要約 ばれいしょマイクロチューバー(MT)を種いもとする圃場栽培では、通常栽培に比べ生育が2週間程度遅延するが、最終的に80%程度の収量が得られる。また、MT栽培では上いも一個重および塊茎の二次生長発生程...
ジャガイモ疫病菌の系統変動による圃場抵抗性品種「マチルダ」の早期発病
要約 ばれいしょの疫病圃場抵抗性強品種の「マチルダ」は、導入(1993年)当初と比較して発病時期が早まった。これには、「マチルダ」に対する病原力が強い疫病菌のA系統が1990年代後半に北海道で優占するように...
要約 ケナガコナダニがきのこ菌床栽培培地に害菌を運び込むことを確認した。ケナガコナダニやサジボウヒナダニなど害菌を伝搬するダニは、ジャガイモ・糖・寒天培地トラップでモニタリングすることが可能である。...
要約 ばれいしょ「西海28号」は、ジャガイモシストセンチュウに抵抗性を持つとともに、そうか病にもやや強い、暖地二期作栽培に適した食用系統である。滑皮で目が浅くて外観に優れ、食味が良い。 キーワード ばれ...
要約 標高750mの高冷地では、ホウレンソウをはじめとする8品目が有機栽培可能で、有機質肥料を施用し適期に作付けすれば、害虫等の防除を行わなくても化学肥料や農薬を用いた慣行栽培の80%以上の可販収量を得...
要約 ジャガイモ疫病,テンサイ褐斑病に対して,100l/10aと同程度の効果を示す薬剤散布量は80l/10a(20%減量散布)で,てんさいに対するヨトウガ,コムギ赤さび病では60l/10a(40%減量散布)である。減量散布は100l/10a...
大豆におけるジャガイモヒゲナガアブラムシの多発様相と収量及び品質への影響
要約 ジャガイモヒゲナガアブラムシが大豆で多発生すると吸汁被害によって葉が黄化・褐変して落葉する。早期落葉すると子実は小粒化し、収量が減少するとともに、品質は低下する。 背景・ねらい 大豆わい化病の重...
ばれいしょ品種「スタークイーン」のジャガイモYモザイクウイルスえそ系統(PVY-T)感染株の病徴
要約 ばれいしょ品種「スタークイーン」のPVY(T,O)感染株の当代病徴は、接種葉にえそ斑点を生じるが、上葉の病徴は不明瞭である。次代病徴のうち、開花期以前に現れる単独のれん葉症状はPVY-Tの感染とは無関係で...
土壌くん蒸剤と土壌混和殺菌剤(粉剤)の体系処理によるジャガイモそうか病の防除法
要約 暖地バレイショ連作栽培地帯では,土壌くん蒸剤(クロルピクリンくん蒸剤)と土壌混和殺菌剤(フルスルファミド粉剤,フルアジナム粉剤)の体系処理でそうか病の発生を効果的に制御できる。長崎県総合農林試験...
クロルピクリンくん蒸剤によるジャガイモそうか病防除の限界と効果の高い種いも消毒剤
要約 クロルピクリンくん蒸剤のそうか病菌に対する殺菌効果は高いが、圃場レベルでは汚染土壌の混入や残存した病原菌の回復などにより十分な防除効果は得られない。オキシテトラサイクリン・ストレプトマイシン水...
要約 カンショのマルチ栽培におけるマルチ除去作業の機械化を図るため、トラクタ直装型マルチ除去機を利用した除去技術を開発した。マルチ除去機を使用することで、フィルムの剥離作業を 1.0hr/10a程度、回収作業...
要約 長崎県下のバレイショ栽培圃場からメタラキシル剤に耐性のジャガイモ疫病菌が分離された。県下各地より得た疫病菌は17菌株中12菌株が耐性を示し、耐性菌に対するメタラキシルのMIC値はいずれも200μg/ml以上...
アブラムシのウイルス保毒検定によるダイズわい化病感染時期と発生程度の推定
要約 酵素結合抗体法によるアブラムシ1個体ごとのダイズわい化ウイルス検出法と、アブラムシ有翅虫捕獲用の幼苗トラップを組み合わせることにより、野外アブラムシのウイルス保毒状況を把握し、わい化病の感染時...
重粘土畑基盤整備圃場におけるバレイショ春作マルチ栽培の高性能機械化体系
要約 重粘土畑の基盤整備圃場におけるバレイショ春作マルチ栽培は、歩行型植付機、乗用管理機、自走式バレイショハーベスタ等の高性能農業機械を用いることにより、作業時間は10a当たり約45時間と、慣行に比べ約3...
要約 土壌酸度調整資材をばれいしょ植付け前に表面散布すれば表層10cmをpH5.0に調整する従来法の半量でジャガイモそうか病に対する同等の防除効果が得られる。また酸度調整資材と硫安作条施用を併用すれば防除効...
表現形質および16S rDNA塩基配列に基づく青枯病菌 Ralstonia solanacearum系統解析
要約 ナス科植物青枯病菌の系統解析を細菌学的性質に基づくクラスター分析、および16S rDNAの塩基配列により行った。大半の日本産株は既報のアジア型に属したが、一部は未報告の新しい系統の可能性が高い。 背景...
要約 ジャガイモシストセンチュウの異常シストから分離した糸状菌(菌株名BCF)は、ジャガイモシストセンチュウの雌成虫に寄生し、次世代の卵密度を低下させる。本菌を土壌混和することにより、ジャガイモシスト...
要約 ダイコンバーティシリウム黒点病に対し、ダゾメット粉粒剤の20および30kg/10a処理による土壌消毒が有効である。深耕(35~40cm耕起深)混和処理の効果が高い。また、大規模畑作地域における処理方法としてマ...
抵抗性品種「根育31号」と土壌酸度調整の併用によるジャガイモそうか病の防除
要約 抵抗性品種「根育31号」と土壌pH調整の併用によるジャガイモそうか病の防除効果は単独のそれより優り、生食用ばれいしょとして発病度5(病いも率15%)以下を目標とすると、「男爵薯」の発病度20(病いも率5...
要約 新たに作成した選択分離培地による土壌希釈平板法と分離菌のPCR法およびELISA法による識別を行い、本道に分布する2種のそうか病菌Streptomyces scabies、S.turgidiscabiesの土壌中の菌量を評価する方法を開...