要約 豚のNOD2遺伝子の特定の遺伝型はウイルス感染症における斃死を有意に抑制でき、豚の抗病性改良のためのDNAマーカーとしての利用が可能である。 キーワード 豚、抗病性、パターン認識受容体、DNAマーカー、豚...
豚の抗菌剤治療により同系統および他系統の抗菌剤に耐性の大腸菌が選択される
要約 豚の治療に第3世代セファロスポリン系抗菌剤を使用することで、同系統のβ-ラクラム系抗菌剤および他系統のフェニコール系抗菌剤に耐性の大腸菌が選択される。選択された大腸菌には多くの抗菌剤に耐性を示す...
アフリカ豚熱ウイルスが効率よく増殖できる豚腎由来不死化マクロファージ細胞
要約 豚腎由来不死化マクロファージ細胞株はアフリカ豚熱ウイルスを安定的かつ効率よく増殖できるため、ウイルスの性状解析やワクチン開発に向けての活用が期待される。 キーワード ASF(アフリカ豚熱)、ASFV(アフ...
要約 豚抗病性の遺伝的改良のために、リボヌクレアーゼL(RNASEL)遺伝子のプロモーター型をDNAマーカーとして種豚選抜を行い、RNASELの遺伝子発現の増加を通じて白血球貪食能を向上させることが可能である。 キー...
要約 養豚廃水処理施設で優占化するアナモックス菌は、Candidatus (Ca.) Jettenia またはCa. Brocadiaに含まれる3種が優占種である。これらは、曝気槽の溶存酸素濃度が1mg/L以下といった低い濃度の場合によく見い...
アナモックス菌が高濃度に自生する活性汚泥処理システムの微生物および窒素除去特性
要約 アナモックス菌が高濃度に自生する養豚廃水処理施設においては、その主体となるアナモックス菌はCandidatus Jetteniaであり、曝気槽中の溶存酸素濃度が0.3 mg/L 以下の場合に、窒素除去率が高い。 キーワー...
養豚廃水処理施設の赤色バイオフィルムに高い確率でアナモックス菌が高濃度に存在する
要約 養豚廃水の活性汚泥処理施設の曝気槽や沈殿槽に存在する赤色のバイオフィルムには、高い確率で高濃度のアナモックス菌が含まれ、アナモックスリアクター立ち上げの際の種汚泥として利用できる。アナモックス...
要約 豚NLRP3遺伝子の2906番目の一塩基多型(A2906G)は、細菌感染症に対するワクチン接種後の有効性と関連しており、この多型を種豚選抜時のDNAマーカーとすることで、ワクチン応答能を指標とした豚の抗病性改良が...
要約 2000年代中頃より、大腸菌症および浮腫病罹患豚からの病原性大腸菌ST88系統の分離が急増している。本系統は高度な多剤耐性を有し、ほとんどの分離株...
要約 遺伝子組換えカイコの作出により物理化学的性質が天然型と同一な組換え型ブタリゾチームを大量に生産する系を開発した。絹糸表層のセリシン層に蓄積される組換え型ブタリゾチームは絹糸から容易に溶出し、高...
養豚廃水の活性汚泥処理施設においてアナモックス菌はどこに生息するか
要約 養豚廃水の活性汚泥処理施設においてpHが中性付近の汚泥にアナモックス菌が高い確率で存在する。アナモックス菌は、曝気槽内浮遊汚泥、曝気槽内担体付着生物膜、最終沈澱処理槽内汚泥に広く分布する。 キー...
離乳子豚への乳酸菌添加発酵リキッド飼料の給与は薬剤耐性菌を減少させる
要約 子豚用飼料にプロバイオティック乳酸菌Lactobacillus plantarum LQ80を添加して調製した発酵リキッド飼料を離乳子豚に給与すると、子豚用飼料をそのまま給与する子豚に比べて糞中のクロルテトラサイクリン耐...
Mycoplasma hyopneumoniaeマクロライド耐性簡易スクリーニング法の開発
要約 マクロライド系抗菌剤に耐性を示す豚マイコプラズマ肺炎原因菌Mycoplasma hyopneumoniaeの耐性機構の知見を応用することにより、マクロライド系抗菌剤耐性株を迅速、簡便に検出することが可能である。 キ...
牛アミロイド線維投与による続発性アミロイド症実験モデル動物の作出
要約 ウサギでは、飛節潰瘍症を実験的に引き起こした後に牛アミロイド線維を投与し、炎症刺激を加えることにより、高率にアミロイド症の発症促進がみられる。一方、豚では発症しない。 キーワード AAアミロイド...
要約 子豚用人工乳飼料をプロバイオティック乳酸菌Lactobacillus plantarum LQ80で乳酸発酵した発酵リキッド飼料を離乳子豚に給与すると、子豚用人工乳飼料をそのまま給与する子豚に比べて日増体量が大きくなる。...
カブトムシディフェンシン改変ペプチドの薬剤耐性菌感染に対する抗菌効果
要約 カブトムシ由来抗微生物蛋白質の改変ペプチド(RLYLRIGRR-NH2とRLRLRIGRR-NH2)は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染マウスに対して抗菌効果を示す。しかもRLRLRIGRR-NH2は薬剤耐性大腸菌感染マウスに対し...
要約 新たな抗菌物質として期待されているブタリゾチームの遺伝子を人工合成し、昆虫細胞で発現させることにより大量に培養液中に生産できるシステムを開発した。さらに、培養液の浸透圧を調整することによって...
豚および牛インターロイキン−21の遺伝子クローニングと免疫増強活性を有する組換え蛋白質の作製
要約 豚および牛のインターロイキン-21(IL-21)遺伝子を単離し、塩基配列を決定した。また、大腸菌およびバキュロウィルス発現系を利用して、豚および牛IL-21の組換え蛋白質を作製し、NK細胞に対する増殖活性およ...
発育不良子豚およびと畜場出荷豚由来Mycoplasma hyorhinisのマクロライド系薬剤感受性と耐性機構の解明
要約 発育不良子豚およびと畜場出荷豚から分離されたM. hyorhinis株のマクロライド系薬剤耐性株の割合はそれぞれ約40 %および4 %であった。全ての野外耐性株は23S rRNAのA2059G変異が確認され、この変異が耐性発...
宿主域拡張型ハイブリッドバキュロウイルスを利用したブタインターロイキン−2 (IL-2)の大量生産技術の確立
要約 ハイブリッドバキュロウイルスを接種した昆虫細胞の無血清培養系を用い高純度のブタIL-2を,また同ウイルスを接種したカイコを用いて大量のブタIL-2を生産することに初めて成功した。 要約(英語) To u...