要約 「励広台1号」は、イチジクとイヌビワの種間雑種であり、イチジク株枯病に真性抵抗性である。休眠枝や緑枝挿し木によって容易に繁殖でき、「桝井ドーフィン」および「蓬莱柿」との接ぎ木親和性は高い。 キー...
カキから検出されるウイルス・ウイロイドと、カキ品種「麗玉」の生育不良
要約 カキの新品種「麗玉」は、一部の中間台木に高接ぎすると、接ぎ木不親和や樹勢低下を生じることがある。その原因の一つとして、特定のウイルスの関与が推察され、非感染の台木に接ぎ木することで被害を回避で...
フォールアウト後に新植したクリ・温州ミカン・カキの放射性セシウムの移行係数
要約 放射性物質が降下した樹園地に定植したクリ、温州ミカンおよびカキの移行係数は10-4~10-3の範囲である。また、カキ果実の137Cs濃度に、定植時の表土管理方法(耕うん、表土剥土、表土戻し)は影響しない。 キ...
要約 カキの甘渋性DNAマーカー領域の多型解析により甘渋性遺伝子型を推定することで、次世代で完全甘ガキ個体の獲得が期待できる非完全甘ガキ品種を選定できる。本法で選定した17品種を交雑親に用いることで、完...
高温でも容易に着色する極大粒のブドウ新品種「グロースクローネ」
要約 ブドウ新品種「グロースクローネ」は、高温下でも着色性に優れる極大粒の四倍体ブドウである。糖度は「巨峰」並み、酸含量は「巨峰」よりやや低い。ジベレリン処理により種なし生産が可能である。 キーワー...
カキ「太月」および「太天」における貼り付け式樹上脱渋法の最適な処理条件
要約 カキ「太月」および「太天」では、10月上旬に樹上の果実の赤道面両側に1.0gの粉末アルコール資材を銀コートシールで2日間貼り付けることによって、果実品質を損なわずに完全に脱渋できる。 キーワード カキ...
リナロールを高含有化した遺伝子導入オレンジはカンキツかいよう病菌の生育を抑制する
要約 カンキツかいよう病に罹病性の'ハムリン'オレンジにリナロール合成酵素遺伝子を導入した遺伝子組換え体の葉では、カキツかいよう病菌を接種しても生育が著しく抑制される。 キーワード 香気成分、抵抗性、遺...
フラグメント解析によるカキ甘渋性DNAマーカー領域のアリル構成の推定
要約 カキ甘渋性DNAマーカー領域には単純反復配列に由来するフラグメント長多型が存在し、非完全甘ガキ形質と連鎖する領域には多型が多い。当該領域をフラ...
九倍体「平核無」由来のわい性で八倍体の枝変わりカキ新品種「八秋」
要約 カキ新品種「八秋」は、九倍体「平核無」のわい性枝変わりであり、世界で初めて発見された八倍体である。「平核無」に比べて一年生枝長と節間長は短...
高糖度で外観に優れ、種なし栽培可能なカキ新品種「麗玉」(れいぎょく)
要約 カキ新品種「麗玉」は、高糖度で良食味な早生の完全甘ガキである。へたすき、果頂裂果、汚損果がほとんど発生しないため、外観が優れる。結実性が良好で、受粉樹を混植しない条件では種なし果が生産できる。...
大果で裂果が少なく、種なし栽培可能なカキ新品種「太雅」(たいが)
要約 カキ新品種「太雅」は、大果で良食味な早生の完全甘ガキである。雌花の着生が多く、果頂裂果やへたすきといった裂果がほとんど生じない。結実性が良好で、受粉樹を混植しない条件では種なし果が生産できる。...
SCARマーカーによるカキ「太月」、「太天」の交雑実生の甘渋性識別
要約 非完全甘ガキ「太月」および「太天」と完全甘ガキとの交雑による実生個体の甘渋性はSCARマーカーにより識別できる。幼苗段階で選抜し完全甘ガキのみを圃場に植栽することで、完全甘ガキの交雑育種を効率化で...
良食味で結実性が良好な晩生の完全甘ガキ新品種「太豊(たいほう)」
要約 「太豊」は、柔軟多汁で食味が優れる晩生の完全甘ガキ新品種である。単為結果性が高いため、受粉樹を混植しなくても安定した果実生産が可能である。 キーワード カキ新品種、完全甘ガキ、晩生、高単為結果性...
要約 カキ果実の酵素剥皮において、食品用乳化剤処理後、弱アルカリ水等で加熱処理を行うと、刃物で傷付けすることなく、カキ果皮表面に亀裂が生じ、酵素液が効果的に滲入できる。その後、酵素反応が進むことで、...
要約 一般化線形モデルによりカキ両親の果肉硬度平均値が中程度の交配組合せでも柔軟な実生個体が約13%出現すると推定される。また、両親の多汁性および果肉硬度の平均値が中程度の交配組合せから多汁な実生個体...
要約 カキ新品種「朱雀錦」は、「横野」に310-24(「羅田甜柿」×「太秋」)を交雑して育成した紅葉専用品種である。採葉時期が既存の紅葉専用品種より遅く、落葉時の葉の着色は優れており、濃い赤色を示す。 ...
要約 「太天」は26および30℃、「太月」は20~30℃のCTSD炭酸ガス処理で脱渋が進行し、後加温6日後に渋味は完全に消失する。「太天」の可溶性タンニンは、「太月」と比べ、アセトアルデヒドによって不溶化しにくい...
ブドウ晩腐病菌(Colletotrichum gloeosporioides)の効率的な分生胞子形成法
要約 ブドウ晩腐病菌(Colletotrichum gloeosporioides)の分生胞子形成には希釈したオートミール寒天培地(希釈OMA培地)が適しており、菌糸の細かい断片を希釈OMA培地上に塗布して培養することで、安定的...
要約 合成ピレスロイド抵抗性ネギアザミウマには薬剤の作用点であるナトリウムチャネルをコードする遺伝子に3種類の点突然変異が存在する。2タイプに分類される抵抗性系統はともに、点突然変異部位を標的にした遺...
ウンシュウミカン加工副産物からβ−クリプトキサンチンを簡便に製造する方法
要約 ウンシュウミカン加工副産物のパルプから溶媒分画のみで濃度15%のβ–クリプトキサンチン高濃度含有物と高純度の遊離型β−クリプトキサンチンを、果皮からは溶媒分画と簡易なクロマトグラフ分離により高純度遊...