要約 リンゴの液体含浸は、脱気包装のみでは不十分であるが、高圧処理の圧力を最適化すれば、含浸効果を高めつつ、物性変化を抑制することできる。画像解析により液体含浸効果を定量評価することで、食感を損ねる...
わい化栽培リンゴ「ふじ」での着色向上のための窒素施肥基準の策定
要約 わい化栽培「ふじ」における着色を考慮した窒素施肥基準を策定した。これまでの慣行窒素施肥量から、栽培地域の年平均気温により区分した必要施肥量に削減することで、収量や果実品質を低下させることなく、...
要約 携帯型分光計を用い、リンゴの果皮表面から波長域650~740 nmの散乱光の反射率を測定することで、果皮のクロロフィル含量を迅速かつ高精度に測定できる。収穫適期の指標となる地色やデンプン指数を評価でき...
アセトシリンゴン処理によるトルコギキョウの形質転換効率の向上
要約 アセトシリンゴンの存在下でトルコギキョウの葉切片とアグロバクテリウムの共存培養を行うことで、カルスの形成数とともに再分化したシュートの数が増加する。導入遺伝子を持つカルスの形成数も増加すること...
要約 リンゴ果実は成熟にともなって果肉組織の細胞間隙溶液量が増加し、果汁を多く感じるようになる。樹上の果実の細胞間隙溶液量を近赤外分光分析装置でモニターすることで、果汁が多く食味のよい果実を収穫する...
要約 リンゴで着色向上のため早期に摘葉処理する場合は、摘葉後の葉果比が60となるように着果量を制限すると、色づきのよい高糖度の果実を生産できる。 キーワード 着色、糖度、みつ、葉果比 背景・ねらい リンゴ...
要約 花粉を運ぶ昆虫など(送粉者)が日本の農業にもたらしている利益(送粉サービス)の経済価値を推定したところ、2013 年時点で約 4,700 億円(そのうち約 3,300 億円は野生送粉者による)と推定されました。...
フォールアウトを受けたブルーベリー園における放射性セシウムの動態
要約 フォールアウトを受けた器官の放射性セシウム濃度は、フォールアウト後に発生した果実、葉より著しく高い。果実、葉の濃度は、土壌中の濃度より速やかに減少する。果実中の放射性セシウムは、フォールアウト...
要約 フォールアウトを受けたクリ樹では、地上部各器官の放射性セシウム濃度に大きな差は認められない。果実、葉、1年枝の濃度は、指数関数的に土壌中の濃度より速やかに減少する。果実中の放射性セシウムは、フ...
ガンマ線照射花粉の交配により獲得したニホンナシ花粉側自家和合性突然変異体
要約 自家不和合性品種である「幸水」のガンマ線照射個体より採取された花粉を、無照射の「幸水」に受粉し、交雑実生415−1を獲得した。S 遺伝子型の解析及び交配試験の結果より、415-1はニホ...
要約 チューリップの香気成分はモノテルペン、セスキテルペン、脂肪族化合物、および鎮静効果があるとされる3,5-ジメトキシトルエンを含む芳香族化合物である。主要香気成分の割合と生花の官能評価から、チューリ...
要約 ニホンナシ「豊水」の葉緑体ゲノムの全塩基配列は、159,920塩基対から構成され、合計113の遺伝子をコードしている。リンゴやモモの葉緑体ゲノムと比較し、ニホンナシ特有の多型領域が存在する。 キーワード ...
要約 ニホンナシから単離した8種類の新規レトロトランスポゾンは、約9kbpのコピア型の遺伝子配列を持ち、構造的に2種類に大別できる。蛍光 in situ ハイブリダイゼーション解析から、数十のコピーが染色体に散在...
要約 スモモヒメシンクイは岩手県盛岡地域のリンゴ生産地帯に分布し、成虫は5~9月に連続的に誘殺される。早い世代はスモモやプルーンに寄生し、セイヨウナシ、イワテヤマナシ及びリンゴ果実へ寄生は9月以降に確...
良食味で「ラ・フランス」の10日前に収穫可能なセイヨウナシ新品種「メロウリッチ」
要約 セイヨウナシ「メロウリッチ」は「ラ・フランス」より10日程度早く収穫できる中生種である。糖度は16~17%と極めて高く、肉質は滑らかで香りは多く、食味濃厚である。追熟すると果皮色が黄緑色に変化し、「...
バラ科植物火傷病菌の植物体における存在の直接的・迅速な検定法
要約 ガラス繊維ろ紙を用いた植物体からのDNA 抽出法と、火傷病菌(Erwinia amylovora)のrpoD 遺伝子の一部分を特異的に増幅するEarpoDプライマーを用いたhot-start PCR 法により、植物体における火傷病菌の存在を...
リンゴ「シナノゴールド」の専用カラーチャートを基準とした適期収穫
要約 「シナノゴールドカラーチャート」の果皮色指数は、リンゴ「シナノゴールド」の果実品質と高い相関があり、熟度の把握に有効である。収穫開始の目安は、標高500m未満の地域で指数3.5以上、500~700mの地域で...
リンゴの収穫後の軟化程度は粉質化の発生と果肉膨圧の減少程度により決まる
要約 リンゴは、収穫後に粉質化する品種としない品種に大別され、粉質化する品種はいずれも著しく軟化する。粉質化しない品種は、果肉硬度の減少と果肉細胞の膨圧の減少とが連動しており、果肉膨圧の減少速度が...
要約 青森県の民間育成品種「トキ」は外観、食味、食感が良好な黄色品種で、早生種の「きおう」と黄色の晩生種をつなぐ中生種として、優れた特性を持つ。 キーワード リンゴ、「トキ」、黄色品種、中生種 背景・...
rpoD遺伝子の特異的領域に基づくバラ科植物火傷病菌の検出法
要約 火傷病菌rpoD遺伝子に特異的な塩基配列を含むプライマーを用いたhot-start PCR法で、断片長375塩基対のDNAを増幅することにより、菌密度104cfu/ml以上の火傷病菌を特異的に検出でき、近縁菌や常在菌(表生...