健康乳牛由来志賀毒素産生大腸菌株O群血清型の最近10年間での変化
要約 健康乳牛から分離される志賀毒素産生大腸菌はそのO群血清型が10年間で大きく変遷している。また、抗菌薬剤に対する耐性化傾向を示している。 キーワード 乳牛、志賀毒素産生大腸菌、O群血清型、STEC 背景・...
牛呼吸器病原因菌Mannheimia haemolyticaのキノロン系薬剤耐性
要約 M. haemolyticaのキノロン系薬剤耐性株は、1~3箇所のアミノ酸置換がキノロン耐性決定領域で起こっている。フルオロキノロン系薬剤耐性株は全て多剤耐性を示し、また、血清型および遺伝子型が同一で...
リボゾーム工学を応用して、微生物の物質生産性を飛躍的に向上!
要約 8種の薬剤に対する耐性変異を逐次的に導入する事により、微生物の抗生物質生産能を劇的に上昇させる事ができる。本技術は簡便さに特徴がある。 キーワード リボゾーム工学、薬剤耐性変異、8段育種、放線菌...
離乳子豚への乳酸菌添加発酵リキッド飼料の給与は薬剤耐性菌を減少させる
要約 子豚用飼料にプロバイオティック乳酸菌Lactobacillus plantarum LQ80を添加して調製した発酵リキッド飼料を離乳子豚に給与すると、子豚用飼料をそのまま給与する子豚に比べて糞中のクロルテトラサイクリン耐...
東京湾周辺地域で保護された野鳥の病原性大腸菌保菌状況と分離株の性状
要約 東京湾周辺地域で保護された野鳥(62種447羽)の糞便から2f型志賀毒素産生大腸菌と腸管病原性大腸菌がそれぞれ4羽および39羽から分離され、さらに約半数の野鳥の腸内細菌叢大腸菌が何らかの抗菌薬剤に対し...
要約 南米と日本から分離したダイズ紫斑病菌は、7つの遺伝子型グループ(I~VII)に類別できる。グループIおよびIIIは両地域に共通して分布する。また、グループIは両地域で優占している。 キーワード ダイズ紫...
背景・ねらい
養殖対象魚の多くは生活史が数年と長いため、短時間で効率的な選抜育種技術の開発が強く望まれている。国内外で非発現DNAマーカーを指標とした育種法の有効性が明らかとなりつつあるが、一方...
わが国の牛群におけるSalmonella Dublin 薬剤感受性の変化
要約 30年間にわたって収集したS. Dublin株の薬剤感受性動向は、1980年代半ばのナリジクス酸(NAL)製剤の動物薬市場導入が、わが国の牛群におけるNAL耐性株の増加につながったことを示唆する。 キーワード Sal...
Mycoplasma hyopneumoniaeマクロライド耐性簡易スクリーニング法の開発
要約 マクロライド系抗菌剤に耐性を示す豚マイコプラズマ肺炎原因菌Mycoplasma hyopneumoniaeの耐性機構の知見を応用することにより、マクロライド系抗菌剤耐性株を迅速、簡便に検出することが可能である。 キ...
カブトムシディフェンシン改変ペプチドの薬剤耐性菌感染に対する抗菌効果
要約 カブトムシ由来抗微生物蛋白質の改変ペプチド(RLYLRIGRR-NH2とRLRLRIGRR-NH2)は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染マウスに対して抗菌効果を示す。しかもRLRLRIGRR-NH2は薬剤耐性大腸菌感染マウスに対し...
東京湾周辺地域に生息する野鳥のサルモネラ保菌状況と分離株の性状
要約 東京湾周辺地域に生息する各種野鳥のサルモネラ保菌状況を調査した。52種、412羽の糞便検体からの分離率は5.6%(23羽)で全てSalmonella Typhimurium(ST)であった。また脚指240検体からの分離率は9.2%(...
要約 ストレプトマイシン発見以来60年間不明であった低レベルストレプトマイシン耐性変異を同定する事に成功した。この低レベル耐性変異はrsmG遺伝子に生じたものであり、かつ本遺伝子は16S rRNAの527位のGをメ...
要約 ソフトエレクトロンは低エネルギーの電子線であり、これとホスフィンくん蒸を組
み合わせることにより、貯蔵食品害虫に対して高い殺虫率を得ることができる。 キーワード ソフトエレクトロン、貯蔵食品害...
イネ種子からのもみ枯細菌病菌及び褐条病菌の効率的な生菌回収法
要約 イネ種子100gを250ml水中で超音波処理し、メンブレンフィルター法で集菌し、再度フィルターを10ml水中に浸漬して超音波処理を行う。この処理液をもみ枯細菌病菌及び褐条病菌の選択培地で培養することで、比...
キュウリうどんこ病菌のステロール脱メチル化酵素阻害剤(DMI剤)標的酵素遺伝子(CYP51)の構造及びDMI剤抵抗性
要約 キュウリうどんこ病菌のCYP51遺伝子は、ゲノム中に1コピー存在し、既報の植物病原糸状菌CYP51と類似した構造をもつ。DMI剤耐性菌では、基質または薬剤結合部位周辺に1~4個のアミノ酸残基置換を伴う塩基の変...
Actinobacillus pleuropneumoniaeサルファ剤−ストレプトマイシン耐性プラスミドpMS260の塩基配列解析
要約 A. pleuropneumoniae から分離された伝達性のサルファ剤-ストレプトマイシン耐性プラスミドpMS260の全塩基配列を決定した。その結果、pMS260には新たにクロラムフェニコール耐性遺伝子を獲得する能力を有す...
発育不良子豚およびと畜場出荷豚由来Mycoplasma hyorhinisのマクロライド系薬剤感受性と耐性機構の解明
要約 発育不良子豚およびと畜場出荷豚から分離されたM. hyorhinis株のマクロライド系薬剤耐性株の割合はそれぞれ約40 %および4 %であった。全ての野外耐性株は23S rRNAのA2059G変異が確認され、この変異が耐性発...
要約 病原力の弱い白紋羽病菌W370株から見いだされたレオウイルスは、本ウイルスを含まない白紋羽病菌の強病原力株に感染させると、感染菌株の病原力を低下させる。 キーワード 果樹、病害、生物防除、白紋羽病...
ストロビルリン系薬剤耐性イチゴ炭疽病菌に対する育苗期のビニル雨よけと有効薬剤による体系防除
要約 ストロビルリン系薬剤(QoI)耐性イチゴ炭疽病菌に対し、他系統薬剤は防除効果を示し、特に、ジエトフェンカルブ・チオファネートメチル水和剤(DT剤)の効果が高い。さらに、育苗期のビニル雨よけとDT剤を...
兵庫県および鳥取県におけるシタロン脱水酵素阻害型メラニン合成阻害剤
要約 兵庫県および鳥取県において、MBI-D系統薬剤耐性イネいもち病菌の広域発生が確認され、兵庫県では県中央部および西部で、鳥取県では県東部で耐性菌率が高い傾向が認められた。両県ともカルプロパミド剤の連...