要約 温州萎縮ウイルス(SDV)の2分節ゲノムRNAの共通保存配列を標的として設計したユニバーサルプライマーを用いた1ステップRT-PCRにより、簡易かつ高精度にSDVを遺伝子診断できる。本法は既知のSDV全4系統に対応...
TDR計を用いた枝内水分測定によるウンシュウミカンの水分ストレス診断
要約 TDR計を用いた枝内水分測定は、温度補正を行い枝内水分の基準点を設定することで、7~9月の水分ストレスの変化を精度良く推定できる。 キーワード TDR、カンキツ、水分ストレス、葉内最大水ポテンシャル 背...
高品質なウンシュウミカンを連年安定生産するための土壌と樹体の一体管理技術体系
要約 ウンシュウミカンの隔年結果を軽減し高品質果実を安定的に生産するための、マルドリ方式および弱せん定・後期重点摘果を中心とした土壌と樹体を一体的に管理する技術体系である。併せて利用できる樹体診断技...
極早生ウンシュウ「岩崎早生」の高品質果実生産のための水分ストレス誘導指標
要約 極早生ウンシュウ「岩崎早生」において、果実の日肥大量を8月上旬~9月中旬頃まで0.30~0.35mm程度に、葉巻程度を8月上旬から収穫時まで35~40%程度にすることで、葉の最大水ポテンシャル(LWP)は-0.8MPa以...
要約 ウンシュウミカン樹の栄養診断を迅速に行うため、近赤外分光法による根中デンプン含有率の測定法を検討した。根の乾燥粉末を用い、1300~2400nmの近赤外吸収スペクトルをPLS回帰分析して得られた検量線は、...
要約 生葉測定用に開発した可搬型近赤外分光器を用いて、ウンシュウミカンの葉中窒素含量を迅速に非破壊測定できる。1枚当たり約8秒の測定時間でノイズの少ない1300~2400 nmの連続スペクトルが得られ、実用可能...
果実肥大測定によるウンシュウミカンの水分ストレス付与程度の簡易診断
要約 「上野早生」のマルチ栽培では、葉の水ポテンシャル(ψmax)の低下に伴い果実肥大も抑制され、特に7月下旬の約10日間における果実日肥大量と葉の水ポテンシャルとの間に関連が強い。果実日肥大量が0.25mm以...
要約 ウンシュウミカン成葉の生葉の葉表1ケ所に光を照射し、拡散反射してきた近赤外スペクトルを測定する。1600~2300 nm波長域の二次微分吸光度と化学分析により実測した全窒素含量を使ってPLS回帰分析を行い、...
要約 極早生温州「かごしま早生」の産地の葉中窒素の平均は約3%で基準値(2.7~3.2%)以上が全体の19%でみられ、やや高い傾向にある。 キーワード かごしま早生、葉中窒素含量 背景・ねらい 「かごしま早生」は9...
ウンシュウミカン着花量予測のためのデンプン診断の適正な採取時期と診断基準
要約 ウンシュウミカンの着花量を予測するためには、樹体内のデンプン含有率を、11月中旬~12月中旬の根(径5mm前後の中根)で分析することが適切である。「青島温州」の連年生産のための適正範囲は1~4%と推...
選果データ・生育データ等を用いたウンシュウミカン用営農指導支援システム
要約 市販の地図画像データに園地情報及び選果データ等を点マッピング方式によりGIS表示でき、CSV形式による非破壊式選果機からの選果データの取り込み、生育途中のデータをもとにした品質予測及び営農指導...
要約 肥効調節型肥料区、秋肥重点施用区が果皮の着色において優れる。肥効調節型肥料区では、施肥の省力化が可能となる。 キーワード ウンシュウミカン、露地栽培、肥効調節型肥料、省力化 背景・ねらい 「肥のあ...
要約 肥効調節型肥料施用により、ヒリュウ台「白川」の幼木期の年間施肥回数を慣行(有機配合肥料施用で2~8月で毎月、10月に1回の合計8回)の1/4に低減し、窒素の投入量を21%削減できる。 キーワード ウンシュウ...
要約 露地栽培のウンシュウミカン「白川」では、夏重点溶出型の肥効調節型肥料を用いた11月上旬の年1回施肥における収量及び果実品質は、有機配合肥料を用いた慣行の年3回施肥と同等で、施肥の省力化と窒素施用量...
要約 温州みかんの樹体内の貯蔵デンプンはヨウ素デンプン反応を利用した簡易法で分析しても高い精度で含有率を推定でき、樹体の栄養診断に利用できる。 背景・ねらい 温州みかんは秋期から冬期にかけ貯蔵養分とし...