早晩性の異なる品種を組み合わせた極短穂茎葉型WCS用イネの長期収穫体系
要約 極短穂茎葉型WCS用イネの栽培において、早生品種「つきはやか」を晩生品種「つきすずか」と併用することにより、「つきすずか」単独と比較して、収量および飼料品質を維持しつつ長期間(9月上旬~10月下旬)の...
収益向上と飼料生産コストの3割低減を可能とする水田作複合経営モデル
要約 たちすずか等の茎葉型WCS用稲の乾田直播と、WCS用トウモロコシの安定多収栽培を基幹部門とする水田作複合経営モデルは、飼料用米中心の慣行営農と比べ、同じ労働力のもとで経営面積拡大と所得増加、飼料増産...
大型破砕機と「フレコンラップ法」による破砕穀実の迅速なサイレージ調製方法
要約 破砕速度7t/h以上の能力を持つ大型破砕機を用いて破砕した穀実を、内袋無しのフレキシブルコンテナに投入し、投入口を結束後、牧草用のラッピングマシンを用いてラッピングすることにより、脱気すること無く...
放牧方式等を反映した肉用牛繁殖経営の評価モデル構築と経営成果の比較
要約 肉用牛繁殖経営の評価モデルを構築し、放牧方式別の経営成果を比較すると、妊娠牛の季節移動放牧による子牛生産のコスト低減効果は、周年舎飼の10%程...
周年親子放牧により子牛生産コストを半減する繁殖経営の生産管理と経営対応
要約 労働時間の7割低減と生産コスト半減を実現する肉用牛繁殖経営の要点は、放牧用地の団地化と定置方式による周年親子放牧、1日2回の集畜と個体管理、高い牧養力を維持する草地管理、コントラクターとの連携に...
搾乳ロボットと飼料生産等の外部化による酪農収益性向上の可能性と条件
要約 ロボット等による搾乳および飼養管理の省力化と飼料生産等の外部化等により、夫婦1世代で経産牛約120頭の飼養と収益性の高い酪農が可能となる。ただし、高泌乳牛飼養となるため収益確保にはICT等を活用した...
自給飼料活用型TMRセンターのTMR製造における費用構造と低コスト化
要約 自給飼料活用型TMRセンターがTMR製造価格を低下させるためには、製造費用の半分以上を占める購入飼料費の削減が重要となる。その手段として、配合飼料価格が高値条件下では、トウモロコシサイレージの多給、...
高糖分WCS用稲を微細断し高密度輸送・サイロ調製する収穫体系
要約 高糖分WCS用稲「たちすずか」などを長稈対応微細断収穫機(ワゴンタイプ)で収穫し、ダンプトラックで飼料基地や牧場まで高密度輸送し、バンカーサイロなどで調製する体系により、片道輸送時間20分~30分の近...
自給飼料利用型TMRセンターからみたコントラクターとの連携効果
要約 北海道で平均的なTMR供給頭数1,000~1,200頭で飼料作面積500~600haのTMRセンターでは、おおむね供給頭数1,200頭で飼料作450haを下回る場合にはコントラクターへ作業委託を行う方が飼料作物の収穫経費は低下...
オーチャードグラスサイレージを分離源とする新種乳酸菌Lactobacillus iwatensis
要約 岩手県の自給飼料利用型TMRセンターで調製されたオーチャードグラスサイレージより、低中温領域(4~37°C)で生育可能であり、D及びL型乳酸を両産生するLactobacillus属新種のホモ発酵型乳酸菌を...
要約 冬作ライムギ後の二毛作トウモロコシの播種ではディスク耕と不耕起播種機を組み合わせた簡易耕播種により安定した苗立率や乾物収量が得られ、耕起播種と比較して燃料消費量、作業時間の大幅な低減と生産コス...
要約 収穫後、圃場に残ったばれいしょ塊茎は、土壌凍結深30cmで死滅する。土壌凍結深制御手法に基づいて決定したスケジュールでの、雪割りにより、本条件の達成で野良イモ個体数を無処理対比5%以下に減らすことが...
関東におけるトウモロコシ二期作の栽培適地と限界地帯における生産性
要約 関東のトウモロコシ二期作の適地は2作目相当期間の有効積算温度(10℃基準)が1,200℃以上の地域である。同1,100~1,200℃の限界地帯でも二毛作よりTDN(可消化養分総量)収量が10%程度向上し、生産費も5%程度削減...
二毛作で収量の安定確保と作業時間・コスト削減が可能なトウモロコシ簡易耕播種
要約 夏作トウモロコシの播種においてディスクハロによる簡易耕とトリプルディスク方式の不耕起播種機を組み合わせることで、冬作ライムギの収穫跡地における作業でも軽労化の達成と耕起播種と同程度の収量確保が...
飼料イネの導入とコントラクターの設立を通じた耕畜連携組織の形成条件
要約 飼料イネとTMRを結合した耕畜連携にはコントラクター組織の形成とその経営安定化が課題となり、そのためには初期段階での事業規模の確保、耕種側が生産継続できる取引条件の設定、畜産側でのTMRセンターの活...
要約 そのまま給与すると家畜が消化しにくい飼料用米の籾や玄米を、能率良く破砕して消化しやすくできる装置。破砕程度は、粒径2mm以下から籾殻剥離程度まで可変であり、黄熟期の籾、乾燥籾、玄米まで処理可能で...
要約 「飼料用稲「クサノホシ」を、苗立数50本/m2を超えないことを目標に、播種量2.0~2.4 kg/10aの条件で4月下旬に乾田条播直播すると、倒伏させずに移植栽培と同等以上の収量を安定して得ることができる。 キ...
要約 耕畜連携に参加する酪農経営及び耕種経営の所得が増加する条件は、稲発酵粗飼料の収量が技術開発の目標水準へ向上すること(DM換算1,055kg/10a)、あるいは稲発酵粗飼料の取引価格がDM1kg当たり36.1円から47.2...
要約 水稲と野菜の定着が進むとともに集落単位の組織活動が弱体化した上川中部地域の水田地帯では、水田転作作物として大豆、ソバの振興を図るために、市町村全域を対象に播種・収穫作業を行う作業受託事業体の育...
要約 稲発酵粗飼料の生産体系は、地域組織型・コントラクター型・自己完結型の3モデルに大別される。モデル1(地域組織型)で面積20ha規模の場合、飼料イネ栽培は所得が約4.5万円/10a、必要作業日数が10日とな...