要約 水稲「イクヒカリ」は寒冷地南部では中生の早に属する粳系統である。米飯は粘りがあって、「コシヒカリ」と同等の極良食味であり、特に、冷めたときには「コシヒカリ」に優る。直播栽培にも適する。福井県、...
要約 水稲「越南176号」は、「コシヒカリ」に比べて出穂期で約1日、成熟期で約4日遅い早生の晩である。短稈で耐倒伏性が強く、千粒重が重く、収量性が高い。食味はコシヒカリ並の良食味である。 キーワード 奨励...
要約 水稲「さきひかり」は寒冷地南部では晩生に属する粳系統である。米飯は粘りがあって、「コシヒカリ」と同等かそれ以上の極良食味である。宮崎県で奨励品種に採用される。 キーワード 水稲、さきひかり、粳、...
合成ピレスロイド抵抗性ワタアブラムシはPCR-RFLP法で判別できる
要約 合成ピレスロイド殺虫剤に抵抗性を発達させたワタアブラムシには、神経伝達に関与するナトリウムチャンネル遺伝子に点突然変異があることが分かった。この変異を利用し、合成ピレスロイド抵抗性個体をPCR-RF...
良質・良食味で病害虫複合抵抗性の水稲新品種「むさしの1号」、「むさしの2号」
要約 水稲「むさしの1号」、「むさしの2号」は「コシヒカリ」並の良食味で縞葉枯病、ツマグロヨコバイ抵抗性をもち、いもち病にも強い病害虫複合抵抗性を兼ね備えた品種である。外観品質も優れ、また、耐倒伏性は...
要約 穂いもち圃場抵抗性遺伝子Pb1の穂いもち防除効果を準同質遺伝子系統を用いて検定した。穂いもち多発条件下でのPb1の発病もみ率低減効果は、防除価で表した場合、93.1と高い。Pb1をもつ系統は、もたない系統...
要約 「福島1号」は、福島県で育成した“中生の晩”に属する系統である。「ひとめぼれ」、「コシヒカリ」より耐倒伏性、いもち病抵抗性が優る耐冷、良食味系統である。2000年度より福島県の奨励品種に採用される。 ...
要約 水稲「空育163号」は北海道で中生の早に属する耐冷、やや多収、良食味の粳種である。「きらら397」の一部に替えて作付けすることにより寒地における産米の食味向上と安定生産を図る。 背景・ねらい 平成12年...
要約 日本に飛来するトビイロウンカ個体群は、抵抗性遺伝子bph 2を持つイネ品種に対して、1997年以降加害性を示すように変化した。九州農業試験場・地域基盤研究部・害虫管理システム研究室 背景・ねらい 害虫に...
要約 「こしいぶき」は、新潟県では早生の中間型に属する粳種である。品質・食味はコシヒカリ並に優れ、地域・年次による変動が少なく安定している。高温条件下でも登熟は良好である。 背景・ねらい 新潟県におけ...
トマト栽培におけるマルハナバチによるタバコモザイクウイルスの伝搬
要約 トマト(品種桃太郎)栽培において、花粉媒介昆虫として利用されているマルハナバチ(Bumbus terrestris L.)により、タバコモザイクウイルス(TMV)が伝搬される。 背景・ねらい 近年、トマト栽培にお...
イネの遺伝子および分子マーカーを染色体上で検出できるFISH法
要約 FISH法を用いて分子マーカーおよび遺伝子を染色体上へマッピングすることによって、染色体の物理地図作成が容易になる。 背景・ねらい 蛍光in situハイブリッド(FISH)法は染色体上の遺伝子の位置を...
「農林PL4号」由来の「南海133号」のトビイロウンカ抵抗性は優性遺伝子支配だ
要約 農林PL4号由来のトビイロウンカ抵抗性水稲系統「南海 133号」は系譜からみて劣性の抵抗性遺伝子 bph-2を有すると推定されたが、遺伝子分析の結果、優性の単遺伝子支配であることが明らかとなった。 背景・ね...
暖地二期作向けのジャガイモシストセンチュウ抵抗性ばれいしょ新品種候補系統「西海26号」
要約 ばれいしょ「西海26号」は、早生で早期肥大性に優れ、いもの外観・食味が優れる暖地二期作向けの食用系統である。ジャガイモシストセンチュウ抵抗性を有し、そうか病や葉巻病・Yモザイク病などのウイルス病...
トビイロウンカの抵抗性品種加害性の遺伝率およびバイオタイプの変化
要約 トビイロウンカの抵抗性品種加害性の遺伝率は、西海190号(Bph1保有)に対して0.41、ASD7(bph2保有)に対して0.55であった。抵抗性品種上で加害性バイオタイプの割合は、4~5世代目に50%を越えると予測された。...