食味と香りが良い中生のカンキツ新品種「麗紅」(カンキツ口之津32号)
要約 新品種「麗紅」は、「清見・アンコールNo.5」に「マーコット」を交雑して育成した中生のタンゴールである。外観は赤橙色、平滑で美麗である。芳香があり、糖度が高く良食味である。 キーワード カンキツ、新...
周年マルチ点滴かん水同時施肥法導入に必要なウンシュウミカンの価格水準評価法
要約 周年マルチ点滴かん水同時施肥法を導入するには、追加費用が必要になるが、その費用を償う粗収益を獲得する高品質ミカンの価格は、出荷量、高品質ミカン割合、レギュラー品価格より求められる。 キーワード ...
要約 春肥の吸収効率は「はるみ」が「不知火」より高く、その原因は細根量の多少によるものと推定される。また、吸収された窒素は、「不知火」では旧葉などの旧器官にもかなり移行するのに対し、「はるみ」では春...
要約 露地栽培のウンシュウミカン「白川」では、夏重点溶出型の肥効調節型肥料を用いた11月上旬の年1回施肥における収量及び果実品質は、有機配合肥料を用いた慣行の年3回施肥と同等で、施肥の省力化と窒素施用量...
要約 温州ミカン「原口早生」においてミカンハダニの寄生密度を年間を通して1葉当たり3頭以下に抑えると、主幹の肥大や枝葉の生育への影響はなく、果実品質及び収量への影響もない。 キーワード 病害虫、作物虫害...
極早生温州ミカン「豊福早生」、「肥のあけぼの」の加温ハウス栽培技術
要約 極早生温州ミカン「豊福早生」、「肥のあけぼの」の加温ハウス栽培は、根域の土壌が乾燥する条件を整えることにより、糖度12度程度の高品質果実が生産され、既存の早生温州より収穫までの暖房期間が短縮され...
温州ミカン「山下紅早生」の高うねマルチ栽培における適正施肥量
要約 温州ミカン「山下紅早生」の高うねマルチ栽培では、施肥量を露地栽培での県基準量の2/3まで減らしても、樹冠容積当たりの収量は増加傾向となり、果実の糖度が高まる。 キーワード 温州ミカン、山下紅早生、...
ヒリュウ台利用による温州ミカンの糖度上昇効果と樹体の生理的特性
要約 温州ミカン「今村9号」にヒリュウ台を用いると、カラタチ台よりみかけの光合成速度が低下するが、葉の水ポテンシャルが低下し、とくに日中の樹体の水分ストレスが大きくなって糖含量が増加し、カラタチ台樹...
要約 高糖系温州ミカン「白川」は、緑化前に徒長的に伸長している新梢を芽かきすることで着果しやすくなり、極大果が減り、品質が向上する。芽かきに要する作業時間は、10a当たり、着花の少ない年で3~5日間程度...
要約 ヒリュウ台温州ミカン「大津四号」の1年生苗を、保水性の高い粒状培土により育苗すると、新梢が長くなって樹高も高くなり、早期に樹冠拡大が図れる。また、苗植え付け後に黒ポリフィルムでマルチ処理し、春...
新品種の高接ぎ更新における「宮内伊予柑」の中間台木としての有効性
要約 「宮内伊予柑」を中間台木に用いた「不知火」、「せとか」、「あまか」、「はるみ」、「ありあけ」の高接ぎ4年後の樹勢、結実性、品質は良好で、「宮内伊予柑」を用いた高接ぎ更新は可能である。 キーワード...
温州ミカンの品質向上のための土壌改良資材散布による土壌の乾燥促進法
要約 赤黄色土の温州ミカン園では、酢酸ビニール系資材を土壌表面に散布することで、土壌を乾燥させ、果実品質を向上させることができる。長崎県果樹試験場・施肥改善科 背景・ねらい 温州ミカンで糖度の高い果実...
早熟で食味が良く食べやすいミカン新品種候補「カンキツ興津 54 号」
要約 ミカン新品種候補「カンキツ興津 54 号」は、「E- 647」に「宮川早生」を交雑して育成したミカンである。オレンジ様の風味があり良食味である。皮むきがし易く、じょうのう膜が薄く、種子が少なく食べやす...
要約 極早生温州では周年マルチと点滴潅水チューブによる潅水施肥の併用により気象条件に左右されずに高品質果実安定生産ができ、マルチ被覆・撤去・肥培管理の 省力化と、減肥による環境保全型栽培が可能となる...
要約 高糖系ウンシュウミカンの交互結実栽培において、生産樹への夏肥増施は果実品質と収量を向上させる。遊休樹への夏肥増施と秋肥早期施用は、収量安定に有効である。 背景・ねらい 高糖系ウンシュウミカンの...
要約 「かごしま早生」は極早生温州「徳森早生」の珠心胚実生である。樹勢は強く、樹姿はやや開張する。果形はやや腰高のへん球形で、果肉色は濃い。減酸が早く、糖度が高い。食味良好である。収穫適期は9月中旬...
要約 早生温州では樹別あるいは園地別に隔年交互結実栽培を実施することにより、収量が安定し、果実品質が向上するとともに主要管理の作業時間が短くなり省力化が図られる。佐賀県果樹試験場・常緑果樹研究室 背...
極早生温州の透湿性シートマルチとかん水による高品質果実の早期収穫法
要約 極早生温州に透湿性シートを7月上旬から収穫期まで土壌全面被覆し、8月上旬以降にかん水を行うことで、果実のクエン酸を適度に減少させ糖度を高め、しかも着色も早めることが可能で、高品質果実が早期収穫で...
要約 極早生及び早生温州に対し、5・6月の早期から透湿性フィルムを用い、被覆割合を70~90%とする部分マルチを収穫まで行うと、夏から秋季にかけて樹体に適度な水ストレスがかかり、秋季の多雨条件下においても...
要約 極早生温州では周年マルチと点滴潅水チューブによる潅水施肥の併用により、気象条件に左右されずに高品質果実安定生産ができ、マルチ被覆・撤去・肥培管理の省力化と、減肥による環境保全型栽培が可能となる...