エンドファイトが植物体内で産生するN-フォルミルロリンが感染牧草の斑点米カメムシ抵抗性を向上させる
要約 Neotyphodium属のエンドファイトが感染した牧草から精製したN-フォルミルロリンをアカヒゲホソミドリカスミカメに経口投与すると、孵化幼虫では50ppm以上で、成虫では500ppmで生存率が低下する。また、N-フ...
斑点米カメムシ抵抗性牧草の育種に活用できるエンドファイト「Neotyphodium occultans」
要約 エンドファイトの一種Neotyphodium occultansが感染したイタリアンライグラスは、斑点米カメムシ抵抗性物質であるN-フォルミルロリンを蓄積し、摂食したアカヒゲホソミドリカスミカメの生存率を低下させる。...
シバ混在畦畔における薬剤散布と草刈りによるシバ優占植生への誘導技術
要約 シバが混在する畦畔では、抑草剤および除草剤の散布と草刈りを併用することにより、2~3年でシバの優占化が可能となる。シバが優占化した畦畔では、以後の草刈り作業が年2回程度で済み省力化できる。 キ...
要約
アカヒゲホソミドリカスミカメの増殖を抑制する転作牧草地の草種および作付体系
要約 アカヒゲホソミドリカスミカメの羽化率はイタリアンライグラスで飼育した場合に高く、夏作牧草のスーダングラスやソルガムで低い。本種の増殖は夏作牧草の単作またはイタリアンライグラスの1番草の刈取り後...
要約 本州中低標高地帯において夏作後の飼料畑等の冬季放牧利用に適した草種は、立毛備蓄量、利用率および再生量からライムギ、イタリアンライグラスの順で有望である。 キーワード イタリアンライグラス、再生量...
要約 フタテンチビヨコバイは、九州中部では7月下旬から密度が増加し、9月に発生ピークを迎える。本種は夏期から秋期にかけてはオヒシバやメヒシバ等のイネ科植物上で増殖し、冬期は主にササで成虫越冬する。 キ...
要約 結実期のノシバ草地に牛を放牧し種子を採食させた後、新規造成地で放牧することで、種子を含む 糞から発芽したノシバが定着する。被度拡大は頭数増、複数回の放牧、複数年度での実施により促進。採食に 加え...
イタリアンライグラスにおける花粉源からの距離と交雑率との関係
要約 イタリアンライグラスにおいて雄性不稔個体で花粉源から450m、花粉稔性のある小集団で71mの距離で交雑が認められるので、暖地など主要栽培地で広く分布しているライグラス自生集団への組換え体からの距離隔...
要約 アカスジカスミカメの第1世代幼虫の発生盛期に、繁殖地の草刈りを実施することにより、斑点米被害は抑制される。また、草刈りを実施していない繁殖地が近接していると斑点米被害は多くなり、少なくとも100m...
水田畦畔におけるイネ科雑草の出穂程度がアカスジカスミカメ密度に及ぼす影響
要約 6月から8月にイネ科雑草の出穂がほとんどない畦畔では、アカスジカスミカメ密度は極めて低い。また、アカスジカスミカメが多く認められる畦畔は、6月はイタリアンライグラスとスズメノカタビラ、7月はイ...
夏季栽培ヒエと春秋季イタリアンライグラスを利用する水田放牧草地
要約 転作田等の草地化にあたって、耐湿性の強い栽培ヒエとイタリアンライグラスを季節により組み合わせることにより、3月下旬から11月末まで放牧可能な年間乾物生産量約1t/10a、延べ放牧頭数約1,000頭・日/...
久住地域の採草地における晩生イタリアンライグラスの追播による生産性向上
要約 野生化したイタリアンライグラスが優占し、収量が減少している採草地に長期利用型(晩生)イタリアンライグラスを3kg/10a追播することにより、播種翌年の1番草の乾物収量が既存草地と比較して122~309kg/10a...
遺伝子組換えトウモロコシ連作後の飼料作栽培における生物相への影響モニタリング
要約 トウモロコシの除草剤グリホサート耐性遺伝子組換え品種と非組換え品種を一般圃場に4年間連作した後、冬作に非組換え体イタリアンライグラス、夏作に非組換え体トウモロコシを栽培しても、後作の生育や圃...
不耕起播種トウモロコシ作付体系に適する冬作草種の選定と再生草処理法
要約 夏作トウモロコシの不耕起作付体系において、冬作草種としてライムギを選定し、再生草処理法として除草剤散布を行うことで、トウモロコシは収穫の遅延が防止され、増収する。 キーワード 不耕起播種、再生...
夏期湛水による麦作難防除雑草カラスムギおよびネズミムギの防除効
要約 麦作難防除雑草のカラスムギ種子は、夏期の常時湛水条件で15日以内に死滅するが、間断潅水条件では死滅率は低下する。ネズミムギ種子は50日間程度の常時湛水条件で約90%死滅するが、間断潅水条件では50日で...
要約 イタリアンライグラスにおけるアカヒゲホソミドリカスミカメ成虫のすくい取り効率は平均21%で、草の状態(草丈・生育ステージ)による差はない。イネ出穂後の水田におけるすくい取り効率は15%である。 キー...
要約 農家で製作可能な安価で簡易な予乾型ロールベーラ用乳酸菌添加装置を開発した。これにより、高品質な飼料イネサイレージ等の調製が可能である。 キーワード 飼料イネ、乳酸菌、添加装置、予乾体系、ロールベ...
要約 放棄された水田放牧草地はイネ科草種が繁茂し、それらを餌資源としてアカヒゲホソミドリカスミカメ等のカメムシ類が多発生する。 キーワード 水田放牧、水田、カメムシ類、虫害、イネ科牧草 背景・ねらい 水...
要約 トールフェスクとライグラスの属間雑種である導入品種「Felina」は、オーチャードグラスに比較して収量性、越夏性及び葉腐病抵抗性が同程度か優れ、温暖地におけるフェストロリウムの育種素材として有望であ...