タイトル | 診断に基づく小麦・大麦の栽培改善技術導入支援のためのシステム |
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担当機関 | (国)農業・食品産業技術総合研究機構 中日本農業研究センター |
研究期間 | 2015~2020 |
研究担当者 |
渡邊和洋 松﨑守夫 大野智史 浅井元朗 木村秀也 渕山律子 水本晃那 細淵幸雄 古館明洋 谷藤健 玉掛秀人 橋本竜之 菅原信治 岡野理 飯島智浩 遠藤千尋 皆川博 豊田蓉子 中村憲治 宮本寛 田中研一 四宮一隆 福岡直規 生井幸子 福田弥生 森拓也 吉尾卓宏 仲田聡 山口昌宏 新井申 加藤常夫 関和孝博 塚原俊明 大山亮 新井友輔 大関美香 沖山毅 石原島由依 青木純子 大野かおり 半田有宏 白間香里 吉成悠佑 宮崎成生 吉沢比英子 櫻岡良平 青沼伸一 関口菜穂 小笠原悠 鈴木孝明 墨野倉真二 佐藤圭一 薄井雅夫 豊島貴子 入野隼人 清水悠 渡邉浩久 森聖二 鈴木聡 伊澤由行 鈴木康夫 南山恵 岡山侑子 長岡令 吉野真弘 林豊治 板谷恭兵寺崎亮 金森大智 野村幹雄 吉田稔 今本裕士 松谷瑛 狩野雅栽 宇野史生 澤本和徳 梅本英之 上垣陽平 八尾充睦 水内友美子 中村弘和 松田絵里子 高原知佳子 吉藤昭紀 中田敏朗 永畠秀樹 片平兼久 安達直人 友田毅 川原田直也 田畑茂樹 水谷嘉之 内山祐介 小畑尚子 大西順平 服部侑 堂本晶子 菅谷ゆう 西颯太 高橋武士 北上達 原正之 山本有子 中山幸則 小倉卓 芳尾知也 磯山繁幸 加藤伸二 鈴木啓史 下里緑 田中哲哉 山田信二 小嶋俊彦 蓮川博之 新谷浩樹 宮村弘明 中川寛之 栁澤勇介 谷口真一 山田善彦 鳥塚智 徳田裕二 荒川彰彦 山田健太郎 武久邦彦 川上耕平 中橋富久 長谷部匡昭 小松茂雄 園田敬太郎 藤井清孝 河田和利 中西充 西田剛 十川和士 藤澤遥 宮原和典 西村融典 村上優浩 村上てるみ 三木哲弘 宮下武則 藤井美鈴 大熊将夫 藤田究 仲本孝幸 藤井耕児 高八弘 黒田栄治 太田尊士 池内洋 間島正博 松家輝 多田祐真 吉田有梨花 大西智司 山田浩三 藤井定吉 瀧川裕史 美馬仙治 長尾昌人 香西宏 松本智也 渡辺悠介 宮崎勝 川上清 嶋田真耶 佃晋太朗 山地優徳 辻田泉 大森誉紀 木村浩 東善敏 黒瀬咲弥 秋山勉 森重陽子 池内浩樹 西窪勇 川中聡 志保田尚哉 鎌田淳 岡田雄二 山本和雄 加藤徹 箕田豊尚 武井由美子 石井博和 田中克典 丸岡久仁雄 村田大樹 山崎晴民 松本明夫 外山祐介 宮田祐二 亀山忠 市原実 白鳥孝太郎 井鍋大祐 松永真 後藤弘平 墨岡宏紀 金田智 加藤泰久 古川久美子 山下達也 藤川哲平 渡辺真千子 坂口優子 石丸知道 大野礼成 岩渕哲也 荒木雅登 樋口俊輔 奥野竜平 内川修 森田茂樹 宮崎真行 谷口健太郎 石塚明子 西尾祐介 尾上武士 佐藤大和 熊本悠介 高橋肇 荒木英樹 石橋勇志 |
発行年度 | 2021 |
要約 | 診断に基づく小麦・大麦の栽培改善技術導入支援マニュアルは、アンケート式の5項目のリスクを簡易診断する「簡易診断部」、フローチャート式の条件別診断と対策を示す「診断・対策部」、詳細な対策内容を示す「解説部」からなるスマートフォンに対応したシステムである。 |
キーワード | 小麦、大麦、栽培、スマートフォン、リスク診断 |
背景・ねらい | 我が国の小麦、大麦の平均収量はそれぞれ約400kg/10a、300kg/10aであるが、600~800kg/10a以上となる圃場も多く存在し、現在の品種や栽培技術は基本的には高い収量ポテンシャルを有している。したがって、小麦、大麦の生産性の向上と安定化を図るためには、収量が低い圃場の底上げが重要であるが、どの技術を導入すべきか分からない場合や、技術導入の際に選択を誤る場合などの問題もある。そこで現地圃場の土壌の状況やその圃場の管理履歴、栽培技術の導入状況などを基にして、問題点を抽出するとともに、その問題点を改善するための技術を提示するマニュアルを、スマートフォンで利用できるようにシステム化して提供する。 |
成果の内容・特徴 | 1. 本システムは、小麦、大麦を栽培する上での、1)排水不良・湿害、2)土壌理化学性のリスク、3)枯熟れ・強制登熟等、4)雑草害、5)その他(病虫害、倒伏、気象に起因する問題)の5項目のリスクについて、診断と対策を示すことができる。また、本システムは、スマートフォンに対応したWEBサイト上で動作するものである。 2. 本システムはアンケート式による上記の5項目のリスクを簡易に診断する「簡易診断部」(図1)、フローチャート式による項目別のリスク診断とそれに対する導入すべき対策のポイントを提示する「診断・対策部」(図2)、更に詳細を把握するための技術マニュアルが閲覧できる「解説部」(図3)、の3部で構成されている。 3. 「簡易診断部」は、13の設問のアンケートに回答することで、上記の5項目のリスクを大まかに診断するプログラムにより、その結果をレーダーチャートに表示するとともに「診断・対策部」に誘導する(図1)。このプログラムは、現地生産者圃場の生育、収量、土壌等の調査データおよび対象圃場の管理履歴、圃場・生育状況等のアンケートデータに対して、導入技術との関連付けを実施して有効性のある指標を抽出し、これらの指標に基づき、異なる指標間のものを一体的に評価した結果を基に構築されている。 4. 「診断・対策部」は、設問に対しての回答や画像による確認を行って、フローチャート式に状況を判断することにより、導入すべき技術の選択や導入の可否についての判断を支援する(図2)。 5. 「解説部」では、個別の対策技術を詳細に解説した技術マニュアルが掲載されているサイトからPDFファイルをダウンロードして閲覧できる(図3)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 普及対象:小麦、大麦の生産者、普及指導機関。 2. 普及予定地域・普及予定面積・普及台数等:全国の小麦、大麦の栽培地域の内、排水不良・湿害、土壌理化学性のリスク、枯熟れ・強制登熟、雑草害、等のリスクがあると想定される単収が低い約18万haの圃場。 3. その他:「簡易診断部」、「診断・対策部」はスマートフォンに対応したレスポンシブWEBデザインであるが、「解説部」はスマートフォンでの閲覧に最適化されていないPDF版がダウンロードされるため、PC上での閲覧を推奨する。 |
図表1 | ![]() |
研究内容 | https://www.naro.go.jp/project/results/5th_laboratory/carc/2021/21_006.html |
カテゴリ | 病害虫 大麦 簡易診断 小麦 栽培技術 雑草 湿害 品種 |