要約 十勝地域の一般的な栽培体系では、化石燃料や資材の消費に伴うエネルギー投入量は1年あたり20.7~33.0 GJ/haであるのに対し、収穫部のバイオマス生産に伴うエネルギー産出量は25.6~252.3GJ/haである。収穫...
多雪寒冷地の転換畑におけるナタネと大豆・そばを組み合わせた2年3作体系
要約 多雪寒冷地転換畑における、ナタネと大豆またはそばを組み合わせた2年3作体系で、2作目のナタネと3作目の大豆は晩播となるが、ナタネの収量は標播比8割程度、大豆は標播並の収量を確保できる。 キーワ...
寒冷地におけるソバ-ナタネ二毛作のための立毛間播種機の汎用化
要約 大豆・麦立毛間播種機の分草桿および種子繰り出しロールに簡易な改造を加えることにより、ソバ立毛間へのナタネ播種機として利用でき、寒冷地においてソバ-ナタネの二毛作が実施可能である。 キーワード 農...
地下水位調節システムと畦畔漏水防止対策による転作作物の安定栽培
要約 大雨時には長時間湛水が発生し、無降雨時は地下水位低下が著しい転換畑において、地下水位調節システムの導入と排水路側や下流側畦畔からの地下灌漑水の漏水防止対策を行うことで、栽培作物に適した地下水...
大豆作付け回数が多くなると、土壌の理化学性が悪化し、大豆の収量が低下する
要約 暖地の二毛作水田において、「稲麦稲麦」体系に比べて、「稲麦豆麦」や「豆麦豆麦」体系では、土壌の容積重が重く、孔隙率が低い。また、全窒素、全炭素及び可給態窒素量も低い。さらに、大豆作付けの頻度が...
FOEASの地下水位制御は大豆の根粒窒素固定、光合成を高めて増収させる
要約 新規地下灌漑システム(FOEAS)による地下水位制御により、大豆の出芽苗立ち、光合成が向上するとともに、根粒窒素固定量は大幅に高まる。その結果、地力窒素が乏しい圃場においても増収が期待できる。 キー...
要約 小麦を水稲のコンバイン収穫跡に浅耕播種する場合には、外周明渠とフレールモアによる再生稲処理に加えて、小明渠浅耕処理を組み合わせて実施することで、コンバイン旋回跡の解消や圃場の乾燥につながり、播...
愛知県水田輪作ほ場における帰化アサガオの発生動向と畦畔除草剤の効果
要約 水田輪作体系において、帰化アサガオの発生ほ場数はダイズの作付けにより増加し、水稲2作でも減少しない。また、ダイズ作ほ場で畦畔から15m以上帰化アサガオが侵入すると、次作ダイズでは全面にアサガオが...
うどんこ病抵抗性イタリアンライグラス中間母本候補系統「ER3」
要約 「ER3」はイタリアンライグラスうどんこ病抵抗性が非常に強く、感受性品種に交雑すると抵抗性が向上し、その遺伝性は高い。「ER3」はイタリアンライグラスの主力である2倍体の早生系統であり、うどんこ病抵...
要約 2年間の大豆栽培後の2作目水稲では水稲栽培後の場合よりも生育・収量とも向上するが、玄米タンパク質含有率は上昇し、3作目小麦では生育・収量は低下傾向にある。大豆栽培後2作目の堆肥連用田の水稲では窒素...
アルファルファ収穫跡地における除草剤使用量の少ないトウモロコシ不耕起栽培法
要約 前作をアルファルファとするトウモロコシの不耕起栽培において、不耕起播種直後に茎葉処理除草剤を条部に帯状に散布すると、標準散布量の40%でも慣行栽培(全面耕)と同程度の乾物収量が得られる。 キー...
太陽熱処理を活用した早出しカンショ・露地野菜の高収益畑輪作体系
要約 夏季に太陽熱処理を行ってキャベツ、ダイコン、青果カンショを早出しする3年一巡の畑輪作体系によると、除草剤や殺線虫剤の使用量を削減でき、経営規模を3haとした場合、週40時間以内の労働で約650万円の農...
エンバク「たちいぶき」はサツマイモネコブセンチュウの増殖抑制効果が高い
要約 エンバクにおけるサツマイモネコブセンチュウの増殖性は品種間で異なる。エンバクの夏播き栽培圃場では「たちいぶき」栽培後の線虫密度が低い。 キーワード エンバク、たちいぶき、サツマイモネコブセンチュ...
ダイズ作後に残される粗大残渣が後作コムギの窒素吸収に及ぼす影響
要約 ダイズ作後は跡地土壌の可給態窒素の増加のために後作コムギの窒素供給量が増加する。ダイズ作後に残される粗大残渣から春先に窒素が放出されるが、後作コムギの窒素吸収に及ぼす影響はダイズ作後の跡地土壌...
トウモロコシ−アルファルファ輪作体系で高泌乳牛向け高蛋白質自給飼料供給が可能
要約 都府県における高蛋白質自給飼料生産を目指したトウモロコシ-アルファルファ短期輪作体系では、10a当たり676kgの可消化養分総量(TDN)と132kgの粗蛋白質(CP)が生産され、搾乳牛群(経産牛頭数27頭)への...
要約 弾丸暗渠による排水改良効果は、施工部分の心土の亀裂を保つことで維持され、畑作後および無代かき栽培による水稲作後でも維持される。しかし、代かき作業を伴う慣行水稲栽培が行われると排水効果は低下し、...
要約 休閑期間に緑肥導入や隔年のロータリ耕管理を行うことで休閑後の雑草発生を抑えられるとともに休閑期間中の作業時間の短縮が図れる。特に休閑後1、2年目に秋まき小麦を栽培する場合には期間の長短にかかわ...
秋まき性が高い小麦を用いた大豆リビングマルチ栽培の雑草抑制効果
要約 大豆の播種適期に秋まき性の高い小麦を大豆と一緒に播種すると、小麦はリビングマルチとして地表面の被覆を早め、雑草を抑制したのち自然に枯死する。リビングマルチ栽培に加えて大豆播種後に除草剤を土壌処...
要約 大規模水田輪作体系に浅耕マルチシーダを導入することにより、30ha以上規模において効果が期待できる。乾田直播水稲と大豆の作業の省力化により、経営面積が旧機械体系よりも5ha拡大し、所得が97万円増加す...
要約 線虫対抗作物の緑肥としての効果は、ギニアグラスの生産量が安定して高く、線虫抑制効果も高い。また、窒素、リン酸、カリウム還元量も多い。 背景・ねらい 早掘バレイショと緑肥作物の輪作体系において、線...