クロロ及びメチルチオトリアジン系農薬を完全分解できる複合微生物系
要約 土壌環流法により単離したシメトリン分解細菌とシマジン分解細菌あるいは分解細菌群を組み合わせて新たに作製した複合微生物系集積炭化素材は,クロロ及びメチルチオトリアジン系農薬を同時に分解・無機化す...
珪藻の除草剤感受性を群集レベルの生育速度により簡易に検定する
要約 河川や水田土壌より採集した珪藻を用いて,珪藻群集の生育速度を測定する手法を開発した。この手法により珪藻群集の除草剤感受性を簡易に検定できる。 背景・ねらい 現行の農薬等化学物質に対する生態影響評...
浮遊シダ植物のサンショウモはスルホニルウレア系除草剤に対して感受性が高い
要約 浮遊シダ植物のサンショウモは絶滅危惧種であり,主要な水田除草剤のスルホニルウレア系除草剤(ベンスルフロンメチルなど)に対して高い感受性を示す。その感受性は,OECDの推奨試験法が定めた試験植物種で...
要約 マメ科植物のムクナが生産する植物生育阻害物質 L-DOPA は,土壌中では吸着反応や変換反応などによってその生理活性を失う。土壌pHの高い土壌では変換反応が速やかに進行する...
SU抵抗性イヌホタルイおよびオモダカのALS変異とALS阻害型除草剤反応
要約 イヌホタルイとオモダカのスルホニルウレア系除草剤抵抗性(SU抵抗性)バイオタイプには多様なアセト乳酸合成酵素(ALS)変異があり、イヌホタルイにはスルホニルウレア系除草剤(SU剤)に加えて他のALS阻害型除...
不耕起大豆栽培におけるカバークロップとしての冬作大麦の雑草抑制効果
要約 冬作大麦をカバークロップとして栽培すると、次作の不耕起大豆栽培において雑草を抑制する効果がある。この抑草効果は主として一年生夏雑草の出芽抑制に由来する。 キーワード ダイズ、カバークロップ、不耕...
ベンタゾン液剤の除草効果と青森県大豆奨励品種における収量への影響
要約 ベンタゾン液剤の処理適期は雑草が10cm以下のときである。大豆2~3葉期に処理した場合、その減収程度は「おおすず」で数%程度、「オクシロメ」で1~2割程度である。また、イネ科雑草茎葉処理剤との混用では...
要約 アスパラガスハウス内に卵用讃岐コーチンの放飼により、ハウス内の雑草は除去され、新芽の損害も軽度なものであり、アスパラガス生育中の除草剤使用を全廃できた。これにより人手による除草作業から開放され...
要約 香川県内の麦栽培ほ場で、近年発生が問題となっているオオスズメノカタビラに対する防除法として、麦の播種、耕起前に茎葉処理剤を散布し、播種後にイネ科雑草に効果の高いトリフルラリンを含む土壌処理剤を...
要約 麦わらが土面を覆う条件下で、大豆用土壌処理除草剤の多くは残草量対無処理区比1%未満の高い効果を示すが、DCMU水和剤およびCAT水和剤の効果は著しく劣る。麦わら被覆条件下で高い除草効果を有する3種類の...
殺虫剤エチルチオメトンの播種時処理は除草剤ベンタゾンによるダイズの薬害を激化させる
要約 殺虫剤エチルチオメトンをダイズ播種時に処理し、生育期に除草剤ベンタゾンを茎葉処理すると、両剤の処理間隔が1ヶ月程度あっても激しい薬害を招く。イミダクロプリド等の非有機リン系殺虫剤とベンタゾンと...
ベンタゾンを茎葉処理した大豆品種エンレイ・タチユタカの初期薬害症状と収量
要約 ベンタゾンは、大豆の展開した葉に初期薬害症状(薬斑、黄化・褐変、縮葉)を引き起こす。その程度は品種間で差があり、タチユタカはエンレイよりも初期薬害の程度が大きく現れ、回復が遅い。しかし、両品種と...
要約 耕土下層に埋没した一年生雑草種子は、常時湛水条件では常時畑及び夏季湛水条件より早く死滅する。常時畑及び夏季湛水条件では、タイヌビエ及びコナギ種子は17年以内に死滅するが、キカシグサ、アゼナ及びタ...
要約 水稲の乾燥種子を鉄粉でコーティングして重くし、代かき後に湛水条件で、またカモが飛来する時は落水条件で、土壌表面に播種する。浮き苗の発生やスズメの食害は無く、苗立ちは安定する。農閑期にもコーティ...
要約 サツマイモ焼酎廃液由来濃縮液の800ml/㎡土壌表面散布は、トウモロコシの出芽率を低下させることはなく、畑雑草種子(メヒシバ、アオビユ)の出芽を抑制する。夏作トウモロコシ圃場においても抑草効果がある...
数種水田雑草におけるスルホニルウレア系除草剤抵抗性迅速検定法の改良
要約 スルホニルウレア系除草剤抵抗性迅速検定法について,生育の盛んな部位を用い、ピルビン酸を加えた処理溶液で2日間試薬処理する等の工夫をすることにより、アゼトウガラシ属水田雑草で従来法より簡便で明瞭...
ベンタゾンを茎葉処理した大豆品種エンレイ・タチユタカの初期薬害症状と収量
要約 ベンタゾンは、大豆の展開した葉に初期薬害症状(薬斑、黄化・褐変、縮葉)を引き起こす。その程度は品種間で差があり、タチユタカはエンレイよりも初期薬害の程度が大きく現れ、回復が遅い。しかし、両品種と...
ベンタゾン液剤による東北地域ダイズ主要品種の初期薬害と収量への影響
要約 ベンタゾン液剤による東北地域ダイズ主要品種の薬害程度は品種によって大きく異なる。感受性の高いタチユタカの初期薬害は、処理後2日間の日照時間が長いほど強くなり、処理3週間後の生育抑制率が60%以上...
不耕起栽培を取り入れた水稲・麦・大豆5年一巡輪作体系の経済性
要約 作業省力化効果がある不耕起栽培を取り入れた「移植水稲-移植(または不耕起)水稲-移植(または不耕起)水稲-不耕起大豆-不耕起麦-不耕起大豆」の5年一巡輪作体系(想定する経営耕地面積規模20~30ha...
要約 大豆を不耕起栽培すると、耕起栽培と比較して栽培後期の一年生イネ科雑草の優占度が高く、一年生広葉雑草の優占度が低くなる。その要因として、イネ科雑草の出芽数が多く、広葉雑草の出芽数が少ないことがあ...