高品質なカンキツ果実を生産するためのシールディング・マルチ栽培(S.マルチ)
要約 S.マルチは排水設計した園地において、専用のS.シートでうねごとに根圏のシールディング(shielding, 遮蔽すること)を行い、シートマルチ栽培を行う技術である。従来のシートマルチ栽培の問題点である根域へ...
カキから検出されるウイルス・ウイロイドと、カキ品種「麗玉」の生育不良
要約 カキの新品種「麗玉」は、一部の中間台木に高接ぎすると、接ぎ木不親和や樹勢低下を生じることがある。その原因の一つとして、特定のウイルスの関与が推察され、非感染の台木に接ぎ木することで被害を回避で...
フォールアウト後に新植したクリ・温州ミカン・カキの放射性セシウムの移行係数
要約 放射性物質が降下した樹園地に定植したクリ、温州ミカンおよびカキの移行係数は10-4~10-3の範囲である。また、カキ果実の137Cs濃度に、定植時の表土管理方法(耕うん、表土剥土、表土戻し)は影響しない。 キ...
要約 人工気象室内でのポット試験において、パラフィン入肥料希釈液を出穂直後の水稲の穂に散布することで、夜間のフェーンによる白穂の発生を抑制することが可能である。この効果は、パラフィン入肥料の種類によ...
要約 カンキツ新品種「あすき」は、糖度が極めて高く食味がよい晩生のミカンである。ナイフでカットした場合のドリップが少なく、カットフルーツでの利用にも適する。 キーワード カンキツ新品種、晩生、高糖度、...
要約 ウンシュウミカンの11月の春枝茎組織におけるCiFT発現量から翌春の花の数を前もって推しはかることができる。本技術は、採ったあと72時間程度の冷蔵輸送した枝を用いても、翌春の花の数を推しはか...
要約 ウンシュウミカンの全配列長は3億5965万塩基であり、約40%が反復配列で構成される。解読された塩基配列の機能予測から29,204個の遺伝子が予測され、カロテノイドやジベレリン生合成に関わる遺伝子が新たに見...
中山間地の精密な気象データをアメダス等から推定する農地環境推定システム
要約 地形が複雑な中山間地の任意地点の気温、日相対湿度、日積算日射量、日積算降水量、日積算基準蒸発散量、6時間先降水量を、短期間の気温の実測とアメダス観測値等から推定し、推定データをパソコン、スマー...
要約 年次間分散が大きい果実重および糖度は、樹数より年次数を増やして評価すること、年次間分散と樹内果実間分散が大きい剥皮性およびじょうのう膜の硬...
要約 傾斜地カンキツ園における園内道の路線配置の検討を、現地測量することなくパソコン上で簡便に行うことができる。デジタルオルソ画像に路線中心線をマウスで描画することにより園内道の延長や勾配などの算出...
要約 「マルドリ方式」を改植時に導入し未成園期間を2年短縮すれば、追加投資を必要とするが、同期間中の労働費などの減少により育成費用を節減し、高所得が期待される品種・園地への導入を条件に、慣行栽培に比...
園地でウンシュウミカン葉の水ポテンシャルを推定する携帯型の測定装置
要約 ウンシュウミカンを対象に、樹体に着生状態の葉のヤング率を非破壊で計測し、このヤング率から水ストレスの指標に用いられる水ポテンシャルを園地で迅速かつ簡易に推定できる携帯型の測定装置である。 キー...
放射能で汚染されたウンシュウミカンとブルーベリーにおける放射性セシウム分布
要約 原発事故の放射能で汚染されたウンシュウミカンでは、9ヶ月後、事故後に発生した新葉に放射性セシウムは著しく多く分布する。ブルーベリーでは1年枝以外の枝と根幹に放射性セシウムは多く分布する。これらの...
「マルドリ方式」を導入するためのカンキツ高品質果実率の改善目標
要約 「マルドリ方式」導入による追加費用を償うための追加粗収益を、収量水準・品質格差・価格メリットによって算出することで、カンキツへ同方式を導入する際に必要な高品質果実率の改善目標を示すことができる...
要約 カンキツソローシス病の病原であるカンキツソローシスウイルス(CPsV)は国内のカンキツに存在する。遺伝子診断による調査にて、約200樹のうち「不知火」の2樹のみで陽性を確認したが、ソローシス病特有な樹皮...
要約 複数の生産者が水源、液肥混入システム等を共同利用する「団地型マルドリ方式」は、コストを削減できるうえ、技術的リーダーがかん水や液肥の利用方針を示すことによって参画者の技術習得が促進されるため、...
無病苗定植と圃場内および地域一斉防除によるグリーニング病の発生抑制
要約 カンキツグリーニング病常発地域において、無病苗の定植後に媒介虫ミカンキジラミの地域一斉防除と圃場内の慣行防除を継続すると、定植後5年経過してもシークワーシャーにおける同病の発生は低頻度にとどま...
媒介虫によるグリーニング病の拡散動態を予測する個体ベースモデル
要約 個体ベースモデルの枠組みに基づいて開発したモデルを用いることで、媒介虫ミカンキジラミによるグリーニング病の拡散の様子をシミュレートできる。 キーワード 虫媒性作物病害、拡散動態、個体ベースモデル...
グリーニング病多発生環境下でキングマンダリンの高収益栽培を可能とする総合管理技術
要約 無病苗とネオニコチノイド系殺虫剤施用を軸とする生育初期防除の徹底と初期生育量確保のための適切な肥培管理によるグリーニング病の総合管理技術(IPM)により、ベトナムメコンデルタのグリーニング病多発...
ベトナムメコンデルタの生育不良グアバから分離された同国初記録のネコブセンチュウ
要約 ベトナムメコンデルタで多発する生育不良から枯死にいたるグアバの根には、根こぶが形成される。そこから得られる卵嚢由来の線虫幼虫のDNA解析結果から、本種はベトナムでは初記録であるネコブセンチュウ...