イネの複合病害抵抗性におけるタンパク質チロシンリン酸化の役割
要約 イネのBSR1遺伝子は、いもち病や白葉枯病等の複数のイネの病害に対する抵抗性に重要である。BSR1タンパク質は、タンパク質チロシンリン酸化活性を持ち、イネがいもち病や白葉枯病抵抗性を発揮する...
キチンにより誘導されるイネの防御シグナルはBSR1を介して伝達される
要約 イネの複合病害抵抗性遺伝子BSR1は、糸状菌由来成分であるキチンにより誘導されるイネの防御シグナル伝達に関与している。本研究成果は複合病害抵抗性イネを開発するための重要な知見となる。 キー...
イネいもち病圃場抵抗性遺伝子の効果をなくしてしまうイネの遺伝子座
要約 「さとじまん」(関東209)は、イネいもち病圃場抵抗性遺伝子Pb1を持つにも関わらず抵抗性を発現できない。「関東209」を解析した結果、Pb1抵抗性を伝えるサリチル酸感受性が低下しており、...
要約 イネ由来の病害抵抗性遺伝子BSR1を高発現するイネは、複数の白葉枯病菌レース、複数のいもち病菌レース、籾枯細菌病菌、ごま葉枯病菌の感染に対して抵抗性を示す。本研究成果は複合病害抵抗性イネ...
最適な遺伝子発現制御により収量を向上させた複合病害抵抗性イネの作製
要約 イネの転写因子「WRKY45」を遺伝子組換えによって強く働かせると、イネが複数の病害に対して抵抗性になったが、同時に収量が低下した。今回、WRKY45を適切な強さで働かせることにより、複数の病害に抵抗性を...
要約 いもち病ほ場抵抗性遺伝子Pb1の作用機構を解明した。病害抵抗性に主要な役割を担う転写因子WRKY45にPb1タンパク質が結合するとWRKY45の分解が抑制され、その結果、強い抵抗性が誘導される。Pb1...
いもち病抵抗性極強の直播向き良食味水稲新品種候補系統「奥羽407号」
要約 「奥羽407号」は、寒冷地中部では“中生の晩”に属する粳種である。耐倒伏性が強く、直播栽培に適する。いもち病圃場抵抗性遺伝子Pi39を有し、いもち病圃場抵抗性は“極強”で...
要約 病害抵抗性反応が誘起されたタバコから青枯病を抑える物質としてジテルペン化合物である「スクラレオール」と「cis-アビエノール」を単離した。これらの物質を与えると、トマトは青枯病、タバコは...
要約 イネの遺伝子を発現させたシロイヌナズナをスクリーニングする手法(FOXハンティング)を用い、複数の病害に対する抵抗性を付与する遺伝子BSR1をイネから発見した。BSR1は、双子葉植物のシロ...
セジロウンカの加害でイネに誘導される白葉枯病抵抗性にはヒドロペルオキシドリアーゼが関与する
要約 セジロウンカが加害したイネでは病害抵抗性関連遺伝子のうちヒドロペルオキシドリアーゼ2遺伝子 (OsHPL2)が強く誘導される。OsHPL2とその産物である青葉アルデヒドが白葉枯病に対する抵抗性に...
イネの誘導抵抗性に関わる転写因子WRKY45の発見とその利用
要約 イネにおいて抵抗性誘導剤ベンゾチアジアゾールの作用に必須の役割を担う転写因子WRKY45を見出し、この転写因子を過剰発現させたイネが、いもち病および白葉枯病に極めて強い抵抗性を示すことを明らかにした...
要約 蛍光タンパク質遺伝子(GFP)と誘導性プロモーターを連結して導入した組換えイネを用い、イネの免疫反応による遺伝子発現を可視化することにより、いもち病防除のための植物免疫活性化物質の簡便な選抜がで...
要約 蛍光タンパク質遺伝子(GFP)と誘導性プロモーターを連結して導入した組換えイネを用い、イネの免疫反応による遺伝子発現を可視化することにより、いもち病防除のための植物免疫活性化物質の簡便な選抜がで...
要約 「ふくいずみ」は、直播適性を備えた早生の晩の熟期の粳種である。強稈で耐倒伏性が優れ、苗立ち特性も良好である。いもち病、白葉枯病に対して中程度以上の抵抗性を備え、直播での収量が高く、食味、外観品...
我が国独自の組換え技術を統合した安心な複合病害抵抗性組換えイネの作出法
要約 導入遺伝子を可食部で働かせない技術、イネ遺伝子を使った組換え体の選抜技術および野菜由来のディフェンシン遺伝子などの遺伝子組換え技術を統合することで、安心に配慮し複合病害抵抗性が付与された組換え...
長崎県に適した飼料イネ専用品種「ホシアオバ」および「クサノホシ」
要約 「ホシアオバ」および「クサノホシ」は倒伏がみられず、乾田直播栽培および移植栽培において乾物収量が他品種よりも高い。黄熟期でサイレージ調製したTDN含量は2品種平均で54.9%であり、黄熟期における子実...
我が国独自の組換え技術を統合した安心な複合病害抵抗性組換えイネの作出法
要約 導入遺伝子を可食部で働かせない技術、イネ遺伝子を使った組換え体の選抜技術および野菜由来のディフェンシン遺伝子などの遺伝子組換え技術を統合することで、安心に配慮し複合病害抵抗性が付与された組換え...
リボソーム不活性化タンパク質遺伝子のイネへの導入による病害抵抗性の付与
要約 ライムギ、エンバクのリボソーム不活性化タンパク質(RIP)遺伝子を良食味イネ品種「どんとこい」に導入すると、いもち病に対して「トドロキワセ」と同程度かそれ以上、白葉枯病に対して「日本晴」程度の病害...
要約 隔離温室で行う組換えイネのいもち病抵抗性検定では、特殊な施設環境と組換えイネ特有の反応を考慮した方法が必要である。いもち病抵抗性検定は、接種15~21日後に行い、発病指数に基づく調査に加え病斑型も...
要約 イネの突然変異体から選抜した疑似病斑突然変異体6系統は、いもち病及び白葉枯病に対して原品種より強い抵抗性を示す。そのうちの5系統は新しい疑似病斑突然変異遺伝子、Spl12(t)、spl13(t)、spl14(t)、Spl1...