摘要 加圧板法を用いて異なる水分領域で得られた土壌溶液の成分濃度の違いを4林分で調べた。各成分濃度と水分領域との関係を見ると、いずれのプロットにおいても、ナトリウム、アンモニア、カリウム、塩素、硫酸...
摘要 森林のもつ炭素固定能を主に地上部に配分された炭素量を基準に考えてきたが、根系に固定される炭素を考慮する必要がある。つまり、二酸化炭素を基に光合成によって作られた炭水化物が地上部、地下部にどのよ...
摘要 雲仙普賢岳は1990年11月17日に198年ぶりに噴火活動を開始し、その後の活発な噴火活動に伴い、森林、畑、住宅に多大な被害を与え、その後、H8年6月の噴火活動の終息宣言に伴い、森林復旧へむけ...
硫黄同位体比を用いた森林生態系での硫黄循環過程の解明に関する研究
摘要 硫黄化合物は地球温暖化の原因物質であるばかりでなく、湿性および乾性降下物の主要な成分として森林被害の原因物質として考えれている。その発生起源および森林生態系における硫黄循環に関する研究は未解明...
摘要 シラカシ枝枯細菌病菌の寄主範囲を調査した。本菌はブナ科以外の供試植物19科23属26種に病原性を示さなかった。よって、昨年度までの結果と総合すると、本菌はコナラ属の12種、マテバシイ属のシリブ...
摘要 マツノザイセンチュウの種内で比較した場合、2林分のアイソレイトは林分ごとに2つのクラスターにわかれ、RAPD解析によってマツノザイセンチュウの地理的変異が検出できることが判明した。マツノザイセ...
摘要 ヒノキ根株心腐病被害は、健全木部と明瞭に区別できる腐朽が発生している腐朽タイプ、腐朽部がウスバカミキリにより侵入と食害されフラスが詰まるかまたは消失して空洞化しているカミキリタイプ、腐朽部また...
摘要 鹿児島県桜島でマツ枯損が少ない原因を明らかにするため、マツノマダラカミキリの誘引捕獲調査を実施し、そのマツノザイセンチュウ保持状況の調査した。2年目の調査でも、前年度同様マツノマダラカミキリは...
絶滅のおそれのある樹種ヤクタネゴヨウの衰弱・枯死原因の解明(775)
摘要 希少木本植物ヤクタネゴヨウの野外における大量枯死の原因についてマツ材線虫病の関与という観点から検討した。屋久島、種子島および鹿児島市寺山に自生ないし植栽されたヤクタネゴヨウから試料を採取したと...
摘要 カシ・ナラ類枝枯細菌病菌について寄生性分化の有無とその過程の解明を試みるため、細菌学的性質を異にする系統の樹種別の分離試験および他のXanthomonas属細菌との系統類縁関係の解析を行った。...
摘要 オオゾウムシによる木材の穿孔被害回避の指針を得るため、本種の産卵時期、発育期間、成虫の発生時期等を調査した。大分県九重町の調査林分では、本種の産卵は4月下旬に始まり、6~7月にピークとなり、8...
摘要 1998年1月から12月までの間に、虫害15種21件、獣害1種1件、および病害16件の発生情報が寄せられた。虫害ではクスサンの発生が各地で目立ち、獣害では長崎県福江島でタイワンリス被害が発生し...
九州地域の森林におけるカラ類等の鳥類と昆虫類との相互作用(779)
摘要 照葉樹二次林内の調査区25haにカラ類用巣箱100個を架設し、巣箱で繁殖したシジュウカラのつがいを対象に親鳥による雛への給餌行動を記録・解析した。調査地では餌の66%がチョウ目幼虫によって占め...
大型草食獣が暖温帯の植生に及ぼすインパクトの評価と軽減(781)
摘要 スズタケを指標植物にしてニホンジカが植生に及ぼすインパクトを評価した。1972年に設定されたスズタケ刈り払い試験区に2箇所、無処理区に4箇所、スズタケ群落内に1箇所調査区を設け、それぞれ刈り払...
社会性狩りバチ類の個体群動態の記述と密度制御機構の解明(782)
摘要 野外における社会性狩りバチ類の生息場所や生息密度の変動を解明するために、誘引トラップでスズメバチ類を採集して、創設メスの受精状態と卵巣発達経過、スズメバチネジレバネの寄生率などを調べた。全国の...
暖温帯の野崎島に生息するニホンジカの行動生態学的研究(783)
摘要 調査地である長崎県五島列島野崎島では、奈良公園や金華山にみられるテリトリーやハーレムよりもルーズなdominance areaが形成されることがこれまでの研究から明らかにされてきた。10年度実...
摘要 人工林、天然林、自然公園、耕作地、住宅地などの異なる環境における生物の多様性を評価する指標生物として、膜翅目ハチ類を選定した。ハチ類のうち、天敵として重要なカリバチ及び植物の結実更新に重要なハ...
摘要 各地で広葉樹の造林地が増えてゆくと予想されるが、これまで大規模な広葉樹の造林は実施されていなかったので、どのような害虫が発生するのか懸念されている。また、森林管理にあたっては省力化や環境への配...
摘要 熊本県内および九州各地(奄美大島、五島列島、佐多岬など)、海外において、約2千点の野生きのこを収集し、標本を作成した。また約3百点の菌株を分離した。Chaetocalathus ehretia...
摘要 調査対象地域である熊本県球磨村森林組合において,立木評価手法を調査し立木評価を行うコンピュータシステムを作成するとともに,施業にかかったコストならびに収益を算出した。立木評価システムの開発では...