摘要 11年度までに,各カンキツ品種に対する接種試験によりカンキツそうか病菌には病原性が異なる様々な病原性変異系統が存在する可能性が示唆された。一方,清見に宮川早生を戻し交雑した個体群には,カンキツそ...
温州萎縮ウイルス遺伝子のカンキツへの導入と抵抗性検定(278)
摘要 温州萎縮ウイルスおよび近縁のカンキツモザイクウイルスはウンシュウミカンの果実品質、および収量を低下させ、大きな被害をもたらしている。これらウイルスの土壌伝染を防ぐ有効な薬剤および耕種的防除法が...
摘要 日本の各地から採集された25クローンについて、寄主選択制を調べるため、ナス、キュウリ、ナシ、ウンシュウミカンに無翅胎生雌成虫5頭を接種し、3~2週間、場合によっては3週間の増殖を調べた。その結...
摘要 8年度に行った清見×宮川早生の戻し交雑個体に対するカンキツそうか病菌の接種試験の結果から抵抗性と思われる3個体と感受性と思われる4個体を選抜し、抵抗性及び感受性個体由来のDNAを混合し、ランダ...
カンキツにおける細胞質雑種作出による雄性不稔性の細胞質を持つ母本の育成(92)
摘要 カンキツにおいて最も強い雄性不稔性であるやくの退化は、核と細胞質との相互作用によって発現する。この雄性不稔性を利用した無核性育種を推進させるため、細胞融合法によって不稔性の細胞質を備える細胞質...
摘要 カンキツかいよう病に抵抗性の温州ミカンと感受性の福原オレシンジとのキメラ植物の作出を試みるとともに、RAPD法によるキメラ個体の選抜法を確立しようとした。その結果、寄せ接ぎした温州ミカンと福原...
摘要 わが国の主要品種である温州みかんはそうか病に罹病性であるため、防除のため年間2~3回の薬剤防除が行なわれているが、中晩柑のハッサク、オレンジ類、甘ナツ等は本病に抵抗性で防除の必要がない。植物側...
摘要 口之津支場のカンキツ類について、潮風害後の落葉状況の品種間差異を調査した。その結果、ウンシュウミカン、イヨ、シィクワシャーは落葉が少なく、潮風害に対する抵抗性が強いと考えられた。珠心胚実生に塩...
ミドリヒメヨコバイの加害時期によるカンキツ果実の被害の発現とその防除(277)
摘要 カンキツ園の優占種Empoasca sp.の幼虫は4月下旬から5月下旬にかけてカラタチの新葉上で発育するが、幼虫の発育にカンキツの品種間差が見られるかどうかを調査し、幼虫の発育と果実への加害や...
摘要 温州萎縮ウイルス(SDV)はウンシュウミカンの重要ウイルスで、近年発生の拡大が警戒されている。本研究ではSDVの遺伝子核酸を精製し、これのcDNAを作製して、クローニングを行った後、塩基配列を...
摘要 ポストハーベスト病害の一つである、緑かび病に抵抗性を示す品種が存在するか否かを知るため、広範な品種群に属する55品種の完全着色果に緑かび病菌を接種した結果、多くの品種で3日後にはほとんどの接種...
摘要 口之津支場内のカンキツ樹について、潮風害を受けた後の落葉状況により、その品種間差異を調査した。その結果、非常に落葉し易いものはカラタチ、シトレンジ、ナガキンカン、レモンで、落葉し易いものはスイ...
ミドリヒメヨコバイの加害時期によるカンキツ果実の被害の発現とその防除(280)
摘要 ポンカン、ネーブル、川野甘夏、新甘夏、温州みかんの5品種を供試して、10月中旬から12月中旬まで、時期を変えて成虫を接種し、被害の発現状況を見た。その結果、品種と時期によって被害の発現に差がみ...