サトウキビは窒素多施用条件で栽培しても硝酸態窒素が蓄積されにくい
要約 サトウキビを窒素多施用条件で栽培すると、多くの窒素を蓄積する系統があるが、飼料作物の安全性の観点から設定された許容限界値(0.2%)を越える硝酸態窒素が蓄積する品種・系統はない。 キーワード サト...
要約 窒素付加堆肥の窒素肥効率は0.7で土壌中での窒素の溶出はナタネ油粕よりも速い。本堆肥を全面全層施用した野菜栽培では化学肥料主体の慣行施肥と同等の収量、品質が得られ、跡地土壌の交換性カリウム含量も...
77年間に及ぶ寒冷地水稲の無りん酸栽培、無カリ栽培の生育と収量経過
要約 寒冷地の灰色低地土で堆肥を施用しない水稲無りん酸栽培では開始5年目頃までは減収せず、開始30年目頃では穂数の減少と出穂遅延で1割減収し、開始70年目頃ではさらに2割減収する。なお、無カリ栽培では大...
水田のケイ酸供給能に基づく水稲に対するケイ酸質資材施用の要否判定
要約 土壌中の可給態ケイ酸含量が15mg/100g乾土未満である球磨川水系の非黒ボク土水田ではケイ酸供給能が小さいため、ケイ酸苦土石灰の100~200kg/10a施用によって水稲は増収する。菊池川~緑川水系や黒ボク土水...
おがくず牛ふん堆肥を施用したキャベツの3割減肥と化学肥料由来窒素6割削減
要約 秋どりキャベツ栽培において、おがくず牛ふん堆肥を5t/10a施用することで、慣行(24.4kg/10a)の3割の減肥が可能になり、基肥に動物質有機肥料、追肥に硫安を利用することで特別栽培に準じた施肥が可能であ...
耕地化に伴う土壌重金属類(Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn)含有率の変化
要約 耕地化に伴う土壌重金属類含有率は、鉄やコバルト、ニッケルでは耕地化以前の含有率に影響され、耕地・未耕地ともに、鉄、コバルトの値はほとんど変わらない。亜鉛やマンガンの値は多くの圃場で増加し、亜鉛...
要約 家畜ふん堆肥の窒素肥効の遅速を含む迅速な評価手法を開発し、簡易化・マニュアル化するとともに、分析結果に基づき施肥量を試算する施肥設計システムを構築した。これにより家畜ふん堆肥の施用当作の窒素肥...
ため池の水質浄化を目的としたホテイアオイの植栽・回収方法および利用方法
要約 ため池の水質浄化を目的としてホテイアオイを植栽する場合、フラワーネットを利用することにより、系外への流出を防止し、回収作業を容易に行うことができる。ホテイアオイの水中窒素固定能力は、103kgN/ha...
集水域における環境保全型稲作技術導入による流出負荷低減効果のモデル評価
要約 水稲栽培における施肥・水管理の改善による栄養塩類等の流出負荷低減効果を予測・評価する重回帰モデルを開発し、平準降雨年における水稲栽培技術別の原単位を設定することで、琵琶湖集水域における環境保全...
要約 報名]外来魚粕の窒素無機化特性と有機質肥料としての有効利用外来魚の魚粕肥料は、通常の魚粕に比べて無機化速度が大きく、低温条件での無機化量も多く速効性の有機質肥料としての特徴を有する。水稲栽培へ...
要約 生物脱臭の微生物担体として、モミガラおよびスギ林地残材は、バークやオガクズよりも適しており、活性汚泥を添加した両資材を上下層半量ずつ組み合わせた槽では、500ppmのアンモニアガスを接触時間750秒で...
土壌施肥管理システムによる「ヒノヒカリ」への有機質肥料施用技術
要約 土壌施肥管理システムを用いた施肥設計を行うことで、有機質肥料を活用した水稲「ヒノヒカリ」の無化学肥料栽培あるいは減化学肥料栽培においても、食味を損なうことなく、慣行と同等、あるいは同等以上の収...
要約 家畜ふん堆肥を主原料として、地域で入手できるバイオマス資源を所定の割合で混合して、窒素2.5~3.6%、リン酸2.5~6.0%、加里2.2~3.6%に調整した成分調整ペレット堆肥の窒素肥効率は30~50%程度であり...
露地早生ウンシュウミカンの全量施肥用配合肥料による省力施肥法
要約 露地早生ウンシュウミカンに複数のシグモイド型被覆尿素と無機、有機肥料を配合した全量施肥用配合肥料を、11月上旬に全量1回施用すると、慣行施肥に比べ収量・品質を落とすことなく、年間窒素施用量が20%...
土壌水分や土性の違いが主要な有機質肥料の窒素無機化に及ぼす影響
要約 灰色低地土における有機質肥料(菜種油粕、豚肉骨粉、魚粕、魚エキス)の窒素無機化率に及ぼす土壌水分変動(pF1.2~2.1)や土性(細粒質、中粗粒質)の影響は小さいが、中粗粒質に比べ細粒質では無機化が速...
速効性の窒素成分を多く含み、窒素とカリの養分バランスが良い窒素付加堆肥の特性
要約 窒素付加堆肥は牛ふんおがくず堆肥をベースとした硝酸態窒素を多く含む窒素とカリのバランス良い速効性の有機質肥料である。堆肥ペレットに成型することで貯蔵中の成分安定性が向上し、かつ、施用後の溶出は...
牛ふん堆肥を用いたアールスメロン栽培において土壌養分を集積させない養分管理のための圃場カルテ
要約 作付前土壌および牛ふん堆肥の加里含量から土壌診断基準値以下になるように堆肥施用量を決定し、堆肥、土壌の可給態窒素および無機態窒素から施肥窒素量を求める圃場カルテを用いる施肥は、同一圃場で牛ふん...
イチゴの連続うね利用栽培におけるδ15N値を用いた土壌窒素依存率の推定
要約 基肥量の少ないイチゴの連続うね利用栽培では、果実の全窒素δ15N値は土壌の全窒素δ15N値を反映している。土壌窒素依存率は72~85%と推定され、慣行の53%に比べて高い。6作連続うね利用しても収量は低下しな...
おがくず牛糞堆肥を施用したタマネギの減肥と特別栽培に準じた施肥
要約 堆肥連用圃場で、おがくず牛糞堆肥5t/10a施用すれば被覆尿素を用いてリン酸、カリを無施肥、窒素施肥量を3割減肥しても慣行施肥(26.8kg/10a)と同等の収量、品質が得られる。さらに、減肥とともに化学肥料...
要約 有機質肥料の側条施肥では、化学肥料(速効性)に比べ水稲への施肥効率が向上する。有機質肥料の側条施肥技術による化学肥料5割削減栽培のコシヒカリにおいて、慣行栽培と同等の精玄米収量・品質を確保でき...