再生稲の水分消費は、移植稲と比較して生育初期で大きく生育後期で小さい
要約 これまでに報告事例のない水稲再生二期作の用水計画の策定に必要な再生稲の水分消費割合を明らかにする。再生稲の生育に応じた水分消費割合はその旺盛な分げつ特性により生育初期から放物線的増加を示すこと...
コムギ・オオムギの発育段階を整理し分かりやすい調査基準を提案
要約 コムギ・オオムギの発育調査基準を、幼穂の発育を中心に約40年ぶりに整理し直した提案である。また、海外の麦作でよく用いられるZadoksの成長スケールと日本でよく使われる発育段階との対応を明らかにしてい...
要約 本手法は、圃場において水稲の初期の生育量や形態の違いを空撮画像から数値化し、遺伝的に多様な集団に適用することにより生育量や形態の違いに関わる染色体領域を特定する技術である。 キーワード ドローン...
Fusarium solaniによるトルコギキョウ立枯病抵抗性の水耕装置を用いた検定法
要約 Fusarium solaniによるトルコギキョウ立枯病に対する抵抗性は、水温を26°C前後の発病適温域に維持できる水耕装置に定植した苗に針刺し付傷処理による菌接種を行い、接種後1週間毎に発病程度を5段階に評価し...
換気窓連動の二酸化炭素施用により暖地トルコギキョウ冬季生産における収益が向上する
要約 暖地でのトルコギキョウ冬季生産において、高昼温管理と組み合わせて日中の光の強い時間帯に二酸化炭素施用を行うとき、換気窓閉鎖時に高濃度、開放時に低濃度と施用濃度を切り替えることで切り花品質や出荷...
人工光閉鎖型育苗と水耕栽培等によるトルコギキョウの年3作周年生産技術体系
要約 人工光閉鎖型育苗装置による大苗の計画生産と、NFT水耕栽培、病害対策、および複合環境制御システムを用いることで、1棟のハウスで年3作の栽培が可能である。ハウス3棟を用い、栽培期間を組み合わせることで...
要約 栽培中のホオズキに感染しているウイルス種を判別し、次作ではこれに対応する単独あるいは複数のワクチンを予め接種した親株の地下茎を苗として利用する。これにより、ウイルス病の症状が抑制され、品質が向...
タバコカスミカメのアザミウマ類に対する防除効果はバンカー植物で増強できる
要約 アザミウマ類などの捕食性天敵であるタバコカスミカメが増殖可能な植物をバンカー植物としてキュウリ施設内に植栽し天敵を予め維持することにより、アザミウマ類に対する防除効果を高めることができる。 キ...
ジャスモン酸メチルは蕾段階で収穫したトルコギキョウの着色ムラを改善し、開花を促進する
要約 大輪八重咲きのトルコギキョウでは、蕾段階で早期に収穫を行うと、蕾の際の緑色が開花後まで残る着色ムラと呼ばれる現象が生じる。ジャスモン酸メチ...
要約 ヌメリイグチは、マツ科針葉樹のみと共生する菌根性きのこで優秀な食用菌とされますが、組織培養で育てやすいオオシマザクラに感染させ、成育させる技術を開発しました。 背景・ねらい 森林総合研究所では、...
水耕栽培トルコギキョウの根腐病に対する、化学合成農薬の初の適用拡大
要約 防除効果と薬効成分の残留調査結果を提示することにより、NFT式循環型水耕栽培におけるトルコギキョウの根腐病に対して、これまで登録の無かった化学...
オリエンタル系ユリにおける温度と個体光合成および呼吸、乾物蓄積との関係
要約 オリエンタル系ユリの個体光合成の適温は、20~25°Cの範囲にある。夜温を15°Cとし、昼温を28°C、24°C、20°Cとする、あるいは昼...
要約 リンゴで着色向上のため早期に摘葉処理する場合は、摘葉後の葉果比が60となるように着果量を制限すると、色づきのよい高糖度の果実を生産できる。 キーワード 着色、糖度、みつ、葉果比 背景・ねらい リンゴ...
バンカー植物を用いた捕食性天敵タバコカスミカメ利用技術マニュアル
要約 バンカー植物としてスカエボラとバーベナを利用することで、捕食性天敵であるタバコカスミカメの密度を安定して維持することが可能になり、キュウリのアザミウマ類とトマトのコナジラミ類を低密度に抑制でき...
キクタニギクの高温開花遅延において高温感受性が高いのは暗期後半である
要約 キクは高温で開花が遅延することが問題となっている。キクタニギクにおいて高温に対する感受性が高い時間帯は暗期後半である。高温による開花遅延はフロリゲン様遺伝子の発現抑制によるものである。 キーワ...
オリエンタル系ユリにおける生育段階ごとの光量と光合成、乾物蓄積との関係
要約 オリエンタル系ユリの個体あたり光合成速度は、展葉期では低く、発蕾期、開花期に向かって高くなる。光量の違いが開花期における乾物蓄積に与える影響は、発蕾期以前で小さく、発蕾期以後で大きくなる。 キ...
黄赤色の花色を持つアルストロメリア新品種候補「羊ヶ丘1号」、「羊ヶ丘2号」
要約 種間交雑、胚珠培養により育成した黄赤色の花色を持つアルストロメリア「羊ヶ丘1号」は4~6月の採花本数が多く、「羊ヶ丘2号」は3~5月の採花本数が多いほか7月以降の夏秋期にも採花が可能である。いずれも...
カラーピーマン・パプリカ栽培における光照射追熟技術を用いた増収栽培技術
要約 果実表面の10%以上が着色しているカラーピーマン・パプリカの未熟果を収穫し、15~20°Cの温度を保ちながら光を照射すると、4~7日で出荷可能な状態に着色する(光照射追熟)。この光照射追熟により、夏秋...
ガンマ線照射花粉の交配により獲得したニホンナシ花粉側自家和合性突然変異体
要約 自家不和合性品種である「幸水」のガンマ線照射個体より採取された花粉を、無照射の「幸水」に受粉し、交雑実生415−1を獲得した。S 遺伝子型の解析及び交配試験の結果より、415-1はニホ...
要約 キクの高温開花遅延は花芽分化よりも花芽発達が遅延することの影響が大きい。高温開花遅延時には葉における花成ホルモン遺伝子の発現が抑制される。高温開花遅延を起こしにくい品種では遺伝子発現抑制の程度...