要約 ブタ血中の代謝物である分岐鎖アミノ酸濃度の高さは、豚の筋肉内脂肪含量の高さを推定する指標となるため、育種効率化が期待される。 キーワード 豚肉質、筋肉内脂肪含量、メタボロミクス、分子マーカー、分...
ドローン空撮画像と画像解析から得たrG植生指標による育種の効率・客観化
要約 ドローンと画像解析法から簡便に取得できる相対緑赤植生指標(rG)法を用いることにより、飼料作物育種の個体選抜圃場や生産力検定条播圃場における草勢および罹病程度を効率的・客観的に評価できる。 キーワ...
要約 ニュージーランドの子牛生産コストは日本の大規模経営平均の約7分の1であり、コスト格差の主な要因は周年親子放牧に加えて、自然交配、輪換放牧と哺育能力の高い繁殖牛選抜、ケール等を利用した冬季飼養、キ...
泌乳持続性の遺伝的改良は泌乳中後期の乳中体細胞数を低下させる
要約 乳量の遺伝的能力が同程度の場合、泌乳持続性の遺伝的能力が高い個体は、乳房炎の管理指標である乳中体細胞数が低く、特に泌乳中後期で低い。このことから、泌乳持続性の遺伝的改良は泌乳中後期の乳中体細胞...
要約 ゲノム編集と体細胞クローン技術を用い、余分なDNA断片を挿入することなくウシの疾患原因遺伝子が修復できる。 キーワード ゲノム編集、クローン技術、黒毛和種、遺伝子修復、ゲノム育種 背景・ねらい 家畜...
要約 ペレニアルライグラス「東北7号PR」は、越夏性、収量性に優れ、本州以南の寒冷地(東北地域や中部高標高地帯:年平均気温9~12°C)を対象に、主に放牧用として利用できる。 キーワード 放牧用、越夏性、ペ...
低標高地での越夏性や永続性に優れるトールフェスク極早生品種「Kyushu 15」
要約 トールフェスク「Kyushu 15」は、出穂が早生品種「ナンリョウ」より1週間程度早く、低標高地の越夏性と永続性に優れる極早生品種で、放牧に利用できる。 キーワード トールフェスク、越夏性、永続性、放牧、...
インプリンティング効果を考慮したゲノム情報に基づく遺伝的能力評価法の開発
要約 遺伝子型値ベースおよび配偶子ベースにおいてインプリンティング効果を考慮するために開発した2つのゲノミックBLUP法は、全遺伝能力およびその分散成分の推定精度を向上させる。 キーワード ゲノム情報、イ...
連鎖不平衡の程度を考慮したゲノム情報に基づく遺伝的能力評価法の開発
要約 連鎖不平衡の程度を考慮するために開発した、すべての1塩基多型マーカーに3通りの方法で重み付けを施した3つのゲノミックBLUP法は、ゲノミック育種価および遺伝分散の推定精度を向上させる。 キーワード ゲ...
南九州の夏播き栽培に適するネコブセンチュウ増殖抑制エンバク「スナイパー」
要約 夏播き栽培でネコブセンチュウの増殖を抑制するエンバク「スナイパー」は、播種適期より20日程度遅く播種した場合でも年内に出穂する極早生品種で、南九州では他の普及品種と同程度に多収である。 キーワー...
要約 雌牛の繁殖性の改良指標として初回授精受胎率の遺伝的能力を評価するとき、未経産から2産までの初回授精受胎率の情報に初産305日乳量と空胎日数の情報を加えることで、初回授精受胎率の推定育種価の信頼度を...
多収と耐倒伏性を両立させた夏播き用エンバク極早生品種「K78R7」
要約 夏播き用エンバク極早生品種「K78R7」(商品名:アーリーキング)は、9月上旬に播種し、年内に収穫する作型で既存の多収品種と同程度以上の収量性と極強の耐倒伏性を兼ね備えた品種であり、ひょう紋病等に対す...
要約 紫イネは、良好なサイレージ発酵品質を示し、抗酸化物質のアントシアニンを多く含む。その家畜への給与は抗酸化酵素の活性を上昇させることから、機能性物質の供給源として有効である。 キーワード ウシ、紫...
要約 在群期間に関する育種価推定のために用いる形質の最適な組み合わせを検討する。在群期間、乳量、体細胞スコア、肢蹄、胸の幅、鋭角性、乳房の懸垂、乳房の深さおよび前乳頭の配置を含めたとき、在群期間推定...
北海道検定牛群における泌乳持続性の分娩年次変化及び産乳・繁殖との関係
要約 泌乳持続性(LP)は1993年以降上昇傾向を示す。高LP牛はピーク乳量や初期増加乳量が低い特徴があり、305日乳量は初産次を除き低いが、搾乳日数が長く、乾乳日数が短く、総乳量が多く、分娩間隔が長い。 キーワ...
血清飢餓培養した体細胞ミトコンドリアの注入はウシ卵子の発生率を低下させる
要約 7日間血清飢餓培養を行ったウシ線維芽細胞より精製したミトコンドリアは、MⅡ期のウシ卵子へ顕微注入することにより、単為発生能を低下させる。同様に、マウス線維芽細胞より精製したミトコンドリアの顕微注...
ウシ乳腺上皮細胞の血管内皮増殖因子発現に及ぼす泌乳関連ホルモンの作用
要約 血管の新生や透過性を亢進する因子である血管内皮増殖因子(VEGF)の発現はウシ乳腺組織では乾乳期よりも泌中乳期に増大する。ウシ乳腺上皮細胞におけるVEGFの発現は泌乳関連ホルモンであるプロラクチン、グ...
要約 黒毛和種繁殖雌牛のPit-1 遺伝子多型と哺育能力や発育性に関する育種価推定値に関連があるかを検討した。Pit-1 遺伝子型により黒毛和種の哺育能力や発育性に差があることが示唆された。 キーワード 黒毛和種...
要約 ボディコンディションはスコアの絶対値ではなく、分娩後の最大減少量などの相対値でのみ繁殖性との相関が認められる。305日乳量から、分娩後の初回排卵日、初回発情日、および初回授精日の平均と範囲を推定...
牛脂肪交雑基準(BMS)ナンバーに対応する胸最長筋内脂肪含量は増加している
要約 牛脂肪交雑基準(BMS)ナンバーは主として脂肪含量をもとに1988年に作成されたが、現在はBMSナンバーに対応する脂肪含量が基準と比較して高くなってきており、現状を反映した新たな基準が必要である。 キー...