要約 前作物収穫後不耕起圃場において、浅いチゼル耕と同時に肥料・種子を落下散布することにより、高能率な作目切替作業が1行程でできる。小麦・ソバの他、大豆・ナタネにも適用可能である。ロータリ耕方式と比...
要約 ニホンジカによる水稲ヒコバエの採食は、ヒコバエの分げつが旺盛になる頃から始まり、分げつ終期には急激に増加し、茎葉が枯死するとともに終息する。また、滋賀県におけるコシヒカリのヒコバエでは、最高約...
要約 600㎏/10aの収量を達成するには籾数35,000粒/㎡、窒素吸収量12㎏/10aが必要で、それには穂数750本/㎡以上、苗立ち数150本/㎡以上が必要となる。酸素供給剤コーティングの省略や雑草の発生予測による除草剤選...
要約 雑草性赤米は、コシヒカリの約10日前~同日前後に出穂し、その穂はコシヒカリより5~30cm高く位置し、出穂直後は、赤い芒・ふ先色をもつ。登熟に伴い自然脱粒し、収穫期には穂が立ち上がる。登熟した穂は濡...
マルチを利用した播種期前進化による直播エダマメの作期拡大技術
要約 低温期に播種したエダマメは、黒色ポリマルチを利用すれば出芽は安定し旺盛な生育と収量が得られる。また、品種と播種期を組み合わせた段播計画により、4月下旬から6月上旬播種の省力的な直播栽培だけで、...
畦畔から侵入するアシカキによる水稲収量への影響と耕種的防除法
要約 畦畔から水田内へのアシカキ茎の侵入距離は3m以内であり、水稲収量の減少は畦畔際のみに限られる。水田内での冬季の耕起、代かきおよび畦畔での水稲移植後2週間以内における1回の刈り払いにより、水稲収...
飼料用・米粉用など多用途に利用できる多収水稲新品種「ミズホチカラ」
要約 「ミズホチカラ」は出穂期が「ニシホマレ」並の中生種で、耐倒伏性が強く粗玄米収量が一般主食用米より約20%多収である。玄米品質・米飯の食味は不良であり主食用には適さないが、飼料米や米粉原料などの加...
要約 暖地水田作地帯においてタカサブロウ類、アゼガヤ、チョウジタデ、クサネム、アゼナ類、アメリカセンダングサは30%以上の水稲作圃場と大豆作圃場で発生し、この内タカサブロウ類は水稲作圃場で、アゼガヤは...
河川における水稲用除草剤の分解物の消長と藻類に対する急性毒性
要約 4種類の水稲用除草剤及びその分解物の河川水中濃度を経時的に測定したところ、そのうち2種類の除草剤で分解物の水中最高濃度の方が、除草剤そのものより高くなりました。しかし、分解物の水中最高濃度は藻類...
国内に発生する脱粒性の日本型雑草イネは脱粒性遺伝子qSH1が機能型である
要約 国内に発生する日本型雑草イネの多くは、自然脱粒性を持ち、脱粒性遺伝子qSH1が機能型の塩基配列である。一方、脱粒性遺伝子sh4は非機能型の塩基配列である。 キーワード 雑草イネ、自然脱粒性、脱粒性遺伝...
三重県における水田畦畔から侵入するイネ科多年生雑草の分布の特徴
要約 低水温浸種による発芽率の低下は種子の貯蔵期間に関わらず起こりえ、前年産でも発芽不良が発生する危険性の高い種子がある。発芽率には浸種直後2~24時間の水温が強く影響し、短時間の低水温浸種によって発...
要約 水稲ヒコバエの発生は熟期の遅い品種ほど少ない。コシヒカリのヒコバエ制御技術として、遅植え、早期穂肥施用、早期中干しの効果が高い。これらを組み合わせることにより、本作玄米の収量と外観品質に悪影響...
要約 乾田化した耕作放棄田では、雑草の有機物由来の土壌炭素は増加するが、過去の水稲栽培時に貯留された土壌炭素の減少量が大きい。10年間放棄された圃場では土壌炭素量は少なくなる。 キーワード 土壌炭素、耕...
水稲湛水土中直播栽培におけるピラゾレート粒剤の減量使用による雑草防除体系
要約 水稲湛水直播栽培において、落水出芽後の湛水時に、ピラゾレート粒剤を減量使用(1.5kg/10a)してノビエの発生を遅らせることで、一発処理除草剤の使用可能期間が拡大し、より十分な除草効果が得られる。 キ...
土壌硬化資材散布と畦塗りの一工程同時作業による畦畔形状維持方法
要約
石膏が主成分の硬化資材を散布しながら畦塗り機で畦畔を一工程同時作業で形成する方法である。資材の施用量は100m当たり30kg、資材費が4,000円程度で、水稲栽培期間中における畦畔の...
要約 播種・収穫機械の汎用利用と水稲乾田直播栽培や大豆晩播狭畦栽培による作期の移動によって、費用及び労働時間が削減され、麦+大豆+水稲の低コスト省力的な2年3作体系が可能となる。 キーワード 2年3作...
要約 水稲移植直後に物理的障壁として畦畔板(波板、平板)を水田内の畦畔際に設置することにより、イネミズゾウムシ越冬成虫の水田内部への侵入を抑制し、成虫寄生密度と食害度を低く抑えることが可能である。 ...
要約 密封式鉄コーティング湛水直播はコーティング後の発熱がないため、発芽率低下の危険が少ない。また、催芽種子を表面播種するためイネの出芽が早く、除草剤の使用回数低減が期待できる。 キーワード 水稲、湛...
グレーンドリルを汎用利用した水稲乾田直播の寒冷地向け播種体系
要約 麦の高速播種に用いられるグレーンドリルは、播種床を硬めに仕上げ、播種後にカルチパッカで鎮圧することで、乾田直播に利用できる。深さ15mm程度に播種するための播種床の硬さは、人が片足のかかとに全体重...
稲わら粉末添加による水田土壌中の二価鉄増加と、イネ及びイネ科雑草の出芽抑制
要約 水田土壌中への稲わら粉末の添加により、イネ及びイネ科雑草(タイヌビエ・イヌビエ)の出芽が抑制される。この抑制の程度は、イヌビエ>タイヌビエ>イネで、土壌溶液中の二価鉄量の増加が出芽抑制の要因の...