要約 豚のNOD2遺伝子の特定の遺伝型はウイルス感染症における斃死を有意に抑制でき、豚の抗病性改良のためのDNAマーカーとしての利用が可能である。 キーワード 豚、抗病性、パターン認識受容体、DNAマーカー、豚...
要約 豚抗病性の遺伝的改良のために、リボヌクレアーゼL(RNASEL)遺伝子のプロモーター型をDNAマーカーとして種豚選抜を行い、RNASELの遺伝子発現の増加を通じて白血球貪食能を向上させることが可能である。 キー...
要約 豚NLRP3遺伝子の2906番目の一塩基多型(A2906G)は、細菌感染症に対するワクチン接種後の有効性と関連しており、この多型を種豚選抜時のDNAマーカーとすることで、ワクチン応答能を指標とした豚の抗病性改良が...
ストロビルリン系殺菌剤(QoI剤)耐性イネいもち病菌の対策マニュアル
要約 効果の高い耐性菌対策として、QoI 剤箱処理剤の使用面積割合および連用年数を10~30%および3~5年以内に制限、採種圃場の防除徹底などでの保菌率の低減化を推奨する。具体的な数値目標と対策のフローを提示...
要約 ブドウべと病抵抗性の評価にあたり、発病葉に形成された分生子数を正確に計測するためには、分生子懸濁液に界面活性剤を添加して実験器具への分生子の付着を妨げることにより誤差を抑制する。 キーワード ブ...
細菌間での除草剤分布遺伝子群の伝播に関与すると考えられる大型プラスミド
要約 日本各地の水田土壌由来の様々な細菌に共通して見いだされた除草剤 2,4-D の分解遺伝子群を有する大型プラスミドの全塩基配列を解析し、その構造を明らかにした結果、細菌間の遺伝子伝播に関わる既知のプラ...
要約 ゲノム重複はゲノムDNAが部分的に多コピー化する現象であり、薬剤耐性遺伝子等の適当な選択マーカー遺伝子の利用によりゲノム重複株が選抜できる。これを活用して微生物の有用遺伝子の発現を増大させる微生...
要約 ライグラスいもち病は温暖な気候で発生が増加し、気温25~31℃で病斑拡大速度および胞子形成数が最大となり、発生北限は9月の日平均気温22℃境界線とほぼ一致する。オリサストロビン剤などの種子粉衣により、...
要約 茨城県のキュウリ抑制栽培で多発生する褐斑病に対し、重要防除時期、薬剤の防除効果とその効果持続期間に基づいて構築した防除体系は、高い防除効果と収量の向上が図られる。 キーワード キュウリ褐斑病、抑...
Oidium 属 Reticuloidium 亜属うどんこ病菌に対するキュウリ10品種の感受性
要約 近年発生が確認された Oidium 属 Reticuloidium 亜属うどんこ病菌に対する東京都でのキュウリ主要10品種の感受性は、従来のウリ類うどんこ病菌とほぼ同様である。両亜属が混発している圃場でも、本病の防除...
リンゴとセイヨウナシの共通防除体系構築のための輪紋病防除薬剤の選抜
要約 山形県のリンゴとセイヨウナシの樹種複合栽培で防除の共通化を図るには、セイヨウナシ輪紋病対策を最優先にすることが必要なため、重要な防除時期の6 月中旬~8 月上中旬は、セイヨウナシ輪紋病に十分な防除...
わが国の牛群におけるSalmonella Dublin 薬剤感受性の変化
要約 30年間にわたって収集したS. Dublin株の薬剤感受性動向は、1980年代半ばのナリジクス酸(NAL)製剤の動物薬市場導入が、わが国の牛群におけるNAL耐性株の増加につながったことを示唆する。 キーワード Sal...
要約 プラントアクティベータであるチアジニルとパン酵母抽出物製剤をチャに葉面散布すると、チャ炭疽病菌とチャ輪斑病菌に対する病害抵抗性が誘導される。また、圃場のチャ新芽に散布すると、収量や化学成分に...
要約 Krasneufimsk、シレトコ、V-2の3品種・系統は、島原半島のバレイショから分離したメタラキシル耐性のジャガイモ疫病菌に対し、茎葉、塊茎とも抵抗性を示す。 キーワード ジャガイモ、疫病、抵抗性、メタラキ...
デオキシニバレノール汚染に対応した秋まき小麦の赤かび病の薬剤散布方法
要約 発病とデオキシニバレノール(DON)汚染の関係解明と薬剤評価の結果から秋まき小麦の赤かび病に対する薬剤防除対策として、効果の高い薬剤を開花始と1週間後の2回散布でDON汚染低減とMicrodochium nivaleによ...
キュウリうどんこ病菌のステロール脱メチル化酵素阻害剤(DMI剤)標的酵素遺伝子(CYP51)の構造及びDMI剤抵抗性
要約 キュウリうどんこ病菌のCYP51遺伝子は、ゲノム中に1コピー存在し、既報の植物病原糸状菌CYP51と類似した構造をもつ。DMI剤耐性菌では、基質または薬剤結合部位周辺に1~4個のアミノ酸残基置換を伴う塩基の変...
豚および牛インターロイキン−21の遺伝子クローニングと免疫増強活性を有する組換え蛋白質の作製
要約 豚および牛のインターロイキン-21(IL-21)遺伝子を単離し、塩基配列を決定した。また、大腸菌およびバキュロウィルス発現系を利用して、豚および牛IL-21の組換え蛋白質を作製し、NK細胞に対する増殖活性およ...
要約 カキ果実の花柱痕基部黒変症(通称:芯黒果)は、花柱痕基部の癒合不良部位に発生し、同部位にPestalotiopsis属菌が開花期始期~満開5日後頃に感染することによりその程度が助長される。開花期前後にイミノ...
要約 セイヨウナシには、黒斑病に対する明確な品種間差異があり、‘ル・レクチエ’、‘ゼネラル・レクラーク’の芽、葉および果実が発病する。これら罹病性品種の発病は、剪定枝、腐敗芽等の伝染源の除去とAlternaria...
佐賀県におけるMBI-D系統薬剤耐性イネいもち病菌の発生と防除薬剤
要約 2001年から佐賀県西北部を中心にいもち病に対するカルプロパミド粒剤の防除効果が低下し、MBI-D系統薬剤耐性菌の発生が我が国で初めて確認された。本耐性菌に対し他系統の箱粒剤は効果を維持し、プロペナゾ...