シソモザイクウイルスの遺伝的類縁関係ならびに媒介性および宿主範囲
要約 オオバ(青シソ)のモザイク病の病原体であるシソモザイクウイルスは、エマラウイルス属の新種ウイルスであるが、既知エマラウイルス15種が形成する3つのサブグループのいずれにも属さない。宿主範囲はシソ属...
ウンシュウミカンのアスコルビン酸含有量の品種群における差異及びその糖度との関係
要約 ウンシュウミカンのアスコルビン酸含有量は、出荷時期別に比較すると早生品種群で最も高い値を示す。また、糖度とアスコルビン酸含有量はいずれの品種群でも有意な相関関係が認められることから、高糖度であ...
国内主要産地のウンシュウミカン中β-クリプトキサンチン含有量と糖度との関係
要約 国内主要産地におけるウンシュウミカン中のβ-クリプトキサンチン含有量は、極早生品種よりも収穫時期が遅い早生や中生・晩生品種で有意に高く、糖度とβ-クリプトキサンチン含有量には多くの産地・...
要約 圃場内外への天敵温存植物の植栽と天敵に悪影響の少ない殺虫剤の選択によって土着天敵の定着や増殖を促すことにより、薬剤抵抗性を発達させて難防除害虫となっているアザミウマ類やハダニ類等を安定的に管理...
要約 カンキツ新品種「あすみ」はカンキツ興津46号に「はるみ」を交雑して育成した中生のミカンである。1月下旬~2月上旬に成熟し、糖度が極めて高く、芳香があり食味に優れる。 キーワード カンキツ、新品種、中...
紫外線照射は強い抗菌物質であるスコパロンをカンキツ類に生成させる
要約 カンキツ類に紫外線を照射した場合、クマリン類のスコパロンが葉および果皮に生成する。スコパロンは他のクマリン類と比べても強い抗菌活性を有している。 キーワード カンキツ類、紫外線、ファイトアレキシ...
低温によるウンシュウミカンの花成誘導時期には茎のCiFT 遺伝子発現が増大する
要約 ウンシュウミカンでは低温により花成が誘導されるが、これに対応して茎におけるCiFT 遺伝子のmRNA発現量が増大することから、低温による花成誘導にはCiFT 遺伝子の発現が重要である。 キーワード ウンシ...
露地早生ウンシュウミカンの全量施肥用配合肥料による省力施肥法
要約 露地早生ウンシュウミカンに複数のシグモイド型被覆尿素と無機、有機肥料を配合した全量施肥用配合肥料を、11月上旬に全量1回施用すると、慣行施肥に比べ収量・品質を落とすことなく、年間窒素施用量が20%...
要約 カンキツ新品種候補「津之輝」は「(清見・興津早生)No.14」に「アンコール」を交雑して育成したミカンである。剥皮は比較的容易で、じょうのう膜が薄く、無核性で食べやすい。糖度が高く食味良好で、施設栽...
開花時期が7月中旬以降となった施設栽培キンカンの高品質果実生産のための秋期夜温管理法
要約 施設栽培キンカンでは、開花時期が7月中旬以降となった果実は、秋期の夜温が高いほど肥大が良好で、減酸もよく、食味も良好となる。着色、果実肥大および省エネ上から10月中旬からの加温開始は15程度が適し...
要約 施設栽培キンカンでは3番花または4番花の満開1週間後に、エチクロゼート100ppmを散布すると、着果量が減少し、摘果作業が軽減できる。 キーワード 施設栽培キンカン、エチクロゼート、着果率、摘果、労力軽...
要約 施設栽培キンカンの土壌中の交換性苦土含量は高いが、交換性カリ含量が高いため樹体への苦土の吸収が抑制され、12月の葉中のマグネシウムが欠乏している園地数は全調査園地数の65%である。 キーワード キン...
要約 徳島県内で枝変わりとして発見された「上板6号」は、果皮の緑色が濃く着色が遅い濃緑晩生系統で、従来のスダチ系統よりも貯蔵性が高く、1~3月に出荷できる長期貯蔵用品種として有望である。 キーワード ...
要約 加温ハウス栽培マンゴー「アーウイン」では、被覆複合肥料を用いて施肥回数を年3回から2回に削減することにより、収量、果実品質を低下させることなく10a当たりの労働時間を約90分削減することができる。 キ...
要約 自根発生樹は、非発生樹に比べ、地上部では中枝、大枝が、地下部では中根、大根の割合が多い。また、T/R率(地上部/地下部比)は低く、葉及び細根量は非発生樹と同程度であることから直接生産に関係のない器...
カンキツ「天草」の加温ハウス栽培における適正着果量は葉果比80〜100
要約 「天草」の加温ハウス栽培では、着果量を葉果比80~100(1立方メートル当り14果)にすることで、細根活性や葉色が良好となり、樹勢の維持が図られ、翌年の着花が適量確保でき、高品質果実が安定生産できる。 ...
要約 「日向夏」及び「日向夏」の早生種である「宿毛小夏」の施設栽培において、受粉樹に「西内小夏」を利用することにより、種子の少ない果実が生産できる。この場合、開花期の訪花昆虫の侵入を防ぐため天窓、サ...
要約 「せとか」の施設栽培は充分な潅水を行うと肥大、品質とも良好である。 背景・ねらい カンキツ「せとか」では施設栽培による高品質果実生産が行われているが、栽培技術が確立しておらず、他の施設カンキツに...
温床線を用いた部分的地中加温によるカンキツ「不知火」の生育促進
要約 「不知火」の雨除け栽培において、電気温床線を巻き付けた円筒形発熱体を使用して部分的な地中加温を行うことにより、地温は発熱体からの距離や深さによって異なるが、萌芽と開花を促進する。 背景・ねらい ...
食味と香りが良い中生のカンキツ新品種「麗紅」(カンキツ口之津32号)
要約 新品種「麗紅」は、「清見・アンコールNo.5」に「マーコット」を交雑して育成した中生のタンゴールである。外観は赤橙色、平滑で美麗である。芳香があり、糖度が高く良食味である。 キーワード カンキツ、新...