要約 露地太陽熱処理は温度上昇による殺線虫効果と、宿主不在との二重の作用で、翌年青果用カンショ作のネコブセンチュウの防除に有効である。太陽熱処理に使用した畝とマルチをカンショ作まで連続して使用するこ...
要約 食入加害しているキクイムシ類に対し、越冬成虫の重点防除期である4下旬から5月中旬にマラソン・MEP乳剤200倍を散布すると、キクイムシ自ら薬液に接触して死亡する。この作用性を意識した丁寧な散布が...
ホウレンソウケナガコナダニの増殖をもたらす餌種と死滅に要する高温条件
要約 なたね油かす、糸状菌類および野菜類残さの多くが、ホウレンソウケナガコナダニの増殖原因となりうる。本種の卵は成虫よりも高温に強いが、卵と成虫はともに40℃で24時間、45℃で3時間、あるいは50℃で1時間...
要約 積雪寒冷地における多年生雑草の栄養繁殖体からの発生は、エゾノサヤヌカグサとシズイでは1∼2年で無くなるがクログワイでは8年後まで続く。エゾノサヤヌカグサとシズイでは種子からの発生が11年後もあり、...
要約 チカラシバの開花は10月初旬に始まり、4週間後には花穂に付く全ての種子が完熟する。放牧牛に付着するチカラシバの種子数は、開花から4週目に最大となり、種子の付着は胸部や腹部で最も多くみられる。 キー...
インパチエンスネクロティックスポットウィルス(INSV)によるリンドウえそ斑紋病(新病害)の発生
要約 鉢物リンドウにおいて葉に退緑斑紋やえそを伴う症状が発生した。原因究明の結果、インパチエンスネクロティックスポットウイルス(INSV)による新病害であったので、病名をリンドウえそ斑紋病と命名した。本...
外来魚が琵琶湖の在来魚介類へ与える影響と在来魚によるブルーギルや水草の抑制
背景・ねらい 琵琶湖では1980年代初頭からコイ科魚類を中心に漁獲量の減少が著しい。この一原因としてオオクチバス(以下、バス)やブルーギル(以下、ギル)の食害影響が指摘されており、池中実験で在来コイ科魚類へ...
要約 アジア・太平洋諸国の農業生態系に生息する外来生物を対象とするリレーショナルデータベースシステムを構築した。本データベースでは,外来生物の分類名,定着状況,分布拡大,経済的生態的被害,繁殖・生育...
遺伝子組換えトウモロコシBt11はマウスの繁殖と生存性に影響しない
要約 マウスに害虫抵抗性遺伝子組換えトウモロコシBt11を混じた飼料を5世代にわたり与え、その繁殖、発生、成長、生涯生存性等への影響を評価したところ、非組換えトウモロコシ飼料で同様に飼育した群との間には...
要約 〔カンキツグリーニング病のベクターであるミカンキジラミは、蛍光顔料粉末を粉衣するダストマーキング法により標識できる。 背景・ねらい カンキツグリーニン...
要約 香川県内の麦栽培ほ場で、近年発生が問題となっているオオスズメノカタビラに対する防除法として、麦の播種、耕起前に茎葉処理剤を散布し、播種後にイネ科雑草に効果の高いトリフルラリンを含む土壌処理剤を...
要約 シンテッポウユリにカサブランカを交配して胚培養により「カリステ」を育成した。「カリステ」の花は大輪の純白で、りん片挿し苗や小球でも1年で開花する。 キーワード ユリ、シンテッポウユリ、カサブラン...
カシノナガキクイムシ集合フェロモンの構造解明 -ナラ類集団枯死の回避を目指して-
要約 ナラ類を集団で枯らすカシノナガキクイムシが、寄主の幹に集団で穿入する際に用いている集合フェロモンの化学構造を決定し、野外での誘引性を確認しました。枯死を減らすための利用法開発が期待されます。 ...
要約 日本本土に生息し、ある条件下で休眠性を示すタイリクヒメハナカメムシ個体群の休眠誘起は,日長だけでなく温度の影響も受け,年間通して休眠誘起を阻止するためには摂氏22度以上の高温が必要である。 キーワ...
要約 乳用牛分娩前後の周産期疾患の予防を目的として陰イオン塩を飼料に添加することにより、尿pHが6.0~6.5に低下しカルシウムの消化率が高まる。また血液成分から腎機能障害は疑われず、大幅な飼料摂取量の低下...
要約 ヒメクロユスリカは9月から翌年の5月まで発生し、幼虫がホウレンソウの芯葉と発芽時の胚軸を加害する。20℃の発育日数は卵から成虫までは20.7日、産卵前期間1.9日である。ダイアジノン粒剤(播種前土壌混和)...
有用微生物を担持させたビール粕炭造粒品によるイチゴ萎黄病の防除
要約 非病原性フザリウム菌(MFG6菌)をビール粕の炭化物とゼオライトの混合造粒物(ビール粕炭造粒品)に処理し、イチゴの育苗培土に使用すると、萎黄病の防除ができる。ビール粕炭造粒品の育苗培土への全量使用...
弱毒ウイルスB-33株の予防接種によるわい性リンドウのウイルス病防除
要約 ウイルスフリー苗の配布体制をとっているわい性リンドウは、屋外圃場でインゲンマメ黄斑モザイクウイルスの再感染により著しく生育が抑制されるが、弱毒ウイルスの予防接種によりこのウイルス病を防止できる...
マメ葉で飼育したミヤコカブリダニはリンゴ葉上への定着を拒まない
要約 天敵ミヤコカブリダニのリンゴへの定着率は、室内試験においては、ミヤコカブリダニを累代飼育した寄主植物のインゲンマメに影響されることはなく、主に餌であるナミハダニの密度に影響され、密度が高い場合...
要約 ワルナスビは外国からの侵入頻度が高く、農耕地・非農耕地において遺伝的に多様な集団を形成している。また、侵入・定着後、近隣の集団や圃場へ根あるいは種子によって拡散する。 キーワード ワルナスビ、雑...