スクミリンゴガイの水田生態系における個体群管理技術の開発(62)
摘要 スクミリンゴガイに対する伝統的生物的防除の適用を検討し、海外における本種の天敵の探索とその有効性の評価を試みた。9年度は、フィリピン、インドネシア、タイおよびベトナムにおける本種の被害実態を把...
摘要 南米より食用として東南アジアに導入されたスクミリンゴガイは、水田において大きな被害を与えているが、この貝に対する管理技術は確立されていない。天敵を利用した防除方法は、労力の軽減化と環境への影響...
摘要 代かき同時土中点播技術の苗立ち及び生育を安定させ、スクミリンゴガイの食害に対処可能な技術を確立するためには、播種後の落水管理が重要であり、そのための作業技術は今後の課題である。しかしながら、現...
摘要 スクミリンゴガイの冬季土中越冬状態を調査し、スクミリンゴガイはおよそ個体の殻高(大きさ)ほどしか土中に潜ることはなく、約深さ5cm以内にほとんどの貝が存在することが確認できた。また、既存のロー...
摘要 水田におけるスクミリンゴガイ成貝の生存率は密度や餌条件にかかわりなく高く平均85%以上であること、生長量と産卵数は密度に依存して低下すること、給餌は生長期間の延長と産卵数の増加に寄与することが...
摘要 熊本県七城町の側溝、水田、河川でのスクミリンゴガイの分布と密度、及び魚相の調査から、スクミリンゴガイの分布と密度に魚が関与していることが示唆された。また室内実験から、スクミリンゴガイをよく捕食...
摘要 齧歯類と思われる天敵による捕食のために、放飼した貝の大半は調査開始後3ヶ月以内に死亡した。生き残った貝の成長は、カンコン区よりも水田区のほうが良く、また両区とも雄より雌のほうが大きくなる傾向を...
摘要 スクミリンゴガイは九州で湛水直播栽培を普及するうえで大きな障害となっている。本貝は九州の水田生態系に侵入してから10年以上を経過するが有力な天敵が見つかっていない。しかし一方で沼地等の生育適地...
スクミリンゴガイの水稲直播栽培における耕種的・化学的防除技術の開発
摘要 スクミリンゴガイは1980年代前半に九州の水田生態系に侵入したが、その後の浅水管理を中心とする耕種的法の開発と有効農薬の登録によって移植栽培では一応の被害回避法が確立されている。しかし水稲直播...
摘要 スクミリンゴガイは九州で湛水直播栽培を普及するうえで大きな障害になっている。これまで水稲に対する加害は移植水稲で調べられてきたが、湛水直播条件下での加害の実態はあきらかでない。さらに、侵入動物...
スクミリンゴガイの総合管理技術確立のための基礎調査(261)
摘要 乾土状態の水田におけるスクミリンゴガイの越冬密度を調査する篩法および本田内の密度を調査する見取り・網法を開発し確立した。水田内の個体群調査の結果、貝の成長、増殖率が貝の密度に著しく依存すること...
摘要 スクミリンゴガイは水稲直播の最大の障害のひとつであり、その管理システムの構築が緊急に求められている。その基礎として不可欠な本種の水田内における生活史と個体群動態を解明し、本種の密度低減にとって...
摘要 九州では水稲栽培の省力化、低コスト化をめざし、直播水稲栽培の技術開発が行われているが、普及にあたりスクミリンゴガイによる食害が問題となっている。スクミリンゴガイは冬季土中越冬し、田の入水ととも...
摘要 スクミリンゴガイは1980年代に我が国に進入定着し、当初から、水稲への被害発生とその拡大が懸念されていた。さらに、近年の低コスト・省力化を実現する湛水直播栽培技術の実用化とその普及を図る上で、...
摘要 東南アジアで稲稚苗を食害して問題化しているスクミリンゴガイの発生実態を把握するため、マレイシア、タイを調査した。マレイシア、ムダ地域は、3年前に発生したが貝は観察されなかった。防除担当者や農家...
摘要 GU農業合意により稲作の低コスト化が強く求められており、九州においては気候条件にあった湛水直播栽培の普及が急がれている。スクミリンゴガイは1980年代に暖地の水田生態系に侵入・定着した侵入害虫...