昆虫寄生線虫 Contortylenchus genitalicola の感染様式の解明(121)
摘要 マツノマダラカミキリ成虫が産卵した材から、経時的に線虫を分離した。C. genitalicolaは、産卵の翌春の材からも分離された。この結果から、本線虫は野外で越冬可能であることが明らかになった。しかし、C. ...
九州地域における収穫試験地資料を用いた長伐期林の暫定収穫予測(845)
摘要 全国的にみても唯一の林分成長の長期継続データである収穫試験地の調査を進めるため,川添収穫試験地(鹿児島森林管理署)ならびに鬼神収穫試験地(北薩森林管理署管内)の調査を実施し,林分構造を解析した...
摘要 本研究は農林複合経営林家の実態と動向と地域林業の確立、山村地域の持続的発展におけるこれらの林家の位置づけを明らかにすることを目的としている。農林複合経営は農林業以外の就業機会の少ない山村に適合...
暖温帯スギ林における大気-森林系CO2フラックスの解明(854)
摘要 本研究は、微気象観測によって、我が国の最も重要な林相の一つである、スギ人工林上の正味CO2吸収量とその季節変化を解明し、CO2フラックス形成過程について検討することを目的としている。当年度は、...
摘要 山地災害に関わる洪水流出の実態を把握するために、1991年の台風19号によって大量の風倒木が発生した大分県玖珠郡玖珠町深耶馬溪の山地渓流を対象に、1993年9月の台風13号による災害時の流況を再現し流木...
摘要 雲仙普賢岳周辺斜面の浸透特性を把握するため、堆積物表層の飽和透水試験を行った。試験には、火砕流堆積地、ヒノキ林地、広葉樹林地の試料と新生火山灰を火砕流堆積物に被覆した試料を用いた。その結果、新...
摘要 雲仙普賢岳周辺域における降雨時の表面流発生を予測する指標を得るため、噴火堆積物の表層において簡易浸透能試験を実施した。表層堆積物の浸透能値は、砂質の火砕サージ堆積物で最も高く、ついでシルト質の...
九州地方北部における主要森林土壌の水源涵養機能の解明とその評価(850)
摘要 火山灰がほとんど堆積していない暖温帯の森林流域において、微地形単位と土層の厚さとの関係を定量化し、代表的な土壌の土壌水分特性を把握するために、鹿北流域試験地3号沢流域において、計121地点で簡易...
摘要 温暖多雨地域の山地森林流域での気象環境形成作用の解明を目的として、1991年から鹿北流域試験地で水文・微気象観測を行っている。当年度は2号流域に新たに建設した大型気象観測塔に設置した気象測定機器に...
摘要 森林組合などで森林計画等を編成する場合,地理的な情報が必要となる。しかし山地の等高線は屈曲部が多いため,デジタル化にはデータ量が多くなり,その整備等が困難とされていた。そこでパソコンを利用して...
摘要 九州中央山地におけるブナ林の天然更新過程を解明するため,ブナの種子生産と実生の定着過程を長期的に継続観測した。当年度も方形区内にブナ実生の発生はみられず、ブナの種子生産による繁殖が極めて限定的...
摘要 九州管内の5ヵ所の試験地(都市の住宅地,都市近郊の公園,農山村の小規模な住宅地,スギ人工林,照葉樹天然林)に竹筒トラップを設置して,竹筒内に営巣するハチの種類と営巣数を調べた。その結果,スギ人...
摘要 森林利用特性の地域類型化手法の利用可能性を明らかにするために熊本県内の94全市町村に対して適用しこれまで未対応であった市街地特性抽出に必要な変数を検討した。その結果、人口密度,労働力人口比(15-6...
東南アジアにおける担子菌類の分類および遺伝的多様性の研究(843)
摘要 カリマンタンのムラワルマン大学演習林ブキット・スハルトにおいて発生しているきのこの調査を行い、合計96点の乾燥標本と9菌株の分離菌株を得た。この調査区は、1997年の山火事の被害がひどく、菌根性きの...
摘要 熊本県熊本市、菊池渓谷、宮崎県えびの高原、長崎県高来町、鹿児島県奄美大島、群馬県片品村、新潟県新津市などから、野生きのこ類を採集し、170点の乾燥標本、90点の培養菌株を得た。奄美大島で、不整...
摘要 全国食用きのこ種菌協会加入の9社が昭和49~54年に提出したシイタケ菌株152株の中から102菌株および野生シイタケ33菌株、合計135菌株のDNAを抽出した。シイタケ4菌株のIGR領域(核内...
菌床栽培施設における害菌被害の実態と感染経路の解明(840)
摘要 本課題は、きのこの菌床栽培施設内における、害菌類およびダニの動向を調べ、感染経路の特徴を捉えることを目的に試験を行った。平成10年度には、九州各県における林業試験場との共同で、害菌類の調査方法マ...
摘要 クロマツ無菌実生苗に純粋培養したショウロ菌糸を接種する菌根合成が安定して可能になり、確実にショウロの菌根であるといえる試料を随時得られるようになった。野生のショウロ子実体から胞子懸濁液を得て接...
摘要 飼育実験からコナダニ科のほとんどの種が食性と見なせることが判明した。トラップによるダニ捕獲結果から,ナメコ栽培施設の培養室では,ダニは人の動きにともなって出入り口を通じて侵入することが多いと示...
遺伝育種に用いるシイタケ菌株の作出および連鎖地図の作成(836)
摘要 連鎖解析に用いるためのF1世代の胞子菌株を得るために、シイタケ交配菌株からマイクロマニュピレータによる単胞子分離を行った。単胞子分離の際には、同一担子器に由来すると思われる4胞子をひとつのセット...