要約 水田を歩きながら斑点米カメムシ類の虫数を調査する見取り法は、すくい取り法に比べてクモヘリカメムシの成虫、4~5齢幼虫およびミナミアオカメムシ成幼虫で抽出効率が高く、調査個体の持ち出しもない。 キ...
野外採集したヒメハナカメムシ類によるシシトウガラシのアザミウマ類防除
要約 野外で宿根バーベナなどの景観植物を栽培するとヒメハナカメムシ類が自然発生し、6~7月に 多くなる。そのヒメハナカメムシ類を天敵採集装置で採集して雨よけ栽培シシトウガラシに放虫すると、 重要害虫ア...
要約 アズキほ場に複合性フェロモン剤を処理すると、ハスモンヨトウの未交尾率及び雄の誘引阻害率は ともにほぼ100%を示し、高い防除効果が認められる。また、オオタバコガ、タマナヤガ、 シロイチモジヨトウに...
要約 天敵に悪影響の少ない殺虫剤とフジコナカイガラムシの土着天敵を活用したカキのIPM体系は、慣行防除体系に比べて殺虫剤の年間散布回数が少なく薬剤費も安い上にフジコナカイガラムシに対して高い防除効果が...
ホソヘリカメムシの合成フェロモン剤の誘引性を増強する新規2成分
要約 ホソヘリカメムシの集合フェロモン成分として3成分が報告されているが、既知3成分もしくはその主成分tetradecyl isobutyrateに新規成分octadecyl isobutyrateまたは(E)-2-hexenyl hexanoateを混合すると...
要約 雑草発生予測法、2回代かき法、温湯種子消毒法、病虫害発生モニタリング法、水面施用剤の導入により農薬成分の延べ使用回数5回(慣行栽培の25%)以内、総窒素施肥量の30%を有機質肥料で代替する栽培が可能...
ライトトラップによるカンキツ園へのツヤアオカメムシ飛来の早期検出
要約 三重県南部では、近年、果樹カメムシ類におけるツヤアオカメムシの誘殺比率が高まっている。ライトトラップでは、ツヤアオカメムシのカンキツ園地でのたたき落とし調査に先行して誘殺が確認されるため、園地...
要約 放棄された水田放牧草地はイネ科草種が繁茂し、それらを餌資源としてアカヒゲホソミドリカスミカメ等のカメムシ類が多発生する。 キーワード 水田放牧、水田、カメムシ類、虫害、イネ科牧草 背景・ねらい 水...
要約 野外に設置した網室内で、ホソヘリカメムシ成虫は越冬場所として想定される4基質を、スギ落葉>枯れたイネ科雑草>広葉樹落葉>小石の順に選好する。 キーワード ダイズ、子実害虫、ホソヘリカメムシ、越冬...
要約 イネクロカメムシの防除にはネオニコチノイド系粒剤の育苗箱施用が有効である。 キーワード イネ、イネクロカメムシ、ネオニコチノイド系、育苗箱施用 背景・ねらい イネクロカメムシは旧来からの水稲害虫で...
要約 カキ平棚栽培において多目的ネットを6月下旬~7月上旬から収穫期の11月下旬まで被覆すると、カメムシの被害が顕著に軽減され、殺虫剤の散布回数を約40%削減できる。また、被覆による果実品質や次年度の着花...
エンドファイトの人工感染によるイタリアンライグラスの耐虫性の向上
要約 イタリアンライグラスへの有用エンドファイト(Neotyphodium uncinatum)の人工感染により、アカヒゲホソミドリカスミカメ孵化幼虫の選好性および生存率が低下する。この現象は葉および穂で認められる。 キ...
促成ピーマンにおける天敵農薬タイリクヒメハナカメムシとコレマンアブラバチを利用した害虫防除体系
要約 促成ピーマンにおいて、アザミウマ類に対してはタイリクヒメハナカメムシ0.5頭/m2の秋季2週連続放飼により、アブラムシ類に対してはコレマンアブラバチ500頭/15aをバンカープラントと併用して秋季に1回放飼...
要約 カキで使用する主な農薬の内、殺菌剤、BT剤、IGR系殺虫剤はフジコナカイガラクロバチ成虫にほとんど悪影響をおよぼさないが、有機リン系、合成ピレスロイド系およびネオニコチノイド系殺虫剤は常用濃度で強...
要約 ナシ栽培園において、複合交信かく乱剤を広域に連年処理することにより、処理しない園に比べ、殺虫剤使用回数を削減することができる。 キーワード ナシ、殺虫剤削減、複合交信かく乱剤、ナシヒメシンクイ、...
小粒多莢大豆系統九州143号を遅植栽培してカメムシ類の被害を回避する
要約 小粒多莢大豆系統九州143号は,大粒の標準品種に比べて子実加害性カメムシ類の被害が少ない。また、7月下旬播種の遅植栽培では,普通期栽培に比べてカメムシ類の発生が少ない。このため,小粒系統を遅植するこ...
ホソヘリカメムシ集合フェロモンに含まれるイチモンジカメムシ誘引成分
要約 ホソヘリカメムシ集合フェロモンの1成分である(E)-2-hexenyl (E)-2-hexenoateはダイズ圃場においてイチモンジカメムシを誘引する。 キーワード 九州沖縄農研・地域基盤研究部・害虫生態制御研究室 背景・ね...
要約 水田放牧草地において、斑点米の原因となるカメムシ類など4目24種のイネとの共通害虫が認められるが、放牧草地周辺の水田における害虫の発生個体数は、放牧草地に近接していない水田と比較して、多くの分類...
要約 箱施用殺虫剤による地域一斉防除を行うと、岩手県では水稲初期害虫であるイネドロオイムシ、イネミズゾウムシを2~4年間、要防除水準以下に抑制できる。また、この技術を導入するために、翌年の防除要否の判...
天敵と熱水土壌消毒を核とした秋冬作メロンの総合的病害虫管理体系
要約 秋冬作の施設栽培メロンにおいて、コレマンアブラバチ、タイリクヒメハナカメムシ等の天敵類や熱水土壌消毒と選択的農薬を組み合わせることにより、ワタアブラムシ、アザミウマ類、黒点根腐病、うどんこ病等...