要約 2017年に国内の地鶏群でみられた大量死の要因は、鶏貧血ウイルスと鶏伝染性気管支炎ウイルスの混合感染症である。この発生で分離された鶏貧血ウイルスは過去の国内分離株と比較してやや強い病原性を有する。...
セリンはカンピロバクターの栄養源として最も重要なアミノ酸である
要約 セリンを主要な栄養源とする条件下で培養したカンピロバクターの網羅的遺伝子発現解析を行ったところ、鞭毛合成遺伝子の発現低下、セリンを基質とするアミノ酸合成遺伝子の発現上昇など、本菌がこの環境に適...
要約 カンピロバクターの細胞壁を構成する糖鎖の修飾酵素を欠損させると、本菌の運動性、バイオフィルム形成能、マクロファージによる貪食と殺菌に対する...
カンピロバクターの細胞表面糖脂質の糖鎖欠損により鶏腸管内定着性が低下する
要約 カンピロバクターの細胞表面糖脂質であるリポオリゴサッカライド(LOS)の糖鎖長が胆汁酸への抵抗性と関連している。LOS糖鎖が一定以上欠損するとカンピロバクターの胆汁酸抵抗性は大きく減弱し、鶏腸管内での...
地域在来の天敵昆虫を利用した養鶏場におけるイエバエ防除システム
要約 地域在来の天敵昆虫(ガイマイゴミムシダマシ、クロチビエンマムシ)と薬剤(プロチオホス製剤、シロマジン製剤)を組み合わせることで、養鶏場のイエバエを安定的に防除でき、かつ薬剤使用量を低減できる。...
H5N1高病原性鳥インフルエンザウイルスの鶏伝播性と野生カラスの感染例
要約 高病原性鳥インフルエンザウイルスは鶏間では爆発的に伝播するとされているが、感染羽数が少ない場合には伝播しにくくなる。一方、発生農場の周辺で死亡して見つかったハシブトガラスの体内からH5N1ウイル...
有機栽培のためのイチゴ「サンチーゴ」に適した育苗時の施肥技術
要約 「サンチーゴ」の有機栽培では、樹皮廃棄物を発酵させたバークとパーライトの混合培地を用い、育苗時に有機質肥料(6-6-4)を慣行の1/4に減肥することにより、12月上旬から頂果房を収穫でき、5t/10a以上の可販...
アビジン遺伝子を導入したイネの玄米は貯穀害虫の成育を阻害する
要約 鶏卵の糖タンパク質であるアビジンの遺伝子を導入した形質転換イネの玄米は、貯穀害虫であるヒラタコクヌストモドキに対して虫害抵抗性を示す。 キーワード アビジン、米、貯穀害虫防除、遺伝子組み換え 背...
暑熱期における採卵鶏への重曹および塩化カリウム給与による産卵成績の改善
要約 採卵鶏の《暑熱ストレス》による夏期の生産性の低下を防止するため、飼料中に《重曹》および《塩化カリウム》を添加し、鶏に給与すると産卵成績が改善される。 背景・ねらい 夏期の採卵鶏は暑熱ストレスによ...
要約 抗ニワトリCD4あるいは抗ニワトリCD8抗体を用いて,CD4あるいはCD8陽性T細胞を除去した鶏を作出し,Leucocytozooncaulleryiの感染状況および免疫学的変化を調べたところ,鶏ロイコチトゾー...
異なる主要組織適合遺伝子(MHC)を持つ2系統の近交系ウズラの作出
要約 抗体産生能で高低選抜を進めた2系統の近交系日本ウズラは主要組織適合遺伝子複合体(MHC)座もホモ接合体になっていることが明らかとなった。遺伝的に均一でMHC遺伝子がそれぞれ異なるこれらのウズ...