要約 果樹の重要害虫であるチャバネアオカメムシから、新規な構造を持つ幼若ホルモン(JH)を同定し、JHSB3と名付けた。カメムシに特異的なJHの同定は世界初であり、カメムシ目害虫選択的な昆虫制御剤...
要約 明治時代から昭和20年代後半にかけて我が国で行われた昆虫研究に関する文献情報をほぼ網羅した「三橋ノート」全474冊のうち、昆虫の中で最大のグループであり、農林学的にも重要なコウチュウ目に関係する135...
エンドファイトが植物体内で産生するN-フォルミルロリンが感染牧草の斑点米カメムシ抵抗性を向上させる
要約 Neotyphodium属のエンドファイトが感染した牧草から精製したN-フォルミルロリンをアカヒゲホソミドリカスミカメに経口投与すると、孵化幼虫では50ppm以上で、成虫では500ppmで生存率が低下する。また、N-フ...
アカヒゲホソミドリカスミカメの性フェロモントラップによる斑点米の要防除水準
要約 北海道で開発した本カメムシの性フェロモントラップによる捕獲虫数と斑点米率の関係から、斑点米率0.1%以下に抑えるための追加防除の要否は、防除間隔の7日間の積算捕獲虫数によって判断できる。 キーワー...
斑点米カメムシ抵抗性牧草の育種に活用できるエンドファイト「Neotyphodium occultans」
要約 エンドファイトの一種Neotyphodium occultansが感染したイタリアンライグラスは、斑点米カメムシ抵抗性物質であるN-フォルミルロリンを蓄積し、摂食したアカヒゲホソミドリカスミカメの生存率を低下させる。...
要約 1ha程度の大区画圃場で、出穂期6日前頃の畦畔にジノテフラン剤を1回散布すると、カスミカメムシ類成虫の水田内への侵入を抑制し、斑点米被害を回避できる。本防除法によるジノテフラン剤散布量は、通常量を...
抑制栽培ピーマンにおけるサバクツヤコバチによるタバココナジラミの防除
要約 抑制栽培ピーマンにおいて、サバクツヤコバチを定植2~3週間後から1週間間隔で3回程度放飼することにより、タバココナジラミの密度を抑制できる。 キーワード ピーマン、タバココナジラミ、サバクツヤコ...
要約 栄養生長期のダイズでは、最も影響を受けやすい第2本葉期でもマルカメムシ成虫40個体/株以上でのみ主茎長が短縮する。影響の程度は、早期、長期間、高密度であるほど大きい。なお、程度はさらに低いが、総...
フライトミルとスピードガンを組み合わせて昆虫の飛翔可能距離を推定する
要約 スピードガンを用いて、野外における自由飛翔に近い状態で昆虫の飛翔時の速度を計測し、その飛翔速度にフライトミルで得られた飛翔時間をかけあわせることによって昆虫の潜在的な最大飛翔可能距離が推定でき...
要約
大豆品種「あやみどり」は「在来青大豆」に比べて、成熟期が早く倒伏しにくく、コンバイン収穫に適応し、品質が優れ鮮やかな緑色の豆腐に加工できることから、準奨励品種に採用する...
ホソヘリカメムシ成熟雄成虫に誘引された雄成虫もフェロモン協力成分を保持する
要約 フェロモン必須成分を持つ成熟したホソヘリカメムシ雄成虫に誘引された被誘引雄成虫は、複数成分から構成されるフェロモン成分のうち協力成分のみを保持する。 キーワード ホソヘリカメムシ、フェロモン、雄...
要約 短日で飼育した性的に未成熟なホソヘリカメムシ雄成虫は同種他個体を誘引せず、フェロモン成分を保持しない。 キーワード ホソヘリカメムシ、フェロモン、雄成虫、休眠、ダイズ 背景・ねらい カメムシ類雄成...
要約 斑点米カメムシの一種であるクモヘリカメムシの太平洋側の分布北限は、宮城県南部であり、福島県では太平洋側と内陸南部の一部に生息している。本種の分布域は、1月下旬の最高気温(準平年値)が4.5℃以上の...
Metarhizium anisopliae FRM515株はチャバネアオカメムシおよびツヤアオカメムシに強い病原力を示す
要約 昆虫病原糸状菌、Metarhizium anisopliae FRM515株は、果樹を加害する主要なカメムシである、チャバネアオカメムシおよびツヤアオカメムシに対して強い病原力を示すが、クサギカメムシに対する病原力は弱...
卵低温保存によるアカヒゲホソミドリカスミカメ同日齢個体の確保
要約 コムギ幼苗に産み付けられたアカヒゲホソミドリカスミカメの卵を24時間ごとに回収し、まとめて4℃に保存後25℃で保温することにより、4日間の低温保存で約2.5倍、7日間保存で約3.5倍の成虫および幼虫をそれ...
チャバネアオカメムシ集合フェロモンには餌を求めて移動中のクサギカメムシ成虫が誘引される
要約 チャバネアオカメムシ集合フェロモントラップには、栄養蓄積と卵巣発育が劣り、餌を求めて移動中のクサギカメムシ成虫が誘引される。 キーワード チャバネアオカメムシ集合フェロモン、クサギカメムシ、栄養...
要約 ウワミズザクラ樹上で、クサギカメムシの卵から成虫まで各生育ステージが存在し、幼虫はウワミズザクラの果実を餌として成虫まで発育できる。 キーワード クサギカメムシ、ウワミズザクラ、寄主植物 背景・...
イチモンジカメムシ雄成虫が放出するフェロモンは配偶行動に関与している
要約 イチモンジカメムシ雄成虫のフェロモン生成は交尾行動や生殖器官の発達と強く連動している。また、休眠雄成虫は交尾行動を示さず、フェロモン成分も保持していないことから、フェロモンの機能は配偶行動に関...
アザミウマ類の土着天敵ヒメハナカメムシ類採集のための天敵採集装置の開発
要約 風圧を利用したヒメハナカメムシ類の採集装置を開発する。この装置を用いることで、匍匐性の景観植物に生息するヒメハナカメムシ類を効率的に採集できる。 キーワード 土着天敵、ヒメハナカメムシ、アザミウ...
要約 ダイズ子実子葉部に黒色壊死を呈したカメムシ吸汁被害粒から子のう酵母を分離し、本菌が海外でダイズにyeast spot diseaseを起こす知見があるが、わが国では未記録であるEremothecium coryliと同定した。ま...