簡易茎頂接ぎ木法によるパッションフルーツのウイルスフリー化技術
要約 簡易茎頂接ぎ木法により、トケイソウ潜在ウイルス(PLV)に感染したパッションフルーツ株からPLVフリー株を得ることができる。無菌操作や特殊な施設は不要なうえ、処理約2カ月後にはウイルス検定が可能で、現...
カキから検出されるウイルス・ウイロイドと、カキ品種「麗玉」の生育不良
要約 カキの新品種「麗玉」は、一部の中間台木に高接ぎすると、接ぎ木不親和や樹勢低下を生じることがある。その原因の一つとして、特定のウイルスの関与が推察され、非感染の台木に接ぎ木することで被害を回避で...
カンキツ台木の枝内水分通導性を利用した樹冠拡大能力の早期予測法
要約 5か月齢の台木実生の枝内水分通導性は、その台木を用いたカンキツ樹の幹周と相関が高く、これにより台木として利用した場合の穂木品種の樹冠拡大程度を早期に予測することができる。 キーワード カンキツ、...
要約 海外で報告のあるカンキツウイロイドV(CVd-V)が、国内のカンキツから初めて検出され、少なくとも2変異株が認められる。遺伝子診断調査により275樹のうち44樹で陽性と確認され、国内ですでに分布しているもの...
温州萎縮ウイルス(SDV)汚染ほ場における土壌消毒の効果と台木の耐病性
要約 温州萎縮病が発症した株を抜根しクロルピクリン剤で土壌消毒すると、後作にカラタチを植栽しても、10年間は再感染が認められない。台木の種類では、ナツダイダイ及びカラタチ×ナツダイダイの交雑個体は、カ...
要約 pH条件を異にする養液栽培において、「ヒリュウ」の根活力は、土壌pH4.5の条件下ではpH6.0の場合と比べて25%程度低下する傾向にある。また、地上部および地下部の乾物重についても、土壌pH4.5の条件下ではpH...
高糖度で特徴的な食感の、中晩生カンキツ新品種「せとみ」の特性応じた台木の選択
要約 中晩生カンキツ新品種「せとみ」は高糖度で独特な食感を持ち、水田転換園においても安定した品質が得られる。 キーワード 交雑育種、中晩生カンキツ、糖度、予措貯蔵 背景・ねらい 近年、消費者嗜好の変化か...
カラタチを台木にしたカンキツ樹の主幹基部体積含水率は他の台木より高い
要約 普通系カラタチを台木にしたカンキツ樹の主幹基部の体積含水率は、シイクワシャーやユズ、「ヒリュウ」を台木にした樹より高い。 背景・ねらい 一般に台木に穂木を接いだ苗を植える果樹では、台木と穂木の間...
ウイロイドの複合感染はウンシュウミカンの収量と果実品質を低下させる
要約 カラタチ台のウンシュウミカンが複数のウイロイドに感染すると、収量が低下し、果実のクエン酸含量が高くなる。 キーワード カンキツ、ウンシュウミカン、ウイロイド、収量、果実品質 背景・ねらい カンキツ...
シトレンジ台木品種「C32」の利用による極早生ウンシュウの生産性向上効果
キーワード ウンシュウミカン、シトレンジ台木、収量、果実品質 背景・ねらい 極早生ウンシュウは、一般に樹勢が弱く収量が少ないため樹勢強化対策が必要である。極早生ウンシュウの栽培では、台木としてカンキツ...
要約 ヒリュウ台の極早生ウンシュウ「豊福早生」は、カラタチ台に比べ樹冠の拡大が抑えられ、樹高の低いコンパクトな樹形となる。一樹当たりの収量は少ないが、単位樹冠容積当たりの収量は多く、着色が早く、糖度...
ヒリュウ台「丹生温州」の隔年交互結実栽培における若木でのML果生産
要約 ヒリュウ台「丹生温州」は、遊休年に除葉率40%の春季の刈り込みせん定を行うと、樹容積が5m3以上あれば摘果をせずにML果を50%以上生産できる。また、樹容積当たり収量が5kg/m3あれば、遊休年と生産年を平...
ヒリュウ台ウンシュウミカンの早期樹冠拡大のための結果開始時期
要約 ヒリュウ台ウンシュウミカン「大津四号」の1年生苗を定植後3年目から結果させると樹冠拡大が著しく抑制されて果実品質も劣るのに対し、定植後4年目以降から結果させると早期に樹冠の拡大が図れる。 キーワー...
要約 キンカンはカンキツトリステザウイルス(CTV)に感受性であるが、「ニンポウキンカン」、「マルキンカン」、「四倍体ニンポウキンカン」及び「ぷちまる」は弱毒系の2分離株(M12、M16A)に対して免疫性...
カラタチ及び中晩柑`天草'の根を識別するPCRマーカーの開発
要約 現地で問題となっている中晩柑`天草'の自根発生樹の判別を容易にするため、台木であるカラタチ及び穂木である`天草'の根を識別する安定したPCRマーカーを開発した。 キーワード 果樹、カンキツ、中晩柑、天...
カンキツトリステザウイルスに対する免疫性の付与に有効なカンキツ中間母本候補「RP−35」及び「RP−94」
要約 カンキツ属とカラタチ属の属間雑種「H・FD-1」と「晩白柚」との雑種であるブンタンタイプの「RP-35」と、「清見」と「H・FD-1」の雑種であるタンゴールタイプの「RP-94」はカンキツトリステ...
要約 樹勢の弱いカラタチ台の「不知火」にシィクワシャーを根接ぎすることで、幹周、樹容積が拡大し、樹勢強化と収量増加が図られ、果汁のクエン酸はやや低くなる。根接ぎ法では、主幹部への直接根接ぎと台木部へ...
要約 自根発生樹は、非発生樹に比べ、地上部では中枝、大枝が、地下部では中根、大根の割合が多い。また、T/R率(地上部/地下部比)は低く、葉及び細根量は非発生樹と同程度であることから直接生産に関係のない器...
要約 ヒリュウ台温州ミカン「大津四号」の1年生苗を、保水性の高い粒状培土により育苗すると、新梢が長くなって樹高も高くなり、早期に樹冠拡大が図れる。また、苗植え付け後に黒ポリフィルムでマルチ処理し、春...
南西諸島における無着果樹カンキツ「南香」、「天草」の台木別地上部、地下部の発生周期
要約 無着果樹「南香」、「天草」は、ヒリュウ、カラタチ、シイクワシャーの各台木とも新梢は春・夏を中心に年間3回程度発生し、12月上旬に停止する。根は春から発生するが、秋に多く発生し、冬期でも発根は続い...