI能を付与したBNI強化コムギを開発できる。BNI強化コムギは、土壌中のアンモニア態窒素の硝化を遅らせ、その土壌中...
水稲幼穂発育ステージを定量的に記述する新指標Floral Stage (FS) と幼穂発育予測モデル
要約 FSは、ステージの進行が日数に対して直線的になるようにスケーリングされている。そのため、FSによって幼穂発育ステージを定量的に扱えるとともに、FSと既存の発育予測モデルを活用し、気象情報から詳細な幼...
飼料用セイヨウアブラナと飼料イネを併用した繁殖牛の冬季放牧技術
要約 飼料用セイヨウアブラナは冬季でも枯れることなく、また蛋白質成分が高いため、繊維源の飼料イネとの併用により、補助飼料なしで維持期の繁殖牛を冬季間に放牧飼養することができる。この冬季放牧に要する繁...
水稲新品種 「つきあかり」は北陸地域で倒伏させずに750g m-2の多収を達成できる
要約 水稲新品種 「つきあかり」 の北陸地域における収量限界は750 g m-2程度であり、収量や籾数などの収量構成要素、玄米品質や倒伏関連形質との密接な相互関係より成熟期の諸形質の理論値を算出できる。「つき...
融雪水を利用した水稲の無コーティング種子代かき同時浅層土中播種栽培
要約 融雪水を利用した水稲の無コーティング種子代かき同時播種栽培は、一般的な播種期より1ヶ月以上早く播種可能である。播種量を多くし、被覆尿素肥料を用いて基肥量を多くすることで、一般的な播種期より出穂...
要約 本モデルは水稲の窒素吸収と葉面積との強固な関係を基礎とし、少数のパラメータから簡易に水稲の生育・収量を予測できる。将来的には本モデルの一部をリモートセンシングデータによる推定値で代用することで...
要約 東北地方の春まきタマネギ栽培において、収穫時にタマネギの地上部全体を圃場から持ち出す場合、タマネギが持ち出す養分(窒素、リン酸、カリ)の量は数式を用いて収量から推測することができる。 キーワード ...
我が国肥育豚の栄養素排せつ量原単位の改定および養豚用飼料中CP含量の推移
要約 我が国肥育豚の窒素・リン・カリウム排せつ量原単位を最新のデータに基づき推定したところ、従来の値と比較して窒素およびリンは高く、カリウムは低い。飼料成分の年次推移から、飼料中の粗蛋白質(CP)含量は...
良食味水稲品種「つきあかり」・「にじのきらめき」の多収栽培技術
要約 良食味水稲品種「つきあかり」・「にじのきらめき」の生育目標、栽培管理方法を提示することで、多収と整粒割合70%以上の優れた玄米外観品質を得ることが可能となる。また、両品種の食味や業務用炊飯米とし...
石垣島のサトウキビ栽培では基肥窒素半量でも収量を維持し溶脱量を削減できる
要約 新植サトウキビ栽培では、植付け直後に施用される施肥窒素はサトウキビの初期生育に影響しない。硝酸態窒素溶脱は主に生育初期に発生することから、基肥窒素の施用量を半減しても、収量を維持しつつ地下への...
量的遺伝子座MP3の導入は養分欠乏によるイネの穂数不足を緩和する
要約 サブサハラアフリカにみられる養分欠乏土壌では、イネの分げつ発生の抑制に伴う穂数不足が収量制限要因の一つとなっている。日本型品種コシヒカリからインド型多収品種タカナリに導入した量的遺伝子座MP3は...
スーダンサバンナにおけるササゲ生産を広範囲で改善するための品種選抜法
要約 ササゲの収量は狭い地域内でも場所や年によって大きく変動するが、土壌型と降水量によって栽培環境を分類し、環境間の収量安定性にもとづいて品種を選抜することで、広範囲における平均収量の改善に向けた効...
多収・良食味水稲品種「恋初めし」で精玄米重700kg/10a、整粒歩合70%を両立可能な西日本地域での施肥および作期の条件
要約 近畿以西の西日本地域において多収・良食味水稲品種「恋初めし」で精玄米重700kg/10a、整粒歩合70%を実現するには、適切な窒素施肥によって籾数31千粒/m2以上を確保するとともに、登熟期に高温および低日射...
早晩性の異なる品種を組み合わせた極短穂茎葉型WCS用イネの長期収穫体系
要約 極短穂茎葉型WCS用イネの栽培において、早生品種「つきはやか」を晩生品種「つきすずか」と併用することにより、「つきすずか」単独と比較して、収量および飼料品質を維持しつつ長期間(9月上旬~10月下旬)の...
要約 イネ稲こうじ病の発生リスクや耕種概要を総合的に判断した防除計画の作成から、土壌改良資材と薬剤散布適期連絡システムの利用方法、収穫後の病粒除去までの一連の技術体系を作成した。生産者や普及指導機関...
水田転換畑でのプラウ耕体系とスナッパヘッダを用いた子実用トウモロコシの高速作業体系
要約 水田転換畑での子実用トウモロコシ栽培では、播種床造成をロータリ耕体系からプラウ耕体系に変えることで収量を維持しつつ高速作業が行え、倒伏による被害を軽減でき、収穫にトウモロコシキットを装着した国...
要約 施肥前の水田作土土壌を使って水稲を14日間栽培して、水稲幼植物の放射性セシウム濃度を測定することにより、カリウムを施用せずに栽培した場合の玄米の放射性セシウム濃度を推定することができる。 キーワ...
北海道向け飼料用米多収水稲品種「きたげんき」の多収要因と多収達成条件
要約 「きたげんき」は、「ななつぼし」や「たちじょうぶ」よりシンク容量が大きく、「きたあおば」よりシンク充填率が高いことで多収となる。「きたげんき」において粗玄米収量1t/10aを達成するためには、シンク...