要約 「つやかぜ」は、主力品種の「あきしずく」に比べて草丈が低く倒伏しにくいため、収穫しやすい。やや大粒であるため、子実利用等では原料取引に有利である。収量、葉枯病抵抗性、難脱粒性は「あきしずく」並...
「土壌有機物中の炭素の消失により無機化された窒素からのN2O排出」の新たな算定法
要約 土壌炭素動態モデルRothCの全国計算システム、土壌のC/N比、N2O統計モデルないしIPCCのデフォルト排出係数を組み合わせることで、温室効果ガスインベントリ報告における「土壌有機物中の炭素の消失により無...
衛星画像を使ってミャンマーの沿岸部の塩水遡上がモニタリングできる
要約 東南アジアの主要な農業生産地である大型河川のデルタ地帯では、塩水遡上が問題になっている。衛星画像から塩分濃度を直接推定することはできないが、河川水の電気伝導度と濁度との間の強い関係性から、間接...
要約 野外実験水田を用いたドジョウ個体数推定に対する回帰法を適用した試験によると、格子状2m間隔の定点配置(計75定点)と、畦畔相当部のみに2m間隔とした定点配置(計40定点)は、それぞれ概数レベルの評価と省力...
稲WCSと野菜及び加工を組み合わせた中山間集落営農法人の付加価値向上
要約 中山間集落営農法人では、主食用米の低価格、米の直接支払交付金の削減の下では、主食用米の作付を中止し、専用種を用いた稲WCSの作付面積や水稲作業と競合しない野菜の作付面積・加工量を拡大することによ...
茶園に設置されている誘蛾灯はゴミムシ類の種多様性把握にも利用できる
要約 茶園内に設置されている誘蛾灯は、ガ類などの害虫以外にも多様なゴミムシ類を誘引するので、茶園を含む農生態系におけるゴミムシ類の種多様性の把握に利用できる。 キーワード ゴミムシ類、誘蛾灯、ピットフ...
要約 [ポイント]
要約 水生生物に対する農薬の毒性の生物種毎のバラツキや、農薬の河川水中濃度の地域的なバラツキを解析し、農薬による環境リスクの大きさを計算するための確率論的評価手法を確立しました。本研究は効率的なリス...
要約 茶生産により維持される茶草場は絶滅危惧種などが多く生育する貴重な半自然草地であることが明らかになりました。また、茶草場における在来植物の多様性には、土地改変や管理履歴等の歴史性が強く影響を及ぼ...
水田における稲わらのすきこみと冬期湛水を組み合わせた水系の硝酸性窒素除去技術
要約 硝酸性窒素の除去による水質浄化が必要な地域内の水田において、湛水直前に稲わらをすきこみ、本来は非灌漑期間である冬から初春に湛水状態を保つことにより、農業水系における窒素除去量を安定的かつ効率的...
高温登熟条件下における収量・品質面から見たコシヒカリの移植時期の晩限
要約 近年の高温登熟条件下において砂壌土水田でコシヒカリを栽培した場合、5月中旬以降の移植では移植時期が遅いほど収量・品質が低下するが、この傾向は6月1半旬で特に顕著である。これより、収量・品質面から...
地形連鎖系における水田下層土の脱窒特性とLAMP法による評価
要約 地形連鎖系における水田下層土の脱窒特性は層位により異なり、機能発現には窒素源あるいは炭素源の有無が関与している。また、下層土の脱窒活性は脱窒関連遺伝子を使ったLAMP法により評価できる可能性がある...
マルチを利用した播種期前進化による直播エダマメの作期拡大技術
要約 低温期に播種したエダマメは、黒色ポリマルチを利用すれば出芽は安定し旺盛な生育と収量が得られる。また、品種と播種期を組み合わせた段播計画により、4月下旬から6月上旬播種の省力的な直播栽培だけで、...
要約 茶栽培の盛んな洪積台地に隣接した水田下の浅層地下水中では、脱窒活性が局所的に高い場所が存在し、その脱窒速度は32.6mgNm-2d-1と大きいことが明らかになりました。これより、水田下の浅層地下水中におけ...
Pythium aphanidermatum によるベニバナインゲン綿腐病(新称)
要約 ベニバナインゲンの品種「常陸大黒」に新たに発生した立枯性の土壌病害は、Pythium aphanidermatumによるベニバナインゲン綿腐病(新称)である。 キーワード ベニバナインゲン、綿腐病、新病害、土壌病害 ...
要約 短葉性を示すネギの新品種「砺波No.5」及び「砺波No.9」を育成した。両品種はいずれも葉身が短く、葉鞘の太さを確保しやすく、辛みが少なくて葉鞘・葉身ともにやわらかく良食味である。 キーワード ネギ、新...
要約 早晩性を異にするエダマメ4品種(「福成」、「湯あがり娘」、「新潟茶豆」、「庄内5号」)について、作成した温度と日長の多項式で表されるDVR(発育速度)推定式を用いて、直播栽培での出芽日、開花日お...
京都議定書第一約束期間の開始を前に、農耕地から発生する亜酸化窒素の新しい排出係数を算出
要約 農耕地から発生する亜酸化窒素(N2O)について、実測データを用いて国独自の排出係数を算定しました。この排出係数の改訂案は、日本国温室効果ガスインベントリ報告書に採用されたことから、わが国の温室効...
要約 ダッタンソバ「北陸4号」は、「北系1号」に比べ、草丈がやや短く、成熟期はやや早く、千粒重はやや大きい。子実重は同程度で、ルチン含量はやや少ない。 キーワード 草丈、ダッタンソバ、品種、ルチン、早生...
要約 水田において通年掛け流し灌漑によって硝酸性窒素除去を行う場合,脱窒活性の低い冬期においては降下浸透による除去量が表面流去のそれを上回る。提案した推定式を用いれば,降下浸透水の寄与を考慮したうえ...