転炉スラグを用いた土壌pH矯正による土壌伝染性フザリウム病の被害軽減
要約 転炉スラグを原料とした石灰肥料を施用して土壌pHを矯正すると土壌伝染性フザリウム病の被害が軽減し、土壌pH7.5前後までは微量要素欠乏による生育の影響は見られない。また、耐病性品種の利用や太陽熱消毒...
Oidium 属 Reticuloidium 亜属うどんこ病菌に対するキュウリ10品種の感受性
要約 近年発生が確認された Oidium 属 Reticuloidium 亜属うどんこ病菌に対する東京都でのキュウリ主要10品種の感受性は、従来のウリ類うどんこ病菌とほぼ同様である。両亜属が混発している圃場でも、本病の防除...
要約 冬どり栽培のブロッコリーの花蕾に発症するブロッコリーべと病の防除には、耐病性品種を利用し、堆肥や窒素の多量施用を避けた施肥を行い、べと病に感染しやすい10月~11月にマンゼブ・メタラキシル水和剤を...
コマツナとカブの白さび病に対する品種、薬剤および被覆栽培を利用した防除法
要約 コマツナおよびカブの白さび病の防除法として、白さび病に対する耐病性品種の利用や効果の高い薬剤の散布がある。また、マルチ、トンネル被覆栽培の利用は、カブでは白さび病の発生を軽減する。 キーワード ...
セジロウンカの加害でイネに抵抗性関連遺伝子が発現し抗菌物質も生成される
要約 セジロウンカに加害されたイネには病害に対する抵抗性が誘導されるが、この時、いもち病や白葉枯病の感染時と同様に抵抗性関連遺伝子が速やかに発現し、抗菌活性を持つファイトアレキシンも生成される。 キ...
カーバム系薬剤の土壌消毒跡地におけるハクサイ黄化病発病抑制効果
要約 カーバム系薬剤を散布・土壌混和、畦立て全面マルチ被覆した土壌消毒跡地におけるハクサイ黄化病の発生は、消毒後1~2年間、クロルピクリン剤の全面マルチ畦内消毒跡地に比較して少なくなる。カーバム系薬...
要約 夏期に全開放型ハウスを利用してコマツナの減農薬栽培を行うと、開口部へ防虫ネットを展張しても連作を続けていくとキスジノミハムシ等の害虫の生息密度が高まり食害によって品質が低下する。これを軽減する...
要約 根腐病菌を接種・培養したオオムギ培地の粉末を接種源に用いた地上部接種によるテンサイ根腐病(Rhizoctonia solani)に対する抵抗性検定手法を開発した。本手法では、従来の埋設接種より発病が遅れるが、接種...
要約 県内の鉢物栽培の花き類(スパシフィルム、カランコエ)に発生した原因不明の病害について調査した結果、スパシフィルム疫病、根腐葉斑病そしてカランコエ褐斑病の発生が確認された。 背景・ねらい 花き類で...
早生、多収で滑らかな食感をもつ日本麺用小麦新品種「あやひかり」
要約 小麦「あやひかり」は、早生で縞萎縮病耐性をもつ、耐倒伏性に優れた大粒の多収品種である。製粉性に優れ、麺の色相はやや劣るが、低アミロース含量で麺の食感が良い。埼玉県で準奨励品種として採用。 背景...
要約 シバ(Zoysia japonica)の新系統「愛媛41―5」は国内エコタイプを育種資源に室内検定及び圃場検定により開発されたラージパッチ耐病性(病原菌:Rhyzoctonia solonai)に優れる品種である。 繁殖性及び初冬季...
要約 イチゴ品種‘とよのか,の葯培養系よりソマクローナル変異を誘発し、イチゴ萎黄病に対して強い「FR‐135」、「FR-136」及び「FR‐145」を圃場検定により選抜した。これらの3系統はイチゴ炭疽病にも耐病性を有...
要約 ハクサイ品種T741は、黄芯で品質に優れ、ハクサイ黄化病に対して耐病性を有し、本病の少~中発生条件の圃場では、実用的な防除効果が得られる。 背景・ねらい ハクサイ黄化病は、本県のハクサイ安定生産を図...
タイ国でのカンキツトリステザウイルス (CTV)弱毒系統の収集
要約 タイ国ではカンキツトリステザウイルス( CTV)の検定植物であるライムが経済栽培され、自然の高温により弱毒化されていると推測されたので、各地のカンキツ園のライムの新葉の病徴がvein clearing 及び軽微...
Stemphylium vesicarium による宿根アスター斑点病の発生と防除
要約 宿根アスター斑点病は栽培期間を通してみられるが、側枝葉の発生や密植栽培などにより過繁茂状態になると多発する。密植などの過繁茂栽培の回避、耐病性品種の利用および薬剤(TPN剤)散布が有効な防除法で...
要約 ニホンナシ新品種「おさゴールド」は、自家和合性の「おさ二十世紀」からガンマ線緩照射で誘発・選抜された黒斑病耐病性突然変異品種である。黒斑病耐病性以外の樹性・果実特性は「おさ二十世紀」とほぼ同じ...
要約 ニホンナシ新品種「おさゴールド」は、自家和合性の「おさ二十世紀」からガンマ線緩照射で誘発・選抜された黒斑病耐病性突然変異品種である。黒斑病耐病性以外の樹性・果実特性は「おさ二十世紀」とほぼ同じ...
要約 薬剤による防除が困難な水生カラーの疫病菌に対し、太陽熱消毒は、罹病根などの被害残さ中に残った卵胞子のほとんどを死滅させ、品種や球根の更新等の植替時に、汚染圃場の菌密度を低下させるのに有効である...