要約 開発した白黒マルチシートは、防草性に優れ、太陽光反射率が高く、安価で引き裂き強度が高い。透湿性の異なる、微細な穴があいているマルチシートと穴のあいていないマルチシートがあり、産地の栽培条件に応...
簡易土壌水分計の水位低下量はカンキツが受けている乾燥ストレスの指標となる
要約 簡易土壌水分計は、塩ビ管内の水位低下量で土壌の乾燥程度を判定する測器である。簡易土壌水分計の1日あたり水位低下量は、カンキツが受けている乾燥ストレスの指標となり、水位低下量を積算した値と糖度と...
園地でウンシュウミカン葉の水ポテンシャルを推定する携帯型の測定装置
要約 ウンシュウミカンを対象に、樹体に着生状態の葉のヤング率を非破壊で計測し、このヤング率から水ストレスの指標に用いられる水ポテンシャルを園地で迅速かつ簡易に推定できる携帯型の測定装置である。 キー...
マルドリ方式のカンキツ経営への普及段階における技術導入の成否要因
要約 和歌山県有田地域においてマルドリ方式を導入した10経営では、高品質果実の生産量が多く安定しているものと、低いものがそれぞれ半数認められる。両者を比較した結果、後者ではマルドリ方式に適さない園地が...
ウンシュウミカン樹の水分状態を簡易に判別できる「水分ストレス表示シート」
要約 「水分ストレス表示シート」は、樹体の水分状態を反映して葉裏面から放出される水分を塩化コバルトの吸湿による色変化として捕らえ、視覚的に樹体の水分状態を推定することができる。 キーワード ウンシュウ...
グラニエ法によるウンシュウミカンの樹液流速度を利用した水分ストレス診断法
要約 ウンシュウミカンにおいて、グラニエ法によって測定した樹液流速度の相対値は、葉の最大水ポテンシャルと相関があり、樹体の水分ストレス診断に利用することができる。 背景・ねらい ウンシュウミカンの樹体...
カンキツ栽培におけるマルチおよび点滴かん水施肥法導入の現状と課題
要約 露地カンキツ栽培における点滴かん水施設の導入面積は500ha以上であり、多くはかん水のみが目的である。普及拡大には助成事業の貢献が大きい。点滴かん水施肥法では、施設のコスト低減、かん水管理、水源確...
ウンシュウミカン「原口早生」における緑葉の分光特性と水分ポテンシャルとの関係
要約 ウンシュウミカン「原口早生」の樹に水分ストレスを負荷すると、緑葉における反射光の分光特性として、レッドエッジのブルーシフト現象を確認できる。シートマルチ栽培の強い水分ストレス下では、樹体の最大...
要約 「不知火」は満開後90日以降では、早い時期に土壌乾燥するほど果実品質へ与える影響は大きく、より高糖・高酸となる。高品質果実生産のためには、品質へ影響を及ぼす夏季の土壌乾燥を避け、秋季以降に乾燥さ...
後期重点の摘果と開花後の弱せん定は早生ウンシュウの高品質果実連年安定生産を実現
要約 早生ウンシュウで摘果を遅らせ、樹体に強い着果負担をかけておき、9月に葉果比20~30に仕上げ摘果し、樹冠の外周部近くに下垂するようにならせると着色が早くなり、果皮色が濃く、浮皮が少なく、糖度の高い...
要約 「肥のあけぼの」のシートマルチ栽培において、収穫時の目標品質(Brix11度以上、クエン酸含量1.2%未満)の果実生産のためのBrixの時期別基準を作成し、それに従い水分コントロールを行うことで収穫時の目標...
ウンシュウミカンの育苗と運搬作業の軽労化のための軽量培地利用法
要約 粉砕もみ殻と樹皮堆肥の混合培地は、慣行のマサ土と樹皮堆肥の混合培地に比べて重量が55%軽いので運搬作業時間を30%短縮でき、労働負担も軽減できる。なお、培地の資材費は同等でウンシュウミカン2年生苗...
要約 「せとか」の施設栽培は充分な潅水を行うと肥大、品質とも良好である。 背景・ねらい カンキツ「せとか」では施設栽培による高品質果実生産が行われているが、栽培技術が確立しておらず、他の施設カンキツに...
ウンシュウミカンにおける周年マルチ点滴灌水同時施肥法の体系化技術
要約 ウンシュウミカンの品質向上と管理の省力・軽労化を実現するために周年マルチと点滴灌水施肥法を組み合わせた技術を開発し、導入普及のための年間栽培管理基準などに関する技術マニュアルを作成する。 キー...
要約 本システムでは、園内の雨水を取水・集水し、太陽電池ポンプによって揚水したのち、落差により自動かん水装置を用いてかん水できる。これにより、水源や商用電源のない傾斜地カンキツ園における水資源確保と...
要約 極早生及び早生温州に対し、5・6月の早期から透湿性フィルムを用い、被覆割合を70~90%とする部分マルチを収穫まで行うと、夏から秋季にかけて樹体に適度な水ストレスがかかり、秋季の多雨条件下においても...
マルチ栽培極早生温州ミカンの高品質、ML級果生産のための肥大期における糖度と果実横径
要約 極早生温州「岩崎早生」のマルチ栽培樹では、9月1日に糖度が8.3程度あれば、収穫時の糖度は10以上になる。また、収穫時にM級果(61mm)になるための7月10日の果実横径目安値は33mmで、無マルチ栽培より約3mm大...
要約 ウンシュウミカンの樹体の水ストレスの程度は、葉の萎れ角度によって診断できる。『葉のシオレメ-タ-』による葉の萎れ角度15度を指標とする水管理法は、夏季の果実肥大期のかん水開始時期を決定する簡易な...