少ない窒素肥料で高い生産性を示す生物的硝化抑制(BNI)強化コムギの開発
要約 高いBNI能を持つ野生コムギ近縁種であるオオハマニンニクとの属間交配により、多収品種にBNI能を付与したBNI強化コムギを開発できる。BNI強化コムギは、土壌中のアンモニア態窒素の硝化を遅らせ、その土壌中...
多収性品種「オオナリ」の疎植栽培による飼料用米の省力多収生産体系
要約 牛ふん堆肥を施用した水田で、多収性品種「オオナリ」を用いて肥効調節型肥料を活用した50株/坪(約15株/m2)の疎植栽培を行うことにより、リン酸・カリの化学肥料施用量を大幅に削減しながらトコトリエノール...
融雪水を利用した水稲の無コーティング種子代かき同時浅層土中播種栽培
要約 融雪水を利用した水稲の無コーティング種子代かき同時播種栽培は、一般的な播種期より1ヶ月以上早く播種可能である。播種量を多くし、被覆尿素肥料を用いて基肥量を多くすることで、一般的な播種期より出穂...
土壌中交換性放射性セシウム濃度等により玄米中放射性セシウム濃度を推定するモデル
要約 土壌中交換性放射性セシウム濃度および交換性カリ含量の2変数を用いる統計回帰モデルにより平均的な玄米中放射性セシウム濃度を推定する手法である。既出のモデルに比べ、基準値を含む高濃度領域を精度良く...
要約 優良な苗木を早期に普及するためには、その育成期間を短縮することが重要です。それは、育林コストの低減にもつながります。スギの実生コンテナ苗を生産するためには従来2年から3年かかっていましたが、今...
移植苗のリン浸漬処理はイネの施肥効率を改善し低温ストレスを回避する
要約 少量のリン肥料を加えた泥を苗の根に付着させてからイネを移植するリン浸漬処理は、熱帯に広く分布するリン吸着能の高い土壌でも施肥効果が大きい。加えて、従来の施肥法に比べて生育日数を短縮するため、生...
エリアンサス品種「JES1」から製造した草本系バイオマス燃料利用
要約 エリアンサス品種「JES1」を利用して高品質の草本系バイオマスペレット燃料を作成できる。耕作放棄地で栽培した「JES1」からバイオマス燃料を加工し、温泉給湯などのバイオマス燃料給湯ボイラーに利用するこ...
大豆作の単収が減少する中でも総合生産性(全要素生産性)は上昇している
要約 生産量を全投入量で割った大豆作の総合的な生産性は、単収が減少する中でも上昇しており、生産技術の進歩を示唆する。都府県はこの全国値と同様の傾向を示すが、北海道は単収と総合生産性の両方を上昇させて...
要約 太陽熱土壌消毒、防虫ネット、バンカー法、天敵製剤、栽培用器具等の温湯消毒、有機JAS規格に適合する殺虫・殺菌剤などを活用した施設有機栽培ミニトマトの総合的病害虫管理体系を実践することにより、10aあ...
低温メタン発酵消化液を施用した水田土壌における窒素無機化特性
要約 低温メタン発酵消化液を水田で液肥利用する場合、消化液に含まれる有機態窒素の無機化に伴うアンモニア態窒素の増加割合は3~13%と少ない。そのため、有機態窒素の無機化を考慮せずに、消化液のアンモニア態...
要約 含鉄副産物を土壌に施用すれば玄米の無機ヒ素濃度を抑制できる。ヒ素を吸収しにくくする節水栽培と組合せることで、さらに無機ヒ素濃度を低減できる。市販含鉄資材に代わり含鉄副産物を利用することで、低コ...
水田輪作体系乾田直播栽培における収量マップを用いた基肥可変の施肥増収効果
要約 大区画圃場の水田輪作体系乾田直播栽培において収穫情報マッピングシステムの収量マップを利用して基肥窒素を可変施肥することにより水稲収量が7~17%増収する。基肥窒素の可変施肥による単収の増加により60...
要約 アサリの人工稚貝(20mm)を生産するため、屋外大型水槽で年間1,000万個以上の2mm稚貝を生産し、この2mm稚貝を海水池に移植して格安肥料を施肥しながら20mmまで低コストかつ高歩留りで大量育成する技術を開...
要約 畝立てと同時に肥料を畝内の上層と下層の二カ所に局所施肥する機械である。GNSSと傾斜角度センサで傾斜の影響を排した車速連動施肥により施肥量の変動を減らすことができる。作業速度1.1m/sでの作業能率は約...
イネの耐塩性遺伝子OsSOS2の変異は放射性セシウム吸収を抑制する
要約 イネの耐塩性遺伝子OsSOS2が変異することで、コメの放射性セシウム濃度は低下する。その原因は根のナトリウム濃度上昇に伴うカリウムトランスポーター遺伝子OsHAK1の発現が低下し、根の放...
要約 オイルパーム幹から得られる樹液は、糖分が高く微生物にとって極めて有望な天然培地となるが、乳酸発酵において発酵能低下が認められる。樹液を弱アルカリ性に調整することで、不溶性沈殿を形成・除去できる...
牛ふん堆肥ペレットへの尿素混合による土壌からの一酸化二窒素発生低減
要約 牛ふん堆肥ペレットへ尿素を混合すると、混合なしに比べ窒素施用量あたりの一酸化二窒素発生が低減し、微量の石灰窒素の併用でさらに低減する。尿素混合または尿素石灰窒素混合の堆肥ペレットで栽培したコマ...
水稲の無代かき栽培および疎植導入時の温室効果ガス排出量評価(LCA)
要約 水稲の慣行栽培技術と新規導入技術(無代かき・疎植)の環境影響評価(LCA)を行うと、秋田県の無代かき栽培では温室効果ガス排出量が主に田面からのメタン発生量の減少により約30%削減されるが、疎植の効果はわ...
公共牧場等における草地管理の効率化を支援する「草地管理支援システム」
要約 本システムは放牧草地の地理情報に基づく電子地図に、施肥や更新等に関連する情報を重ね合わせて各作業が必要なエリアを抽出し、資材や作業時間の削減を可能とする。加えて飲水場等の施設位置や作業軌跡の記...
乳酸菌添加は施肥の異なる茎葉型飼料イネサイレージの発酵品質を改善する
要約 茎葉型飼料イネ「リーフスター」の無添加サイレージは、窒素の施用により粗タンパク質含量が増加し、酪酸発酵により発酵品質が低下する。乳酸菌の添加は、窒素施肥12kg/10a、堆肥2t/10aの施用量までは乳酸発...