ジベレリンとプロヒドロジャスモン、エテホンの組み合わせ処理はウンシュウミカン引きもぎ収穫性を向上させる
要約 ジベレリンとプロヒドロジャスモンの混合液を9月下旬に散布し、エテホンを200~300 ppmの濃度で10月下旬から11月上旬に散布した場合には、果実品質を...
植物生長調節剤散布による早生及び中生ウンシュウミカンの浮皮軽減技術
要約 早生及び中生ウンシュウミカンに対して8月中旬~9月上旬に1~3.3ppmのジベレリンと25~50ppmのプロヒドロジャスモンの混合散布を行うと浮皮を軽減できる。また、浮皮をより強く軽減し収穫時期を1~2週間計画...
ウンシュウミカン主幹形仕立てと改良型ノズルによる農薬散布量の削減と省力化
要約 急傾斜ウンシュウミカン階段園で樹形を慣行の開心自然形から主幹形に変更すると、農薬の散布作業時間が2/3に短縮でき、黒点病の防除効果が高まる。さらに、改良型ノズルを用いた2面散布では、散布時間を1/2...
短期常温予措を利用した極早生・早生ウンシュウの緑かび病の抑制
キーワード 温州ミカン、果実腐敗、緑かび病、予措 背景・ねらい 近年、極早生・早生ウンシュウを主体に緑かび病を中心とした果実腐敗病が発生し、多くの産地で問題となっている。この原因は、極早生・早生ウンシ...
園周囲設置の着脱式防風ネットへの殺虫剤散布による果樹カメムシ類の被害抑制
要約 樹カメムシ類の大量飛来時に殺虫剤を散布した防風ネットを園周囲に設置すると、園内への侵入数と果実の吸汁被害を無設置園の半分以下に抑制できる。また、直管パイプを土台としさらに細い直管パイプを挿入し...
土着天敵とナギナタガヤ草生栽培によるミカンハダニの減農薬防除体系
要約 ナギナタガヤによるウンシュウミカン園の草生栽培はミカンハダニの土着天敵ミヤコカブリダニを保護し、本天敵に影響の小さい農薬を使用することで、ダニ剤と除草剤を削減でき、慣行防除に対し農薬数が26%、...
透湿性反射シートマルチと樹形によるウンシュウミカン病害の抑制効果
要約 透湿性反射シートマルチは、灰色かび病や黒点病に対して発病抑制効果がある。樹形では主幹形で両病害の発生が最も少ない。また、透湿性反射シートマルチと主幹形の併用により両病害の発生をさらに抑制できる...
緑かび病を主体としたカンキツ果実腐敗防除における薬剤の効果的な組み合わせ
要約 ベンズイミダゾール系剤のベンレート水和剤またはトップジンM水和剤とベフラン液剤25とを混用散布すると、露地の温州ミカンではベフラン液剤25の単独散布に比べて20~30%も防腐効果が向上する。一方、露地お...
要約 ウンシュウミカンの夏芽母枝にオーキシン活性を示す各種薬剤の散布処理を行った場合、1-ナフタレン酢酸ナトリウム(以下NAAとする)の200ppm処理で、既に登録されているエチクロゼートの200ppm処理と同等...
ネオニコチノイド系殺虫剤の主幹部散布によるミカンハモグリガの防除
要約 ネオニコチノイド系殺虫剤を未結果カンキツ樹の主幹部に吹き付けることでミカンハモグリガが防除でき、処理時間は慣行防除の約1/3に省力できる。 キーワード カンキツ、ネオニコチノイド、ミカンハモグリガ...
要約 カンキツそうか病の防除においてジチアノンフロアブルの散布が最も有効であるが、皮膚かぶれを生じる一部の生産者はクレソキシムメチルドライフロアブルを用いることで回避できる。単用の場合は2,000倍で散...
要約 ソラマメ種子を流水中に3~4日さらし,わずかに発根させるとコナカイガラムシ類の餌として継代飼育に利用できる。 キーワード コナカイガラムシ類、飼育、ソラマメ催芽種子 背景・ねらい 近年、ブドウ、カキ...
要約 温州ミカンの有機栽培を実施するうえで、完全無農薬栽培は不可能であるが、JASの有機栽培基準で定められたボルドー液、水和硫黄剤、マシン油乳剤を適期に使用することで経営的に持続可能な栽培を行うことが...
要約 翌年に着花過多が予想される「大津四号」へ、収穫後の12月下旬に、ジベレリン水溶剤50ppm液及びジベレリン水溶剤25ppmと尿素0.5%、またはマシン油乳剤60倍を混用散布すると着花が抑制される。 キーワード ...
極早生・早生温州の不知火用収穫ハサミ利用による果梗枝の短縮化と果実腐敗病の軽減
要約 果梗枝の長い果実は、選果作業時の衝撃により果実が互いに傷つき、緑かび病の発生が多くなる。このため、収穫時に一般に使用されている収穫ハサミから刃の角度が湾曲した不知火用収穫ハサミを使用することで...
要約 温州ミカン園に光反射シートを全面被覆した場合、多発時においても果樹カメムシ類成虫による果実表面の唾液鞘数と果皮内側の吸汁痕数が大幅に減少する。したがって、本シートを吸汁害抑制の物理的手段として...
カンキツを加害するウスカワマイマイに対する無機銅剤の摂食抑制効果
要約 無機銅剤である塩基性硫酸銅水和剤と塩基性塩化銅水和剤は温州ミカンを加害するウスカワマイマイに対して摂食抑制効果を示し、さらにその効果は散布後の累積降雨量が塩基性塩化銅では約400mm、塩基性硫酸銅...
要約 高糖系ウンシュウミカンの交互結実栽培は、商品性の高いML級果実を慣行栽培の約2倍に増加させるため、大幅な収益増加につながる。摘果と防除を中心とした省力効果、および薬剤と労働費を中心にした低コスト...
要約 温州みかんのカンキツ黒点病防除としてのマンゼブ剤散布は、樹体および果実が濡れている時よりも、乾燥時に行うことが効果的である。 背景・ねらい
カンキツ黒点病の薬剤防除は年間3~4回行われている...
温州ミカンにおけるマシン油乳剤を機能性展着剤(アジュバンド)として利用した各種病害に対する防除効果の安定化と薬剤散布回数の低減
要約 温州ミカンの展葉初期~梅雨明け前までの殺菌剤散布時にマシン油乳剤を加用すると、黒点病、そうか病、灰色かび病の防除効果が多雨条件下でも安定する。また、現行の黒点病防除では累積降雨量200~250mmの間...