要約 ナスpad-1変異体は、オーキシン生合成の逆反応を触媒するアミノ基転移酵素の機能欠損により子房に高濃度のインドール酢酸(IAA)を蓄積し、単為結果性を示す。原因遺伝子Pad-1のトマトとピーマンにおけるオル...
トマト果実形成における内生および外生サイトカイニンの作用と調節機構
要約 開花期までのトマト子房の発達には内生のリボシド型サイトカイニン類とイソペンテニルアデニンが、受粉後の果実肥大にはtrans-ゼアチンが関与する。合成サイトカイニンであるホルクロルフェニュロ...
ナス系統「AE-P03」の主要な単為結果性遺伝子座と育種選抜マーカー
要約 単為結果性ナス系統「AE-P03」にみられる非受粉条件での果実肥大性は、第8染色体上の遺伝子座Cop8.1によって支配される。本形質は、近傍のDNAマーカーemf21H22およびemh11J10により選抜できる。 キ...
要約 本邦初発生のトマト退緑萎縮ウイロイド(TCDVd)は多くのナス科と一部のキク科植物に無病徴感染し、耐熱性・耐希釈性は極めて高い。また、トマトに感染した本ウイロイドは交配に用いるクロマルハナバチの受粉...
要約 単為結果性ナス系統「AE-P03」は、経済的栽培品種の結実率が低下するような高温条件下においても高い結実性を示す。 キーワード 結実率、高温、単為結果、ナス 背景・ねらい ナスは高温や低温によって結...
セイヨウミツバチによって受粉した促成栽培ナスの収量及び果実の形状
要約 ナス促成栽培において、セイヨウミツバチによる受粉ではセイヨウオオマルハナバチに比べて収量は同等だが、11~3月に形状不良果率が高まる。また、1葯当たり稔性花粉量が0.5 mg以下になると着果率が低下し...
無加温ハウス栽培におけるナス単為結果性系統利用の省力効果と生産性
要約 ナス単為結果性系統は、寒冷地の無加温ハウス栽培において、受粉処理なしでも5月から11月まで収穫が可能である。従来品種に比べて収量性が劣るが、市場性も十分であり、処理労力や資材費が削減できることか...
要約 品種‘式部’での無加温半促成ナス栽培において、開花前7日間の平均最低気温を11~12℃に保てれば、着果処理を訪花昆虫による受粉のみとしても、ホルモンの併用処理と同等の収量性を得ることができる。 キーワ...
要約 ナス(「千両二号」)の受粉にマルハナバチを利用した場合、パラクロロフェノキシ酢酸(以下4-CPAと略す)処理に比べて果実形状はやや異なるが、上物率が向上し、同等もしくはそれ以上の収量が得られる。 キ...
要約 防虫ネットによる開口部被覆、定植時粒剤処理、天敵としてタイリクヒメハナカメムシ、導入寄生蜂(イサエアヒメコバチ、ハモグリコマユバチ)の放飼およびこれらの天敵に影響の少ない選択性殺虫剤を組み合わ...
要約 植物ホルモンを含まない培地で培養された単為結果性ナス子房は肥大し、 非単為結果性ナスは肥大しない。単為結果性ナスにおいてオーキシン含量は培養期間中高く維持され、内生オーキシンの子房肥大への関与...
花粉媒介昆虫(ツチマルハナバチ)を利用した加温促成ナスの着果技術 高知農技セ
要約 加温促成ナス栽培では、平均夜温12℃の変夜温管理により花粉媒介昆虫(ツチマルハナバチ)を利用した受粉が可能となり、植物生長調節剤の単花処理を省略できる。 高知県農業技術センター・作物園芸部・施設野...
2種の天敵の同時放飼によるイチゴ・ナスのワタアブラムシの防除効果
要約 施設栽培イチゴおよび半促成栽培ナスのワタアブラムシに対してアブラバチとショクガ タマバエを放飼するとイチゴでは放飼2週間後から60日間、ナスでは放飼1週間後から35日 間ワタアブラムシを低密度に抑制...