飼料用トウモロコシの作付け拡大に向けた新しい栽培技術<2019年度版>パンフレット
要約 飼料用トウモロコシの作付け拡大にむけた新技術を紹介するパンフレットである。耐湿性等を付与した品種育成、周年省力栽培技術、省力播種栽培に適した施肥管理技術、湿害対策技術、子実用トウモロコシ生産技...
ダイズ代謝系シミュレイションモデルは耐湿性関連遺伝子の絞り込みに有効である
要約 シミュレイションモデル構築と検証により、解糖系とクエン酸回路周辺の代謝系を対象にした好気・嫌気呼吸を切換えるモデルを構築することで、冠水ス...
湿潤転換畑での放牧では、耐湿性草種でも踏圧により早期に衰退する
要約 水田転換畑に耐湿性草種フェストロリウム(品種バーフェスト)を播種すると、湿害もなく、牧草地が造成できる。しかし、土壌の水分が高く、柔らかい水田転換畑では、放牧牛の踏圧が強いため、フェストロリウム...
近縁野生種由来の耐湿性を持つトウモロコシ新品種「那交907号」
要約 「那交907号」はトウモロコシの近縁野生種テオシント由来の耐湿性の関連形質"地表根形成能"を導入した親自殖系統「Na110」を種子親に持つ中生品種である。既存品種に比べて湿害が発生しやすい条件での生育が...
大豆の出芽期における冠水による障害をナノ酸化アルミニウムが軽減する
要約 大豆の出芽期における冠水ストレスによる生育遅延は、ナノ酸化アルミニウム添加により軽減される。その軽減効果には、エネルギー代謝系や細胞死の抑制が関与している。 キーワード 大豆、出芽期、湿害、プロ...
要約 四倍体のフェストロリウム「那系1号」は、越夏性、葉腐病・冠さび病抵抗性に優れ、寒冷地北部(北東北の中標高以下)から比較的冷涼な温暖地までの府県広域(年平均気温9~13℃程度)を対象に採草用として利用で...
大豆の冠水抵抗性機構においてユビキチン-プロテアソーム分解が抑制される
要約 大豆の出芽期における冠水抵抗性試験を毎世代継続することにより、選抜されたγ線照射由来突然変異体においては、冠水時にユビキチン-プロテアソーム分解機構が抑制されている。 キーワード 大豆、湿害...
草地化等の新技術を組み入れた汎用性の高い小規模移動放牧マニュアル
要約 既存の小規模移動放牧マニュアル等の残された問題点を解決するQ&A方式のマニュアルであり、とくに耕作放棄地を草地化し放牧活用するとともに、水田なども含めた様々な草資源を組み合わせた周年屋外飼養...
倒伏が少なく大粒でそば粉の白度が高いそば新品種「にじゆたか」
要約 そば「にじゆたか」は倒伏しにくく、千粒重・容積重ともに大きく子実外観に優れる。成熟期は「階上早生」より数日遅く「岩手早生」並で、収量は「階上早生」並である。白度が高く実需評価が良いそば粉がとれ...
トウモロコシ品種の耐湿性と畝立て播種及び肥効調節型肥料の湿害軽減効果
要約 飼料用トウモロコシ品種の幼苗検定での耐湿性程度は、生育期間中の約3割が地下水位10cm以上となる圃場での耐湿性程度に一致する。耕うん同時畝立て播種及び肥効調節型肥料の湿害軽減効果は、高地下水位期間...
ペレニアルライグラス混播による耐湿性草種の導入は遊休水田の草地化が早い
要約 遊休水田に耐湿性の高いレッドトップ、リードカナリーグラスをペレニアルライグラスと混播して導入すると、牧草群落の形成が速やかで、雑草の侵入も少ない。この混播草地の植生は経年化に伴いレッドトップ・...
ダイズ出芽期の冠水はミトコンドリア膜の特定のタンパク質発現を顕著に抑制する
要約 ダイズの出芽期の冠水は、根と胚軸のミトコンドリアの機能に影響を及ぼし、クエン酸回路および電子伝達系の複合体Ⅰには障害を与えないが、複合体Ⅲ、Ⅳ、Ⅴを阻害してATP産生を抑制する。 キーワード ダイズ、...
ダイズ出芽期の冠水時に根で誘導されるアルコール脱水素酵素はGmADH2である
要約 ダイズ出芽期の冠水条件により複数のタンパク質群の発現量が変動する。嫌気代謝系酵素のアルコール脱水素酵素の1つであるGmADH2は、冠水により顕著に増加し、根端特異的な発現を示す。 キーワード ダイズ、...
要約 大豆の出芽時の冠水は根と胚軸の生育を顕著に阻害し、冠水により早期に根の細胞膜および細胞壁のタンパク質群が変動し、特に細胞壁のリグニン合成やリグニン化等に関与するタンパク質群が減少している。 キ...
早生で秋まき・春まき栽培に適するそば新品種「宮崎早生かおり」
要約 「宮崎早生かおり」は秋まき栽培では熟期が「鹿屋在来」より7日、「みやざきおおつぶ」より9日早く、収量は「鹿屋在来」および「みやざきおおつぶ」と同程度で、食味は「鹿屋在来」と同程度で良好である。ま...
寒冷地の転作田等で採草利用に向く新牧草フェストロリウム「東北1号」
要約 「東北1号」は、越夏性及び耐湿性に優れ、寒冷地の転作田・耕作放棄地で採草利用に向く、我が国初のフェストロリウム育成品種である。「バーフェスト」に比べ約10%多収で、夏期が高温となる地域で播種後2...
要約 トルコギキョウは茎と根の皮層部に連続した空隙を形成する。この空隙は、根への嫌気刺激がない状態においても細胞の崩壊によって幼苗期から形成され、基部から先端に向かって発達する。この組織は湿生植物の...
テオシントの不定根形成能遺伝子を持つトウモロコシ準同質遺伝子系統
要約 近縁種テオシントが持つ耐湿性に関係する不定根形成能を支配するQTLを導入したトウモロコシ準同質遺伝子系統は、湛水条件下での地表の不定根形成能が優れる。本系統は耐湿性トウモロコシの育種素材としての...
関東中部平坦地のブロッコリー産地における降雨による被害要因の解析
要約 埼玉県内のブロッコリー産地における降雨被害要因としては、栽培ほ場の排水環境及び生育初期にあたる8~9月の多雨の影響が大きい。また、浸水時の生育ステージが小さいほど、浸水中の地温が高いほど影響が...
要約 そば「会津3号」は、福島県の在来種「下郷町在来」から選抜育成された系統で、外観品質に優れ、収量・食味とも「信濃1号」に優る。 キーワード そば、新品種、会津3号、外観品質、収量、食味 背景・ねら...