化学合成殺虫剤を半減する新たなトマト地上部病害虫防除体系マニュアル
要約 トマト地上部の難防除害虫の防除に有効な天敵資材やその効果を増強する天敵温存植物と天敵誘引装置、さらに害虫忌避剤、侵入防止資材について、特徴と利用法を解説するマニュアルである。これらの技術の組み...
天敵ナミヒメハナカメムシ体表に含まれる(E)-2-octenalは本種の逃避行動を引き起こす
要約 ナミヒメハナカメムシから分泌される成分(E)-2-octenalは、本種の逃避行動を引き起こす。本成分を植物に滴下することにより、本種を効率的に植物上から分散させることができる。 キーワード 環境保...
施設野菜類の微小害虫防除に役立つバンカーシートと利用マニュアル
要約 バンカーシートはカブリダニ類にすみか・増殖場所を与え、害虫に対する防除効果を高める天敵増殖資材である。本資材の活用により、イチゴやキュウリ等の施設栽培の野菜類で問題となるハダニ類、アザミウマ類...
タバコカスミカメのアザミウマ類に対する防除効果はバンカー植物で増強できる
要約 アザミウマ類などの捕食性天敵であるタバコカスミカメが増殖可能な植物をバンカー植物としてキュウリ施設内に植栽し天敵を予め維持することにより、アザミウマ類に対する防除効果を高めることができる。 キ...
紫色LED光で土着天敵ヒメハナカメムシを集め、害虫を減らす技術
要約 波長405nmに発光ピークを持つ紫色LEDを1日3時間照射することにより、アザミウマ等の微小害虫を捕食する土着天敵ヒメハナカメムシを作物上に最大10倍...
要約 日本と周辺諸島、北米、ハワイの外来昆虫相を比較したところ、小笠原諸島やハワイ諸島などの海洋島には外来昆虫が侵入・定着しやすい、北米大陸・ハワイ諸島は生物的防除の目的で導入された外来昆虫が多い、...
チャトゲコナジラミの有力天敵シルベストリコバチには2つの遺伝的系統がある
要約 シルベストリコバチは、チャの侵入害虫チャトゲコナジラミの防除に活用が期待される天敵寄生蜂である。日本に分布するシルベストリコバチには由来が異なる2つの遺伝的系統が存在し、野外のチャトゲコナジラ...
土着寄生蜂コナガサムライコマユバチの簡易捕獲法および遺伝子診断法
要約 コナガの有力な土着天敵コナガサムライコマユバチは、コナガ幼虫をコマツナ株に寄生させた「コマツナトラップ」で簡易に捕獲できる。トラップから回収した被寄生コナガ幼虫から得られたハチは、特異的PCRプ...
土着天敵タイリクヒメハナカメムシとギフアブラバチの生存に有効な植物
要約 タイリクヒメハナカメムシは、スィートアリッサム、ソバ、スカエボラ、コリアンダー、バーベナ、ディル、ホーリーバジルの花で寿命が延び、その効果は蜂蜜水溶液よりも高い。ギフアブラバチは、ソバ、スィー...
要約 飽和水蒸気を熱媒体とする蒸熱処理装置を用いて、イチゴ苗に寄生するうどんこ病、アブラムシ類、ナミハダニを、50°C10分間あるいは52°C5分間の処理で、苗に重大な障害を生じさせずに、病害虫を同時...
要約 ココヤシを加害する害虫キムネクロナガハムシには、アジア型とパシフィック型の2つの隠蔽種が存在することを明らかにした。現在アジア型の防除のためにパプアニューギニアを起源とする寄生蜂Asecodes hispin...
ナミハダニの土着天敵ミヤコカブリダニを誘引する植物由来の揮発性成分
要約 ナミハダニの土着天敵であるミヤコカブリダニは、ハダニの被害を受けた作物が放出する匂い物質に強く誘引される。匂い物質に含まれる誘引成分のうち、サリチル酸メチルはミヤコカブリダニに対して強い誘引活...
コナガ食害株への殺虫剤散布は天敵寄生蜂の寄主探索行動に影響を及ぼす
要約 土着寄生蜂であるコナガサムライコマユバチは、コナガの食害を受けたコマツナが放出する匂い物質等を利用しコナガ食害株に飛翔定位する。一方、コナガ食害株に殺虫剤が散布されると、コナガ食害株への定位行...
数種のカブリダニは網を介したナミハダニの防衛システムに対抗する手段をもつ
要約 ナミハダニは、天敵から身を守るための立体網を寄主植物上に形成する。一方、有力天敵であるミヤコカブリダニ・ケナガカブリダニ・チリカブリダニは、糸切り行動によって立体網の中に容易に侵入し、網内で...
ミカンハダニの有力天敵ミヤコカブリダニは九州のカンキツ園に広く発生している
要約 ミカンハダニに対する有力な天敵として注目されているミヤコカブリダニは、九州地域の慣行防除および減農薬カンキツ園にも広く発生しており、生物的防除資材として活用が期待できる。 キーワード ミヤコカ...
日本新記録となる昆虫病原性線虫Steinernema abbasi識別法と殺虫特性
要約 オマーン、台湾などの亜熱帯・熱帯地域からの分布が知られているSteinernema abbasiの日本における分布を初めて確認した。本種は感染態幼虫の頭部の形態から他の日本産本属種から容易に識別でき、カブラヤ...
要約 カンキツのミカンハダニを捕食する土着天敵の種構成は地域ごとに異なり、捕食性昆虫類(キアシクロヒメテントウ、ケシハネカクシ類)が主体の産地とカブリダニ類が主体の産地がある。これらの天敵の保護活用...
細菌エンドファイトを接種した水稲のイネシンガレセンチュウ密度抑制効果
要約 細菌エンドファイトAzospirillum sp.B510a株の1×108cfu/mlの細菌懸濁液 300ml/箱を移植7日前までに育苗箱に施用すれば、移植から収穫期のイネシンガレセンチュウ密度を抑制することができる。 キーワード イ...
給餌条件でコナガの増殖抑制に必要なコナガサムライコマユバチの放飼比率
要約 蜜源を設置したコマツナ栽培ハウスでは、株あたり0.05頭のコナガ幼虫に対して、少なくとも1:6.4の放飼比率でコナガサムライコマユバチの雌成虫を放飼すれば、増殖を抑制できる。 キーワード アブラナ科葉菜...
要約 京都府におけるネギハモグリバエの土着捕食寄生バチは、コガネコバチ科の Halticopter a circulus (Walker)、ヒメコバチ科のPnigalio katonis (Ishii)、イサエアヒメコバチ、Chrysocharis pentheus (Walke...