マルドリ方式のカンキツ経営への普及段階における技術導入の成否要因
要約 和歌山県有田地域においてマルドリ方式を導入した10経営では、高品質果実の生産量が多く安定しているものと、低いものがそれぞれ半数認められる。両者を比較した結果、後者ではマルドリ方式に適さない園地が...
高糖度で特徴的な食感の、中晩生カンキツ新品種「せとみ」の特性応じた台木の選択
要約 中晩生カンキツ新品種「せとみ」は高糖度で独特な食感を持ち、水田転換園においても安定した品質が得られる。 キーワード 交雑育種、中晩生カンキツ、糖度、予措貯蔵 背景・ねらい 近年、消費者嗜好の変化か...
要約 「トサブンタン」の樹冠下の地表全面を8月中旬から11月中旬まで白色透湿性シートで被覆することで、糖度が高く、果皮色が良好な果実を生産できる。 キーワード カンキツ、トサブンタン、シートマルチ、糖度...
TDR水分計によるウンシュウミカン樹の太枝体積含水率の年間変動
要約 ウンシュウミカン樹の亜主枝、主枝、主幹の体積含水率は、春から夏にかけて変わらないが、11月になると急に低下する。急傾斜地園に栽培した樹や傾斜地園に隔年交互結実栽培した生産年の樹では、主枝の体積含...
平坦地におけるミカン若木移植時の防根シートは結実・品質安定に有効
要約 水田転換園での若木移植時に、部分根域制限処理として防根シートを埋設することにより、樹冠の拡大が抑制されるとともに連年結果性と果実品質が向上する。 キーワード ウンシュウミカン、移植、防根シート、...
要約 高糖系ウンシュウミカンの交互結実栽培は、商品性の高いML級果実を慣行栽培の約2倍に増加させるため、大幅な収益増加につながる。摘果と防除を中心とした省力効果、および薬剤と労働費を中心にした低コスト...
要約 ユズ幹腐病は徳島県内では全域に発生が認められるが、被害が甚大で、栽培上大きな障害となっているのは、那賀川流域の降水量が年間3000mmを越える多雨地域である。全国的にも同様の傾向がみられ、本病は多雨...
早熟で食味が良く食べやすいミカン新品種候補「カンキツ興津 54 号」
要約 ミカン新品種候補「カンキツ興津 54 号」は、「E- 647」に「宮川早生」を交雑して育成したミカンである。オレンジ様の風味があり良食味である。皮むきがし易く、じょうのう膜が薄く、種子が少なく食べやす...
水田転換園における大津4号成木の半樹別交互結実による高品質果実連年生産技術
要約 水田転換園における大津4号成木の連年生産には、樹冠を2分割して毎年交互に結実させる半樹別交互結実が有効である。この方法にシートマルチ被覆を組合わせることにより、高品質化と連年結果性は更に高まる...
要約 水田転換園における高畝栽培には防根シートによる根域制限が必要であり、品種としては樹勢の強いものが好ましい。樹形は双幹並列仕立てが、着果方法は半樹別結実が有効である。 背景・ねらい 水田転換園に...
要約 平坦地における温州ミカンの根域制限栽培で、高糖度果実を生産するには玄武岩質土壌が適している。佐賀県果樹試験場・常緑果樹研究室 背景・ねらい ウンシュウミカン生産の省力化を進める場合、作業性のすぐ...