水稲の無代かき栽培および疎植導入時の温室効果ガス排出量評価(LCA)
要約 水稲の慣行栽培技術と新規導入技術(無代かき・疎植)の環境影響評価(LCA)を行うと、秋田県の無代かき栽培では温室効果ガス排出量が主に田面からのメタン発生量の減少により約30%削減されるが、疎植の効果はわ...
単作田の非作付け期間における炭素収支 ― つくば市内の水田の解析事例 ―
要約 つくば市内の慣行の水田において炭素フローを複数年にわたって詳細に測定し、非作付け期間の炭素収支の構造とその年々変動の要因を明らかにしました。 背景・ねらい 農耕地の炭素収支は、作物の生産性や温室...
有機質資材を活用して生産性向上に寄与する低コスト土層改良工法
要約 農業で発生する堆肥、ワラや茎葉の作物残渣などの多様な有機質資材を疎水材として有効に活用し、下層土の理化学性を改良する簡便な新しい方式の土層改良「カッティングソイラ工法」は、圃場排水性と作物生産...
集水域における環境保全型稲作技術導入による流出負荷低減効果のモデル評価
要約 水稲栽培における施肥・水管理の改善による栄養塩類等の流出負荷低減効果を予測・評価する重回帰モデルを開発し、平準降雨年における水稲栽培技術別の原単位を設定することで、琵琶湖集水域における環境保全...
要約 報名]外来魚粕の窒素無機化特性と有機質肥料としての有効利用外来魚の魚粕肥料は、通常の魚粕に比べて無機化速度が大きく、低温条件での無機化量も多く速効性の有機質肥料としての特徴を有する。水稲栽培へ...
土壌施肥管理システムによる「ヒノヒカリ」への有機質肥料施用技術
要約 土壌施肥管理システムを用いた施肥設計を行うことで、有機質肥料を活用した水稲「ヒノヒカリ」の無化学肥料栽培あるいは減化学肥料栽培においても、食味を損なうことなく、慣行と同等、あるいは同等以上の収...
77年間に及ぶ寒冷地水稲の無りん酸栽培、無カリ栽培の生育と収量経過
要約 寒冷地の灰色低地土で堆肥を施用しない水稲無りん酸栽培では開始5年目頃までは減収せず、開始30年目頃では穂数の減少と出穂遅延で1割減収し、開始70年目頃ではさらに2割減収する。なお、無カリ栽培では大...
水田のケイ酸供給能に基づく水稲に対するケイ酸質資材施用の要否判定
要約 土壌中の可給態ケイ酸含量が15mg/100g乾土未満である球磨川水系の非黒ボク土水田ではケイ酸供給能が小さいため、ケイ酸苦土石灰の100~200kg/10a施用によって水稲は増収する。菊池川~緑川水系や黒ボク土水...
要約 有機質肥料の側条施肥では、化学肥料(速効性)に比べ水稲への施肥効率が向上する。有機質肥料の側条施肥技術による化学肥料5割削減栽培のコシヒカリにおいて、慣行栽培と同等の精玄米収量・品質を確保でき...
環境保全型稲作技術の面的な取り組みによる流出負荷低減効果の定量的評価
要約 化学肥料・化学合成農薬の使用削減と適正な水管理を組み合わせた環境保全型稲作技術の面的な取り組みにより、慣行栽培と同程度の収量・品質を確保しつつ、水稲作付期に安定した流出負荷低減効果が得られ、年...
有機質資材の層状施用とプール育苗の組合せによる有機水稲育苗技術
要約 水稲有機栽培における育苗では、pHの高い有機質資材は育苗箱の底面に層状に施用することにより床土のpHが上昇せず、プール育苗で管理することにより生育ムラの少ない苗が生産できる。 キーワード 水稲、有機...
有機肥料等の緩やかな窒素肥効が水稲の充実花粉数を高く維持する
要約 化成肥料の速効的な窒素肥効では施肥量増加に伴って充実花粉数が低下するのに対し,有機肥料や肥効調節型肥料の緩やかな窒素肥効では,施肥量増加によって籾数や減数分裂期の茎葉窒素濃度が増えても高い花粉...
水田に施用された有機質資材による水質負荷と流域水質への影響評価
要約 有機質資材を施用する水稲栽培では、資材施用に起因する水質汚濁負荷があり、米ぬかなどを主成分とする資材では、施用量の1~4%程度が系外に流亡する。八郎湖水質シミュレーションによる試算では、有機質...
要約 稲わら等の有機物を連年施用することで土壌の保水力が高まり、出穂期以降の土壌からの窒素供給量や水稲の窒素吸収量が多くなり、後期栄養の確保が図られる。また有機物を施用した水田でも、土壌を過度に乾燥...
要約 水稲-水稲-ダイズ体系の長期輪換ほ場における3年に2回の堆肥2t施用は、連用回数が多くなるにしたがい土壌窒素供給力を向上させる。土壌窒素供給力の向上による窒素発現は開花期以降に多く、ダイズの窒...
中山間地黄色土での家畜ふん堆肥を活用した水稲の減化学肥料栽培
要約 中山間地黄色土水田での水稲「ヒノヒカリ」栽培において、基肥に家畜ふん堆肥を1t/10a施用し、施肥は化学肥料による穂肥のみとすることで、慣行の分施体系と遜色ない収量が得られ、化学肥料による窒素施肥量...
要約 中山間地域における有機質肥料栽培では、100%有機肥料、特栽用50%有機肥料やペレット牛糞堆肥を用いても化成肥料並みの収量が得られる。穂肥を出穂前20日および30日に施用しても収量は同程度である。米ぬか...
堆肥を施用した細粒灰色低地土水田における温室効果ガスの発生とメタンの削減
要約 牛ふん籾殻堆肥を施用した細粒灰色低地土水田では、発生する温室効果ガスの98%(呼吸によるCO2放出量を除く)がメタンであり、無代かき栽培によりメタンの発生量を18~39%削減できる。 キーワー...
フラットベッドスキャナを用いた土壌および作物体の簡易診断システム
要約 フラットベッドスキャナを用いて、土壌の全炭素含量の推定、作物の葉色の推定、土壌診断における比色分析を可能とする土壌および作物体の簡易診断システムを開発した。 背景・ねらい 安全・安心な農産物栽培...
キーワード 水稲、減農薬・減化学肥料栽培、栽植密度、トビイロウンカ 背景・ねらい 福岡県では、消費者の安全・安心志向に対応するため、減農薬・減化学肥料栽培の認証制度を制定し、米の認証基準(化学肥料由来...