水稲の無代かき栽培および疎植導入時の温室効果ガス排出量評価(LCA)
要約 水稲の慣行栽培技術と新規導入技術(無代かき・疎植)の環境影響評価(LCA)を行うと、秋田県の無代かき栽培では温室効果ガス排出量が主に田面からのメタン発生量の減少により約30%削減されるが、疎植の効果はわ...
畜産農家とサトウキビ栽培農家の連携による地域バイオマスの利活用推進
要約 豚尿のメタン発酵処理や農業集落排水汚泥の堆肥化プロセスを地域バイオマスフローに導入し地域資源利用を促進することで、養豚農家では3.2~4.0千円/頭/年の排せつ物処理経費の軽減、サトウキビ農家では7.9...
要約 新規就農者が営農上の課題を把握できる経営管理チェックシートである。チェックシートは、問題の要因や経営管理サイクルの区分に従った設問で構成され、栽培管理、作業管理、販売管理、財務管理の分野におい...
有機質資材を活用して生産性向上に寄与する低コスト土層改良工法
要約 農業で発生する堆肥、ワラや茎葉の作物残渣などの多様な有機質資材を疎水材として有効に活用し、下層土の理化学性を改良する簡便な新しい方式の土層改良「カッティングソイラ工法」は、圃場排水性と作物生産...
露地早生ウンシュウミカンの全量施肥用配合肥料による省力施肥法
要約 露地早生ウンシュウミカンに複数のシグモイド型被覆尿素と無機、有機肥料を配合した全量施肥用配合肥料を、11月上旬に全量1回施用すると、慣行施肥に比べ収量・品質を落とすことなく、年間窒素施用量が20%...
乳牛ふんの吸引通気式堆肥化とリン酸スクラバおよび地域未利用資源による簡易脱臭法
要約 乳牛ふんを吸引方式で通気すると順調に堆肥化が進行する。堆肥臭気成分のうちリン酸スクラバに流入したアンモニアはほとんど脱臭できる。残りの臭気をモミガラとバークで吸着脱臭すると、硫化水素の除去率は...
要約 水稲有機農業の費用は、慣行栽培の1.5倍を要す。一方、販売価格は通常の1.3~1.7倍である。水稲の有機農業に取り組む際には、最低でも420kg/10a以上(価格15,000円/60kg)を実現し、物財費と雇用労賃を補...
取組体制の違いによる特別栽培米の栽培当初の問題点と取組後の満足度
要約 個人は、特別栽培米を栽培し始めた当初には問題点も多いが、継続して栽培することで満足度も高くなる。また、組織は個人と比較して特別栽培米に取り組みやすいものの、継続後の満足度を高めるためには「PR活...
要約 家畜尿由来の液肥は簡易曝気による臭気低減が可能であり、水田への散布の均一性にも問題なく、水稲への追肥としての利用においては収量的にも遜色がみられない。 キーワード イネ、家畜ふん尿 背景・ねらい ...
水稲早期栽培におけるオガクズ牛ふん堆肥連用田の窒素発現と水稲生育の特徴
要約 オガクズを副資材とする牛ふん堆肥を水田へ連年施用した場合、施用3年目以降で窒素発現量が安定し年次による差が小さくなる。水稲の窒素吸収量は生育初期には少なく、最高分げつ期頃に急速に増加する。 キー...
要約 バラの少量土壌培地耕は、1株あたり2l程度の土壌を培地に使用する養液耕の一種で、品種に応じた苗の種類や仕立て方を選択することで、ロックウール耕と同等以上の収量や品質が得られる。また、養液を循環利...
要約 堆肥化開始1~2週目の臭気の強い排気を、堆肥原材料と同体積の出来上がり堆肥へ通気させ、悪臭成分を堆肥に吸着させることで、臭気を大幅に低減すると共に、回収した窒素成分を肥料として有効に利用すること...
要約 施設トマトの環境保全に配慮した栽培として、減農薬・減化学肥料栽培を行い、防除、施肥、受粉に関わる作業の作業時間及び消費エネルギーを測定した。10a当たりの延べ作業時間及び消費エネルギーは、慣行栽...
要約 単体アミノ酸およびフィターゼを添加した低蛋白室低リン飼料を採卵鶏に給与したところ、大雛期の発育及び産卵期の生産性に悪影響を与えることなく、窒素排泄量を約30%、リン排泄量を約30%低減できた。 背景...
重粘土畑基盤整備地域での春バレイショを中心とした省機械化体系営農モデル力
要約 重粘土基盤整備地域の春バレイショ、冬ニンジン、秋冬ダイコンを組み合わせた輪作体系に、異なる2つの省力機械化体系を導入した営農モデルを策定した。経営規模5haで高性能機械化体系を導入する大規模経営モ...
要約 家畜ふん堆肥を原料としたペレット肥料を用いて普通期「ヒノヒカリ」を栽培する場合,基肥窒素量2.25kg/a相当量を連用することで慣行と同等の収量を得ることができるが,早期「コシヒカリ」では,有機物の無機...
茶園における被覆尿素肥料と牛糞堆肥を利用した環境にやさしい施肥体系
要約 牛糞堆肥を1t/10a施用し被覆尿素70日タイプを秋肥に用いて年間窒素施用量を40kg/10aとすることで、慣行施肥量100kg/10aに比べ環境負荷量を軽減できるだけでなく、それと同等の収量、販売単価を得ることがで...
要約 統計資料から試算した栃木県内の家畜糞尿の分布格差を解消し、地域内での耕地還元利用を図るため、地理情報システムのネットワーク解析機能を用いて、市町村間の近接性を評価し、効率的な輸送・分配計画を立...
要約 三重県内の農家における減化学肥料及び減農薬等の環境保全型農業推進上の課題について数量化3類により解析し、収量確保、新規開発、機械化の3軸を基にしたクラスター分析により農家の類型化を行ったが、省肥...
水稲の減農薬・減化学肥料栽培の付加価値と取組み事例からみたタイプ別生産・販売の特徴
要約 水稲の減農薬・減化学肥料栽培は、慣行栽培に比べ減収しやすいが、安全性や信頼性によりプレミアムを得ることで、高付加価値化による有利販売が可能となる。また、その取組み事例は3つのタイプに分けられる...