マルドリ方式のカンキツ経営への普及段階における技術導入の成否要因
要約 和歌山県有田地域においてマルドリ方式を導入した10経営では、高品質果実の生産量が多く安定しているものと、低いものがそれぞれ半数認められる。両者を比較した結果、後者ではマルドリ方式に適さない園地が...
ナシ「幸水」の萎縮病軽症樹に対する土壌改良による樹勢低下の軽減効果
要約 粘質な水田転換ナシ園において、主幹周囲へ土壌改良資材を混合する部分深耕は、土壌物理性の向上等により、100cm以上の枝発生や着果を促し、樹勢低下の軽減に有効である。混合する土壌改良資材は腐植酸資材...
要約 和歌山県ウメ産地の代表的な4種類の土壌のうち、岩屑土は乾燥しやすいのでかん水間隔を短くする 必要があり、窒素の溶脱は比較的少なく、塩基類の溶脱は多い。灰色低地土は気相が少なく液相が多いため 根の...
ブドウ「巨峰」の高うね根域制限栽培による新梢伸長抑制と根量増加および果実品質向上
要約 ブドウ「巨峰」は防根シートを利用した高うね根域制限栽培を行うことによってベレゾーン以降の新梢伸長が抑制される。また、主幹から1mで深さ40cm以内に分布する根が増加する。さらに、糖度、着色など果実品...
高糖度で特徴的な食感の、中晩生カンキツ新品種「せとみ」の特性応じた台木の選択
要約 中晩生カンキツ新品種「せとみ」は高糖度で独特な食感を持ち、水田転換園においても安定した品質が得られる。 キーワード 交雑育種、中晩生カンキツ、糖度、予措貯蔵 背景・ねらい 近年、消費者嗜好の変化か...
「大津四号」は夏季せん定を伴わない春枝母枝利用の交互結実栽培法が有利
要約 「大津四号」では、夏季せん定を伴わない春枝母枝を利用した交互結実栽培によって、夏季せん定による夏枝母枝を利用した交互結実栽培と同等に商品性の高いS~L階級果実の安定生産が可能であり、省力化の面...
平坦地におけるミカン若木移植時の防根シートは結実・品質安定に有効
要約 水田転換園での若木移植時に、部分根域制限処理として防根シートを埋設することにより、樹冠の拡大が抑制されるとともに連年結果性と果実品質が向上する。 キーワード ウンシュウミカン、移植、防根シート、...
要約 水田転換園や有効土層の浅い園に植栽されているうめの弱樹勢樹では、圧縮空気の注入により、土壌の物理性が改善されて、樹勢が高まり、さらに潅注施肥との併用は、収穫後の干ばつ時の樹勢の回復にとくに有効...
耐湿性台木を用いた水田転換園における「アサクラサンショウ」の枯死低減法
要約 水田転換園に植栽された「アサクラサンショウ」が、植栽後5~6年以内に枯死する主な原因は、降雨後の高地下水位による湿害である。そこで湿害に強い台木を検討した結果、フユザンショウが優れ、これを台木に...
要約 ウメ「南高」では、果実及び新梢成長期の施肥窒素が樹体への吸収移行に優れ、翌年発生する新生器官中の窒素量の約10%を占めるため、5月施肥が優れる。 背景・ねらい ウメの高位安定生産技術を確立する一環...
早熟で食味が良く食べやすいミカン新品種候補「カンキツ興津 54 号」
要約 ミカン新品種候補「カンキツ興津 54 号」は、「E- 647」に「宮川早生」を交雑して育成したミカンである。オレンジ様の風味があり良食味である。皮むきがし易く、じょうのう膜が薄く、種子が少なく食べやす...
要約 水田転換園における高畝栽培には防根シートによる根域制限が必要であり、品種としては樹勢の強いものが好ましい。樹形は双幹並列仕立てが、着果方法は半樹別結実が有効である。 背景・ねらい 水田転換園に...