化成肥料を堆肥で代替すると、飼料畑で発生する温室効果ガスを大幅に削減できる
要約 イタリアンライグラスとトウモロコシの二毛作において、施肥基準を基礎に堆肥、スラリー、メタン発酵消化液を施用した場合の乾物収量当たり温室効果ガス発生量は、堆肥施用の場合が最も少ない。堆肥を施用し...
水田でのメタン発酵消化液の施用によるメタン排出促進は間断灌漑で相殺できる
要約 ベトナム・メコンデルタの水稲三期作において、メタン発酵消化液の肥料利用と間断灌漑の組み合わせは、現地慣行である化学肥料と常時湛水の組み合わせと比較して、水稲収量を減らすことなくメタン排出量を11...
低温メタン発酵消化液を施用した水田土壌における窒素無機化特性
要約 低温メタン発酵消化液を水田で液肥利用する場合、消化液に含まれる有機態窒素の無機化に伴うアンモニア態窒素の増加割合は3~13%と少ない。そのため、有機態窒素の無機化を考慮せずに、消化液のアンモニア態...
要約 畑地においてメタン発酵消化液を環境保全的に液肥利用するために、アンモニア揮散、地下への窒素溶脱特性等の一連の情報を整理する。消化液は施用方法によるアンモニア揮散特性を考慮して施肥設計することに...
要約 メタン発酵システムは、原料の収集・運搬、メタン発酵、メタン精製、消化液の近隣での利用などに係る運営組織、技術向上、制度への適合を一体的につなぐことにより、資源の地産地消に資する。 キーワード メ...
要約 メタン発酵消化液は、施用後速やかに土壌と混和すれば、畑地において硫安よりやや劣る程度の速効性窒素肥料として利用できる。消化液由来窒素は、硫安由来窒素と同様の溶脱特性を示す。一方、硫安を施用した...
要約 牛ふん尿由来のメタン発酵消化液は、化学肥料と同量のアンモニウム態窒素を含む量を施用することにより、食用米生産の基肥利用として、化学肥料代替で利用することができる。また、肥料効率の面から、施肥は...
要約 消化液を施用した畑地からの亜酸化窒素発生量は、硫酸アンモニウムを施用した場合と同様に、消化液施肥直後から2週間程度でピークを迎える。また、消化液施用量が多くなるにつれて、施用窒素のうち亜酸化窒...
要約 飼料イネに対して乳用牛ふん尿を主体とした高温メタン発酵施設より排出された消化液を基肥と追肥に施用したところ、消化液は液肥として活用でき、基肥の窒素量を1.5倍とすると慣行を上回る乾物収量が得られ...
要約 メタン発酵消化液を圃場に施用する場合、溝施用した後に覆土することでアンモニア揮散を抑制することができる。キャベツ栽培中、および栽培終了後の消化液由来と化成肥料由来の無機態窒素の土壌中での動態...
畜産ふん尿・食品残さ由来膜分離消化液を追肥として施用した場合のチャへの影響
要約 膜分離消化液を茶樹へ追肥として施用したところ、収量、品質とも慣行施肥と同等のものが得られる。 土壌中のカリウムと塩素含有率が多くなるが、生育障害はなく、荒茶への消化液の臭気の影響も認められない...
生ごみメタン発酵消化液の特別栽培小麦への追肥利用と散布機の開発
要約 生ごみ原料メタン発酵処理残さ液(消化液)は、特別栽培の小麦への追肥効果が鶏ふんより高く、収量の向上、粗タンパク質が向上する。消化液の小麦追肥散布機を試作し作業可能面積を試算した。 キーワード コ...
要約 飼料イネに対して、メタン発酵消化液を中間追肥・穂肥として流入施用すれば田面水中の窒素濃度低下が速く、施肥効率も向上し、慣行並の乾物生産が確保できる。 キーワード 飼料イネ、家畜ふん尿、サイレージ...
レンゲ跡飼料イネ栽培におけるメタン発酵残さ(消化液)の液肥利用技術
要約 レンゲ跡飼料イネ栽培に消化液を利用する場合、消化液の窒素量を化学肥料での慣行施用量と同じになる量とすることで追肥に利用できる。化学肥料施用基準量と比べ、リンが少なくカリウムは多給となるが、生育...