要約 水稲の乾田直播栽培では、播種後の地下水位が10cmと高く土壌水分(含水比)が70~85%でも湿害を受けない。適土壌水分は50~80%であり、45%以下に乾燥すると出芽が劣る。播種直後では1日以上、出芽始期~盛期...
要約 水質分析用の超精密型溶存酸素計を水稲根の呼吸速度測定に利用すると、操作が簡便であり、約30分で測定出来る等の利点が多く、従来の検圧法等に比べ根の呼吸速度の簡易・迅速測定法として有効である。 背景...
要約 汎用型不耕起播種機(6条)による施肥・播種作業能率は不耕起圃場で作業速度が0.8m/s程度の時3.3h/haである。浅耕圃場においても同程度の作業能率で施肥・播種を行うことができる。播種前浅耕、播種後の鎮圧...
シグモイドタイプ被覆尿素を用いた全量基肥による不耕起乾田直播の低投入型栽培法
要約 不耕起乾田直播において、シグモイドタイプ被覆尿素を全量基肥施肥することで、入水期までの溶脱による環境負荷が軽減でき、追肥の省力化が図れるうえ、「岐108号」では増肥をしなくても耕起・移植栽培と同...
除草剤適正使用のための,有効積算気温によるヒメイヌビエとタイヌビエの葉齢推定
要約 除草剤の適正使用の指標となる葉齢値は1時間気温値を基にした有効積算気温により推定できる。これにより,乾田直播でのヒメイヌビエと移植栽培でのタイヌビエの一定葉齢に必要な積算値を算出した。1日当たり...
冬期に水田を整地・鎮圧し、4月に水稲を不耕起乾田直播する技術
要約 田面の凹凸による播種精度の低下をなくすために、降雨量が少なく、農閑期 である冬期間に耕起・整地・鎮圧を行い、4月中旬以降に不耕起乾田直播を行う。降雨後の地耐力の低下による作業遅延が生じず、苗立が...
要約 乾燥土壌中出芽性の良いイネ品種は鞘葉・胚乳・根の水ポテンシャルが低く、播種後2日目から出芽までの植物体含水率上昇速度が速い。このことが乾燥土壌中出芽性の品種間差の一因である。 背景・ねらい 水...
不耕起乾田直播と麦-大豆作を組み合わせた大規模水田輪作営農モデル
要約 不耕起乾田直播水稲と麦-大豆を組み合わせた大規模水田輪作営農モデル(3戸協業)を構築し、シミュレーションを行った結果、汎用型不耕起播種機を用いて5年7作の田畑輪換を行う場合、55ha前後まで規模拡大が...
要約 全国208の直播実施経営を対象としたアンケート調査によると,営農現場における直播水稲の単収水準は,用排水条件や圃場条件の違い,直播栽培の経験年数等に規定されている。 背景・ねらい 農業労働力の減少や高...
除草剤適正使用のための,有効積算気温によるヒメイヌビエとタイヌビエの葉齢推定
要約 除草剤の適正使用の指標となる葉齢値は1時間気温値を基にした有効積算気温により推定できる。これにより,乾田直播でのヒメイヌビエと移植栽培でのタイヌビエの一定葉齢に必要な積算値を算出した。1日当たり...
要約 不耕起乾田直播栽培技術を採用した大規模稲作経営を確立するためには、当面、病害虫防除作業の省力化が課題であり、中・長期的には大区画ほ場整備、天候不良への対応システムの確立、ほ場の団地化、経営の複...
要約 直播栽培のみの作付規模限界は、湛水直播においては水利慣行で、乾田直播では適品種が少ないことが主な理由になり減少する。現状の作業体系での規模拡大効果は、移植栽培との組み合わせで認められるが、乾田...
乾田直播水稲におけるフィプロニルフロアブル種子塗抹によるニカメイガの省力防除
要約 乾田直播栽培でのニカメイガ防除を対象として種籾にフィプロニルフロアブルを塗沫 して播種すると、第2世代幼虫による被害まで軽減でき、防除の省力化が期待できる。 背景・ねらい ニカメイガによる被害...
要約 不耕起乾田直播栽培では、被覆肥料を播種と同時に播種溝に施用することにより、施 肥窒素の利用率を高め、施肥量を削減することができる。 背景・ねらい 不耕起乾田直播栽培にける施肥法は、被覆尿素入り...
要約 特別調整水稲カウントを前提とし,兼業農家層に直播を導入する場合,湛水直播では減収率10%以下,不耕起乾田直播(播種作業委託)では減収率15%以下を確保できれば,稲作部門所得が低下せず,しかも生産費が...
イネ品種の乾燥土壌中出芽性の検定法の確立と出芽性良品種の選定
要約 イネ品種の乾燥土壌中出芽性について、水分調整した土壌を用いる簡易な検定法を確立した。この検定法を用いて、乾燥土壌中出芽性良品種としてMoulla Topa 等30品種を選定した。 背景・ねらい 水稲の乾田...
要約 水稲不耕起乾田直播栽培において播種後に発生するヒエは入水前のシハロホップブチルを含む茎葉処理剤で防除できる。よってヒエに対する茎葉処理剤の散布時期は播種直後および入水前を基本とすればよい。 背...
要約 乾田直播、湛水直播栽培における無栽植条件下での土壌養分溶脱量は、イオン交換樹脂を下部に入れた円筒管を水田作土に直接埋設する手法で評価できる。 背景・ねらい 乾田直播栽培は、発芽・苗立ちは良好で...
要約 水稲品種「ヒノヒカリ」は「アケボノ」に比べて成熟期が早く、良質で、収量も安定している。また食味も良いので、南部平坦地の「アケボノ」「せとこがね」に替わる品種として、岡山県の奨励品種に採用する。...
要約 不耕起乾田直播栽培の播種期は、慣行播種期(5月)を基本に3月上旬まで必要に応じて早めることができる。このとき早晩性の異なる品種を組合わせておけば、播種の早晩に関係なく品種の早晩順に収穫でき、収...