高温・高CO2複合影響を考慮した新たな水稲収量および外観品質の気候変動影響評価
要約 高温・高CO2濃度条件に対する水稲の応答特性に関する最新の知見を取り入れた、気候変動がわが国の水稲収量および外観品質へ及ぼす影響の高解像度再評価である。従来の予測結果より収量減と外観品質の低下が...
水田転換畑の保水量を推定する水収支モデルのパラメータ選定方法
要約 水田転換畑において圃場条件下で生じる土壌水分量(保水量)は、降雨後24時間ではpF1.5のときの体積含水率より大きいことが多く、乾いてもpF3.0のときの体積含水率程度である。これらを反映した水収支モデルを...
要約 水田への緩効性肥料の窒素施用量を慣行の速効性肥料より約3割減肥し、全量基肥や側条施肥により施用することで、収量を維持したまま、作付け期間中の水田からの窒素流出負荷を約3割削減できる。これにより、...
要約 下層土にグライ層が存在する水田では漏水が生じにくいため、乾田直播栽培が導入しやすい。下層土の透水性が高い水田では、地表面の鎮圧を行うことにより、漏水を防止することができるため、東北地方では71%...
要約 明治時代初期に関東地方を対象に作成された迅速測図をもとに、土地利用・被覆に関するデータベースを、オープンデータとして公開する。クラウドサー...
要約 水稲の出穂期は、水田水温の影響を取り入れることで、気温のみを使用した場合より高精度で予測できる。モデル結合型作物気象データベース(MeteoCropD...
要約 [ポイント]
細菌間での除草剤分布遺伝子群の伝播に関与すると考えられる大型プラスミド
要約 日本各地の水田土壌由来の様々な細菌に共通して見いだされた除草剤 2,4-D の分解遺伝子群を有する大型プラスミドの全塩基配列を解析し、その構造を明らかにした結果、細菌間の遺伝子伝播に関わる既知のプラ...
Culicoides属ヌカカ幼虫の分子生物学的手法による種同定
要約 家畜のアルボウイルスを媒介するCulicoides属ヌカカの幼虫から抽出したDNAより、ミトコンドリア遺伝子の一部配列をPCRによって増幅、ダイレクトシーケンス法で決定することで、Culicoides...
作物気象データベース『MeteoCrop DB』改訂版 -最新データの提供でイネの生育診断や高温対策への利用が可能に-
要約 作物気象データベース『MeteoCrop DB』を改訂し、Ver.2として公開しました。改訂版ではイネの生育診断や高温対策の策定などに必要とされる2日前までの作物気象データが利用できます。 背景・ねらい MeteoCro...
要約 全国の水田について土壌、気象および栽培管理のデータベースを作成し、数理モデル DNDC-Rice で計算を行い、水田の排水条件や気象の影響も反映した温室効果ガスのメタン排出量を詳細に推定しました。 背景・...
広域水田灌漑地区の用水配分・管理モデルを実装した流域水循環モデル
要約 開発した用水配分・管理モデルは、河川流域から広域灌漑地区を対象に、貯水池運用、取水や水配分等の人為的な水循環過程を表現できる。同モデルを流域水循環モデルに組込むことにより、任意地点の取水可能量...
ガスフラックスのモニタリングにもとづくイネ単作田の年間炭素収支とその年次間変動
要約 ガスフラックスのモニタリングの結果にもとづいて、イネ単作田の炭素収支を定量化し、年間収支は8年間平均でほぼ均衡しており、有機質資材の投入にくわえて、作付期間の正味の炭素吸収量が年次間変動の主な...
要約 アフリカ氾濫原低地のイネの収量向上に効果的な雑草防除体系を確立するための基盤情報として、低湿地に生育する雑草を同定・分類するとともに、さく葉標本と生植物の画像を作成し、データベース「Plants in ...
要約 IPCCガイドラインに従って、2000年における世界の水田からの年間メタン発生量を算定し、2560万トンであることを明らかにしました。また、間断灌漑の導入と稲わらの管理の改善により、それぞれ、410万トンの...
主要穀類および農耕地土壌の人工放射性核種(90Sr、137Cs) 分析データのインターネット上への公開
要約 日本各地に設けた放射能の定点調査ほ場で栽培された米・麦とその栽培土壌におけるス トロンチウム90(90Sr)とセシウム137(137Cs)の濃度についてデータベースを作成し、 1959年以降...
営農モデルの策定を通して地域農業の構造変化を分析するプログラム
要約 水田において稲、麦類、大豆、野菜類などを作付けする際の営農モデルの作成を簡易に行うとともに、それらを用いて担い手の作付行動に基づく地域農業構造の変化を分析する。農地供給量の設定に基づき、担い手...
時別日射量の高精度推定法の開発と日本全域におけるデータセットの作成
要約 毎時の日照時間から時別日射量を高精度で推定する手法を開発し、1991年以降の日本全国のアメダス地点における時別日射量のデータセットを作成しました。このデータを利用すれば、農耕地における日射環境を地...
農業生産システムの環境貢献・環境負荷を測るためのデータベース
要約 農業生産システムの環境貢献・環境負荷を定量的に測るためのデータベースである。農産物、化学肥料、有機肥料、農薬、農作業、農業機械・施設等の生産・管理に関する情報を、モジュール化して提供する。 キ...
泥炭土水田における耕起由来のN2O排出量は0.30kgN2O-N/ha/年と見積もられる
要約 泥炭土水田、転換畑の年間亜酸化窒素排出量(kgN2O-N/ha)は、0.59、8.75である。この結果、有機質土壌の耕起に由来する水田からの亜酸化窒素排出量は、国独自の数値(0.30)が採用され、IPCCデフォ...