要約 花粉を運ぶ昆虫など(送粉者)が日本の農業にもたらしている利益(送粉サービス)の経済価値を推定したところ、2013 年時点で約 4,700 億円(そのうち約 3,300 億円は野生送粉者による)と推定されました。...
高糖度で外観に優れ、種なし栽培可能なカキ新品種「麗玉」(れいぎょく)
要約 カキ新品種「麗玉」は、高糖度で良食味な早生の完全甘ガキである。へたすき、果頂裂果、汚損果がほとんど発生しないため、外観が優れる。結実性が良好で、受粉樹を混植しない条件では種なし果が生産できる。...
大果で裂果が少なく、種なし栽培可能なカキ新品種「太雅」(たいが)
要約 カキ新品種「太雅」は、大果で良食味な早生の完全甘ガキである。雌花の着生が多く、果頂裂果やへたすきといった裂果がほとんど生じない。結実性が良好で、受粉樹を混植しない条件では種なし果が生産できる。...
要約 ペチュニアにおいてジャガイモやせいもウイロイドは胚珠または花粉を介して種子伝染する。胚珠内に感染したジャガイモやせいもウイロイドは受粉後の種子発達過程において、胚および胚乳に感染することで種子...
良食味で結実性が良好な晩生の完全甘ガキ新品種「太豊(たいほう)」
要約 「太豊」は、柔軟多汁で食味が優れる晩生の完全甘ガキ新品種である。単為結果性が高いため、受粉樹を混植しなくても安定した果実生産が可能である。 キーワード カキ新品種、完全甘ガキ、晩生、高単為結果性...
ペチュニア花弁における受粉によるオートファジーの誘導と栄養素の転流
要約 ペチュニアの花弁では、受粉によって誘導されるエチレンを介してオートファジー(細胞の自食作用)関連遺伝子の発現量が上昇する。花弁老化時に誘導されるオートファジーは、花弁から子房への栄養素の転流に関...
ガンマ線照射花粉の交配により獲得したニホンナシ花粉側自家和合性突然変異体
要約 自家不和合性品種である「幸水」のガンマ線照射個体より採取された花粉を、無照射の「幸水」に受粉し、交雑実生415−1を獲得した。S 遺伝子型の解析及び交配試験の結果より、415-1はニホ...
要約 ササ系リンドウはエチレンに対する感受性が高く、受粉時に誘導されるエチレンにより花持ちが短縮する。 キーワード エチレン、受粉、花持ち、リンドウ 背景・ねらい リンドウはエゾ系、ササ系およびそれらの...
トルコギキョウ未受粉小花の花持ちの品種間差におけるエチレンの関与
要約 トルコギキョウ未受粉小花の花持ちには著しい品種間差があり、これにはエチレンに対する感受性の差異が関与している。エチレンに対する感受性は相対花径の減少程度で評価することが可能である。 キーワード ...
要約 本邦初発生のトマト退緑萎縮ウイロイド(TCDVd)は多くのナス科と一部のキク科植物に無病徴感染し、耐熱性・耐希釈性は極めて高い。また、トマトに感染した本ウイロイドは交配に用いるクロマルハナバチの受粉...
ウメ新品種「紅の舞」における結実確保のための人工受粉法と収穫基準
要約 ウメ新品種「紅の舞」の人工受粉に用いる受粉用品種は、交雑和合性から「織姫」「梅郷」「玉織姫」が適し、人工受粉法では毛ばたき受粉の効果が高い。収穫適期はカラーチャート値3で、満開90日後と95日後を...
要約 新品種候補「太天」は「黒熊」に「太秋」を交雑して育成した渋ガキである。果実成熟期は「富有」とほぼ同時期の晩生である。単為結果力は低いが、種子形成力が高く、結実は安定している。収量性が高い。大果...
複二倍体シクラメン(Cyclamen persicum×C. purpurascens)の作出と種子稔性
要約 二倍体園芸品種(C. persicum 2n=2x=48)と二倍体野生種(C. purpurascens 2n=2x=34)の種間交雑により不稔の雑種(2n=41)が得られる。雑種の減数分裂で非還元小胞子が形成され、雑種の葯培養により非還元小胞子...
萎凋細菌病に強いスターチス新品種「紀州ファインホワイト」および「紀州ファインイエロー」の育成
要約 萎凋細菌病に強く、花房が大きくてボリュームがあり、2L率が高いスターチス2品種を育成した。「紀州ファインホワイト」は、がくの色が純白に近い品種で、「紀州ファインイエロー」は、切り花長が長く、が...
要約 トキワアジサイを種子親にセイヨウアジサイを花粉親に用いて胚珠培養を行うと、種間雑種が作出できる。選抜した優良3系統、スプリングエンジェルシリーズ(仮称)は常緑性、早咲き特性があり、鉢物用アジサ...
花柱切断受粉法と胚珠培養を用いたユリ新品種「愛媛農試FL1号」の育成
要約 「愛媛農試FL1号」は花柱切断受粉法と胚珠培養を利用して、シンテッポウユリとアジアティック・ハイブリッドとの遠縁交雑により育成した品種である。本品種は花形がテッポウユリ型、花色が穏赤紫色で、上向...
要約 トルコギキョウ小花において、柱頭から葯までの距離が短いと受粉しやすく、柱頭の受粉量が多いほど、エチレン生成の上昇が早まり小花の花持ちが短縮する。 キーワード トルコギキョウ、花持ち、受粉、エチレ...
カーネーションの新品種「ポーレッド」及び「ユアレッド」の育成
要約 ピンクの品種「ノラ」から培養変異選抜により、赤色の新品種「ポーレッド」及び「ユアレッド」を育成した。「ポーレッド」は花が大きく花弁数が多い、「ユアレッド」は萼割れがない、などの特色をそれぞれ持...
要約 受粉後7週間程度経過したトルコギキョウの未熟果を植物体から切り離し、種子が乾燥するまで13℃前後の温度に置くと、その種子は高温の環境に播種されてもロゼット化しにくくなる。この登熟中の低温処理と、吸...
要約 セイヨウアジサイ(Hydrangea macrophylla)を種子親に北アメリカ原産のカシワバアジサイ(H. quercifolia)を花粉親に用いて交配後60日以上で胚珠培養を行うと、種間雑種が作出できる。 キーワード セイ...